「みまスロ」がニハチゴハチだった頃(2)完敗 2007年・秋 [<鉄>な撮影記・旅行記録]
まもなく梅雨入り。関東だって今週中の梅雨入りが濃厚になっている。
だからこそ...
たとえ“近場”であっても、撮りに行きたいと思っていた。
いや、昨晩までそのつもりだった。でも...
そう、仕事が終わらなかったのである。
梅雨入り前の晴れ間を恨めしく眺めながら、自宅で扇風機の風に当たりながら
仕事を片付けて。それが一段落してブログを書いて夕食の準備をしていたら
夜になる...という、毎度の流れなのである。
【2007年11月9日11時08分】 JR西日本・津山鉄道部
ということで、ネタ切れ状態が継続中の拙ブログ、引き続き2007年秋の撮影記。
「みまさかスローライフ列車」は58系急行型ディーゼル動車にとっての
ある意味、“最後の晴れ舞台”だったのかも知れない。
…… ……
農繁期を避けて設定されたのは、地元の人たちがイベントの主役だから。
各駅ごとに手作り感満載の物販やら出し物やら...、途中駅、1時間近い停車時間が
設定されることもあり、乗客もそれを楽しみながら。
でも、<徒歩鉄>の<変態鉄>は上下1発勝負。最後の方は“学習”して
津山でタクシーをお願いして、どんどん列車を追い抜きながら撮影する...
つまり、“追っかけ”もやるようになったが、最初は1発勝負だった。
秋の紅葉がきれいな時期に、美しい国鉄急行色を纏ったキハが走る...とあって
沿線はもの凄い人出で...
ゴハチニハチ初回となった2007年秋の運行は、観光客誘致キャンペーンと連動した
企画乗車券なども発売され、特に、もの凄いものがあった。
確か最初の何回かは、金土日の3日間運転、後に土日の2日間運転になったような。
2007年11月9日(金)晴れ
朝一番の「のぞみ」号で岡山駅には9時過ぎ。
【2007年11月9日9時15分】 山陽新幹線・岡山駅
この当時、ブログを書くとは全く思っておらず、だから往復の経路上などでは
余程のことが無ければカメラを出すこともなく。
このときは“N700系”は最新車だった。そのスナップと、向かい側のホームに居た
100系の姿を撮ったら、あとは津山駅のカットまで何も撮らず。
岡山から津山までは津山線で1時間少々。その間、たぶん津山線は白地にグレーと青の
キハ47形だっただろうと思うのだが、1枚も撮っていない。
そして...
【2007年11月9日11時17分】 JR西日本・津山鉄道部
当時、まだ津山の扇形庫は「まなびの鉄道館」として公開される前。
事前予約で見学できるシステムだったように記憶している。でも...
行ってみれば、誰でも入れるようになっていた。
【2007年11月9日11時08分】 JR西日本・津山鉄道部
「みまさかスローライフ列車」のヘッドマークを掲げたキハ58・28編成。
すぐ近くまで行って写真を撮ることもできた。
【2007年11月9日11時12分】 JR西日本・津山鉄道部
もちろん、扇形庫にも。
悲運のディーゼル機関車DE50 1も静かに佇んでおり。
【2007年11月9日11時13分】 JR西日本・津山鉄道部
ターンテーブルと扇形庫、線路内にも自由に入って観察することもできて。
短い時間だったが、もうドキドキワクワクな...
最初から圧倒されるイベントだったのである。
まさに後ろ髪を引かれる思いで津山駅。「スローライフ列車」に先行するのは
キハ120形の因美線列車。もちろん、カメラバッグを提げた“同業者さん”で
超満員になった。
その列車でやって来たのは美作河井駅だった。
このときは因美線は(通過したことはあったが)事実上の初訪問。
撮影地ガイドで見つけたのが、美作河井駅にほど近い松箒手橋だった。
いや、本当は滝尾あたりで降りて、1箇所撮ってからここに来ても余裕だったが...
駅は道路や集落より1段高いところにあって。
【2007年11月9日13時22分】 因美線・美作河井-知和
知和駅に向かって少し戻ったあたりに人だかりができていた。
でも、かなり余裕のある場所で。道路沿いからカメラを構えると鉄橋を進む
列車を真横から捉えることができる。
試し撮りはキハ120形単行のローカル列車。
ステンレス車体はちょっとギラリしてくれて、思ったよりも良い感じ。
後ろの山は紅葉が進んでいて、最高のコンディションである。
そして、14時前。お目当てのキハが...
