ことでんレトロ最後の春(2)仏生山駅にて [高松琴平電鉄]
ことでん。高松琴平電鉄。
初訪問は2000年頃。当時、まだ“レトロ電車”なんて言い方自体、しなかったと思う。当時は琴平線には京急車が増え、京王5000系や名古屋の地下鉄出身の電車が“そごう色”をまとって走っていた頃。必ずしも多くは無かったが、3線とも日中も吊り掛けの駆動の旧型電車が走っていたような。
長尾線系統にはラッシュ時の増結車の他、日中にも1つくらい旧型車運用があって。公文明の近くだったかと思うのだが(曖昧な記憶)、1日中、旧型車を追った記憶がある。
その後、ディーゼル動車に興味の対象が移ったり、路面電車を追いかけたり...
ずっと、どこかで気にはなっていたものの、なかなか撮りに行く機会が無く。
本格的に“レトロ電車特別運行”の撮影に“参戦”するようになったのは2015年春。あの頃は、5月の大型連休は混雑していたが、毎月一度の特別運行などは有名撮影地であっても誰にも会わないこともあり、ノンビリ撮れた。
自然と琴平線での撮影が多くなり、行き帰りや“試し撮り”で京急車にも関心を持つようになり、あのクラウドファンディングにもちょっとだけ。
予定が変更になったのか、何かサプライズがあるのか、当初から発表されていた300号車だけでなく、120号車も仏生山車両所構内の作業用車として当面残ることになり。
それなら、検査期限が残っている限り廃車の届け出をせずに、もう一度、サプライズで“復活”させてくれると...と“妄想”だけは膨らむのだが。
そんな<変態鉄>と“ことでん”。
…… ……
思えば長い間。
【2012年4月5日12時23分】 高松琴平電鉄琴平線・片原町-高松築港
そういえば、このラッピングも。あと琴平線開業は1926年のこと。まもなく100周年を迎える。ぜひ、そのとき、ぜひ「ひやく号(Ⅱ)」として復活させて欲しいと願う次第。
さて、金曜朝の仏生山駅。1日フリーきっぷを買ったらすぐに改札を通って。
パンタを上げて待機しているレトロ2両編成。何だか、数年前までの落ち着いていた頃の特別運行の朝みたいな、そんな感じ。
【2021年3月26日9時37分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅
すでに2両だけになっているレトロ電車、120号車と300号車の2連であるには違いないが、去年の秋に“あなぶきトラベル”の貸切で走ったときとは編成が逆になっており、この日は120号車が琴平側に。
ホーム上は光線状態が難しいので、普段なら東工場手前の駐車場のようになっているスペースから撮るのだが...
【2021年3月26日9時37分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅
当然ながら、こういうときはレトロの周囲に他の電車が停められており、なかなか見通すことができないものなのである。
でも、だからこそ、1100形(もと京王5000系)との並びシーンを。
そういえば、いつもレトロ電車は駅間の撮影地で撮るので、駅での、他の車両との交換シーンというのは意外と撮っていない。
そして...
【2021年3月26日9時37分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅
レトロ電車の引退後、ことでんの“最古参”となるのは1070形(もと京急600系)である。
前面方向幕がなく、方向板を常用するのもこの車両が最後になる。この車両も特別運行のときに撮って、乗ったことがあるものの、運用が平日ラッシュ時の増結車が中心と言うことで、なかなか撮る機会もなく。
今後は、この1070形あたりが<鉄>の注目の車両と言うことになるのだろうか。
【2021年3月26日9時42分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅
おっと、向かいのホームに高松築港ゆきの列車が入ってきた。先ほど見かけた一宮ゆきの折り返しである。
「しあわせさん こんぴらさん」のラッピング編成。ことでんのラッピング車両の中では1,2を競う長い期間のラッピングでは無かろうか。
この編成、<変態鉄>としては、現行の琴平線のラッピング車で一番好きなのだが、残念ながら相性が悪いみたいで、撮る機会がなかなか無いのである。
一宮からの折り返しの築港ゆきということは、高松築港駅で折り返しは琴平ゆきになるはずなので...