【2007年11月9日13時43分】 因美線・知和-美作河井
実はこれがデジカメをもって4回目の撮影行だった。まだまだEOSくんの操作にも
不慣れな状況で。
そのときに撮った1枚としては思った以上に上手く撮れており。
さらに...
各駅で長い停車時間が取られているのが「スローライフ列車」の特徴。
美作河井駅もテントが並び...
それを横目に駅前を通り越し、美作河井駅を発車するキハを撮ろうと。
でも、皆さん、考えることは同じで、「おっ!!」と思った地点はどこも先客。
あれよあれよ...という間に発車時刻が迫ってきて...
【2007年11月9日14時00分】 因美線・美作河井-那岐
駅のすぐ先にススキが。
ここに全てを賭けたのだった。
ラッキーだったのはキハが発車時に思いっきりエンジンを...
“爆煙”である。写真としてはメチャクチャだが、11月、晩秋らしい1枚を
撮れたと自分なりに納得できる1枚だった。
そして、この復路。
松箒鉄橋は上り列車向けのポイントがあって...。
あの鉄橋を渡ると知和・津山側はすぐにトンネルになる。
その手前、線路沿いに昇る階段がついており。その先、トンネルの手前に
ちょっとしたスペースが。
いや、もう“密”どころではない。階段の途中もトンネルポータルの前も。
もの凄い人だかり。幸い、早めに行っていた<変態鉄>は良い場所をキープ。
さぁ...
でも、山間部の午後、14時を回ると一気に山の影がのびてくるのである。
キハの時刻が近づいてきているのに...
見る見る間に線路上にも黒い影が落ちてきて...
【2007年11月9日15時31分】 因美線・美作河井-知和
最大のお目当てだったカット。
夕陽を浴びるキハを撮りたかったが、ぬぁんと、真っ黒な...
最後の最後に...、美作河井駅に戻る足取りは重かった。
「次こそは...」
【2007年11月9日16時12分】 因美線・美作河井駅
列車が去ると地元の人たちは物販の後片付け。
そんな様子を眺めながら、夕暮れ迫る無人駅で列車を待つのだった。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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だからこそ...
たとえ“近場”であっても、撮りに行きたいと思っていた。
いや、昨晩までそのつもりだった。でも...
そう、仕事が終わらなかったのである。
梅雨入り前の晴れ間を恨めしく眺めながら、自宅で扇風機の風に当たりながら
仕事を片付けて。それが一段落してブログを書いて夕食の準備をしていたら
夜になる...という、毎度の流れなのである。
【2007年11月9日11時08分】 JR西日本・津山鉄道部
ということで、ネタ切れ状態が継続中の拙ブログ、引き続き2007年秋の撮影記。
「みまさかスローライフ列車」は58系急行型ディーゼル動車にとっての
ある意味、“最後の晴れ舞台”だったのかも知れない。
…… ……
農繁期を避けて設定されたのは、地元の人たちがイベントの主役だから。
各駅ごとに手作り感満載の物販やら出し物やら...、途中駅、1時間近い停車時間が
設定されることもあり、乗客もそれを楽しみながら。
でも、<徒歩鉄>の<変態鉄>は上下1発勝負。最後の方は“学習”して
津山でタクシーをお願いして、どんどん列車を追い抜きながら撮影する...
つまり、“追っかけ”もやるようになったが、最初は1発勝負だった。
秋の紅葉がきれいな時期に、美しい国鉄急行色を纏ったキハが走る...とあって
沿線はもの凄い人出で...
ゴハチニハチ初回となった2007年秋の運行は、観光客誘致キャンペーンと連動した
企画乗車券なども発売され、特に、もの凄いものがあった。
確か最初の何回かは、金土日の3日間運転、後に土日の2日間運転になったような。
2007年11月9日(金)晴れ
朝一番の「のぞみ」号で岡山駅には9時過ぎ。
【2007年11月9日9時15分】 山陽新幹線・岡山駅
この当時、ブログを書くとは全く思っておらず、だから往復の経路上などでは
余程のことが無ければカメラを出すこともなく。
このときは“N700系”は最新車だった。そのスナップと、向かい側のホームに居た
100系の姿を撮ったら、あとは津山駅のカットまで何も撮らず。
岡山から津山までは津山線で1時間少々。その間、たぶん津山線は白地にグレーと青の
キハ47形だっただろうと思うのだが、1枚も撮っていない。
そして...