【2021年3月26日9時42分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅
と、「しあわせさん こんぴらさん」が去って行くと...
この電車が隣の太田駅で下りの琴電琴平ゆきと交換してくる。
【2021年3月26日9時44分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅
さぁ、レトロに先行して撮影地へ出発である。果たして、どこで撮るか??
レトロ電車が2両編成で琴平線を走るシーンはたくさん撮っている。120号車が下り方に連結の2連というのも、過去にも撮ったことは何度も。
だからこそ、撮影地に迷っていた。2両のレトロ電車を「斜め前からしっかり撮る」ような記録写真はたくさん撮っているのである。だからこそ、この日の“テーマ”として「春らしい光景」を撮ることにしていた。
“春らしい”ということは...
何と言ってもサクラだろうが、線路際に咲いている花を見つけるのが一番のポイントになりそう。
岡田駅近くに一面に桃の花が咲いている写真を見たような...
やはり、定番の挿頭丘のサクラだろうか??
そんなことを考えながら電車に乗り込んだのである。やってきた琴平ゆきは1100形の、標識灯を撤去して白色LED化されている編成。事故復旧の都合だったと思うのだが、標識灯が無いと何だかマヌケ顔である。
【2021年3月26日10時29分】 高松琴平電鉄琴平線・榎井駅
挿頭丘のサクラはちょっと早いだろうか、しかも、誰も同じことを考えるはずで、駅ヨコの陸橋には無理では無くても多くの人が居て。他にもサクラは見えるのだが、でも、順光側でスッキリと列車と絡めて撮れる場所というのは意外と見つからないのである。
結局、降りるタイミングを見つけられなかった...という感じか。終点1つ手前の榎井駅までやってきたのである。
だから、4回の撮影チャンスのうち、下りレトロの撮影は、いつもの土器川鉄橋に決めたのである。通い慣れた道を鉄橋へと急いで...
(注 実際には、この日、レトロ電車の走行シーンは5回撮っている)
でも、この写真にもちょっとだけ写っている通り、榎井駅で列車を降りて、気づいたのである。
いままで何度も乗り降りしていて意識することも無かったのだが...(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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初訪問は2000年頃。当時、まだ“レトロ電車”なんて言い方自体、しなかったと思う。当時は琴平線には京急車が増え、京王5000系や名古屋の地下鉄出身の電車が“そごう色”をまとって走っていた頃。必ずしも多くは無かったが、3線とも日中も吊り掛けの駆動の旧型電車が走っていたような。
長尾線系統にはラッシュ時の増結車の他、日中にも1つくらい旧型車運用があって。公文明の近くだったかと思うのだが(曖昧な記憶)、1日中、旧型車を追った記憶がある。
その後、ディーゼル動車に興味の対象が移ったり、路面電車を追いかけたり...
ずっと、どこかで気にはなっていたものの、なかなか撮りに行く機会が無く。
本格的に“レトロ電車特別運行”の撮影に“参戦”するようになったのは2015年春。あの頃は、5月の大型連休は混雑していたが、毎月一度の特別運行などは有名撮影地であっても誰にも会わないこともあり、ノンビリ撮れた。
自然と琴平線での撮影が多くなり、行き帰りや“試し撮り”で京急車にも関心を持つようになり、あのクラウドファンディングにもちょっとだけ。
予定が変更になったのか、何かサプライズがあるのか、当初から発表されていた300号車だけでなく、120号車も仏生山車両所構内の作業用車として当面残ることになり。
それなら、検査期限が残っている限り廃車の届け出をせずに、もう一度、サプライズで“復活”させてくれると...と“妄想”だけは膨らむのだが。
そんな<変態鉄>と“ことでん”。
…… ……
思えば長い間。
【2012年4月5日12時23分】 高松琴平電鉄琴平線・片原町-高松築港
そういえば、このラッピングも。あと琴平線開業は1926年のこと。まもなく100周年を迎える。ぜひ、そのとき、ぜひ「ひやく号(Ⅱ)」として復活させて欲しいと願う次第。
さて、金曜朝の仏生山駅。1日フリーきっぷを買ったらすぐに改札を通って。
パンタを上げて待機しているレトロ2両編成。何だか、数年前までの落ち着いていた頃の特別運行の朝みたいな、そんな感じ。
【2021年3月26日9時37分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅
すでに2両だけになっているレトロ電車、120号車と300号車の2連であるには違いないが、去年の秋に“あなぶきトラベル”の貸切で走ったときとは編成が逆になっており、この日は120号車が琴平側に。
ホーム上は光線状態が難しいので、普段なら東工場手前の駐車場のようになっているスペースから撮るのだが...