【2007年11月9日11時17分】 JR西日本・津山鉄道部
当時、まだ津山の扇形庫は「まなびの鉄道館」として公開される前。
事前予約で見学できるシステムだったように記憶している。でも...
行ってみれば、誰でも入れるようになっていた。
【2007年11月9日11時08分】 JR西日本・津山鉄道部
「みまさかスローライフ列車」のヘッドマークを掲げたキハ58・28編成。
すぐ近くまで行って写真を撮ることもできた。
【2007年11月9日11時12分】 JR西日本・津山鉄道部
もちろん、扇形庫にも。
悲運のディーゼル機関車DE50 1も静かに佇んでおり。
【2007年11月9日11時13分】 JR西日本・津山鉄道部
ターンテーブルと扇形庫、線路内にも自由に入って観察することもできて。
短い時間だったが、もうドキドキワクワクな...
最初から圧倒されるイベントだったのである。
まさに後ろ髪を引かれる思いで津山駅。「スローライフ列車」に先行するのは
キハ120形の因美線列車。もちろん、カメラバッグを提げた“同業者さん”で
超満員になった。
その列車でやって来たのは美作河井駅だった。
このときは因美線は(通過したことはあったが)事実上の初訪問。
撮影地ガイドで見つけたのが、美作河井駅にほど近い松箒手橋だった。
いや、本当は滝尾あたりで降りて、1箇所撮ってからここに来ても余裕だったが...
駅は道路や集落より1段高いところにあって。
【2007年11月9日13時22分】 因美線・美作河井-知和
知和駅に向かって少し戻ったあたりに人だかりができていた。
でも、かなり余裕のある場所で。道路沿いからカメラを構えると鉄橋を進む
列車を真横から捉えることができる。
試し撮りはキハ120形単行のローカル列車。
ステンレス車体はちょっとギラリしてくれて、思ったよりも良い感じ。
後ろの山は紅葉が進んでいて、最高のコンディションである。
そして、14時前。お目当てのキハが...
【2007年11月9日13時43分】 因美線・知和-美作河井
実はこれがデジカメをもって4回目の撮影行だった。まだまだEOSくんの操作にも
不慣れな状況で。
そのときに撮った1枚としては思った以上に上手く撮れており。
さらに...
各駅で長い停車時間が取られているのが「スローライフ列車」の特徴。
美作河井駅もテントが並び...
それを横目に駅前を通り越し、美作河井駅を発車するキハを撮ろうと。
でも、皆さん、考えることは同じで、「おっ!!」と思った地点はどこも先客。
あれよあれよ...という間に発車時刻が迫ってきて...
【2007年11月9日14時00分】 因美線・美作河井-那岐
駅のすぐ先にススキが。
ここに全てを賭けたのだった。
ラッキーだったのはキハが発車時に思いっきりエンジンを...
“爆煙”である。写真としてはメチャクチャだが、11月、晩秋らしい1枚を
撮れたと自分なりに納得できる1枚だった。
そして、この復路。
松箒鉄橋は上り列車向けのポイントがあって...。
あの鉄橋を渡ると知和・津山側はすぐにトンネルになる。
その手前、線路沿いに昇る階段がついており。その先、トンネルの手前に
ちょっとしたスペースが。
いや、もう“密”どころではない。階段の途中もトンネルポータルの前も。
もの凄い人だかり。幸い、早めに行っていた<変態鉄>は良い場所をキープ。
さぁ...
でも、山間部の午後、14時を回ると一気に山の影がのびてくるのである。
キハの時刻が近づいてきているのに...
見る見る間に線路上にも黒い影が落ちてきて...
【2007年11月9日15時31分】 因美線・美作河井-知和
最大のお目当てだったカット。
夕陽を浴びるキハを撮りたかったが、ぬぁんと、真っ黒な...
最後の最後に...、美作河井駅に戻る足取りは重かった。
「次こそは...」
【2007年11月9日16時12分】 因美線・美作河井駅
列車が去ると地元の人たちは物販の後片付け。
そんな様子を眺めながら、夕暮れ迫る無人駅で列車を待つのだった。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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