【2021年3月26日9時37分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅
当然ながら、こういうときはレトロの周囲に他の電車が停められており、なかなか見通すことができないものなのである。
でも、だからこそ、1100形(もと京王5000系)との並びシーンを。
そういえば、いつもレトロ電車は駅間の撮影地で撮るので、駅での、他の車両との交換シーンというのは意外と撮っていない。
そして...
【2021年3月26日9時37分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅
レトロ電車の引退後、ことでんの“最古参”となるのは1070形(もと京急600系)である。
前面方向幕がなく、方向板を常用するのもこの車両が最後になる。この車両も特別運行のときに撮って、乗ったことがあるものの、運用が平日ラッシュ時の増結車が中心と言うことで、なかなか撮る機会もなく。
今後は、この1070形あたりが<鉄>の注目の車両と言うことになるのだろうか。
【2021年3月26日9時42分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅
おっと、向かいのホームに高松築港ゆきの列車が入ってきた。先ほど見かけた一宮ゆきの折り返しである。
「しあわせさん こんぴらさん」のラッピング編成。ことでんのラッピング車両の中では1,2を競う長い期間のラッピングでは無かろうか。
この編成、<変態鉄>としては、現行の琴平線のラッピング車で一番好きなのだが、残念ながら相性が悪いみたいで、撮る機会がなかなか無いのである。
一宮からの折り返しの築港ゆきということは、高松築港駅で折り返しは琴平ゆきになるはずなので...
【2021年3月26日9時42分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅
と、「しあわせさん こんぴらさん」が去って行くと...
この電車が隣の太田駅で下りの琴電琴平ゆきと交換してくる。
【2021年3月26日9時44分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅
さぁ、レトロに先行して撮影地へ出発である。果たして、どこで撮るか??
レトロ電車が2両編成で琴平線を走るシーンはたくさん撮っている。120号車が下り方に連結の2連というのも、過去にも撮ったことは何度も。
だからこそ、撮影地に迷っていた。2両のレトロ電車を「斜め前からしっかり撮る」ような記録写真はたくさん撮っているのである。だからこそ、この日の“テーマ”として「春らしい光景」を撮ることにしていた。
“春らしい”ということは...
何と言ってもサクラだろうが、線路際に咲いている花を見つけるのが一番のポイントになりそう。
岡田駅近くに一面に桃の花が咲いている写真を見たような...
やはり、定番の挿頭丘のサクラだろうか??
そんなことを考えながら電車に乗り込んだのである。やってきた琴平ゆきは1100形の、標識灯を撤去して白色LED化されている編成。事故復旧の都合だったと思うのだが、標識灯が無いと何だかマヌケ顔である。
【2021年3月26日10時29分】 高松琴平電鉄琴平線・榎井駅
挿頭丘のサクラはちょっと早いだろうか、しかも、誰も同じことを考えるはずで、駅ヨコの陸橋には無理では無くても多くの人が居て。他にもサクラは見えるのだが、でも、順光側でスッキリと列車と絡めて撮れる場所というのは意外と見つからないのである。
結局、降りるタイミングを見つけられなかった...という感じか。終点1つ手前の榎井駅までやってきたのである。
だから、4回の撮影チャンスのうち、下りレトロの撮影は、いつもの土器川鉄橋に決めたのである。通い慣れた道を鉄橋へと急いで...
(注 実際には、この日、レトロ電車の走行シーンは5回撮っている)
でも、この写真にもちょっとだけ写っている通り、榎井駅で列車を降りて、気づいたのである。
いままで何度も乗り降りしていて意識することも無かったのだが...(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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