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「緊急事態宣言」解除記念!? 3月の只見線撮影記(6=最終回) [<鉄>な撮影記・旅行記録]

やはり、撮影記を書いていると、また撮影に行きたくなるもので。
現在、天気予報を眺めながら...

それにしても(予想はされていたことだが)都内の感染者数の増加は...
尤も、<変態鉄>としては感染者数を都道府県別に集計するのが(仕方ないが)、
それがどこまで実態に即しているのか...というのは、ちょっと疑問を感じるが。

しかしながら「撮影に行きたい」という気持ちは...

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【2020年3月26日16時34分】 南海高野線・帝塚山-岸里玉出

「都内で、地元で、撮れば良いじゃん...」という声も聞こえてきそうだが、
都内で魅力を感じる路線というのは失われてしまったような感じがして。

東京で夢中で追いかけたのは(まさに“葬式鉄”だったが都電7000形が最後か??)、
「大都市だから詰まらない」ではなくて、大阪には、関西には、魅力を感じる
車両が残っているような気がするわけで。

ブログ外の部分での、ちょっとしたやりとりの中で、何だか関西私鉄も、
撮りに行きたくなってきて。明日から6月に入るので...

梅雨の時期ではあるものの、その分、順光・逆光を気にせずに撮りたいように
撮ることができる...とプラスに捉えて、撮影に行きたいと思っている。

ということで、3月の只見線撮影記、その最終回。
ここまで引っ張ってきていて、それで肝心の「只見線」が出てくるのが
最終回だけ...という、どうしようもない撮影記だが、運転本数の少ない路線だけに
これは仕方ないことなのである。



……  ……

2020年3月26日(木)晴れ

国道...と言っても片側1車線の狭い道だが、その途中にある“休憩所”。
簡素な東屋と公衆トイレ、それと数台分の駐車スペースがあるだけで。
飲料水の自販機も撤去された痕跡だと思われるものはあるが...

そんな「大倉沢休憩所」の一角から、只見線の破間川鉄橋を見渡せるスポット。
駐車スペースを挟んでちょっと広くなった国道の向こうは山の斜面が迫っていて。
その後ろに夕陽が。

振り向けば眩しい光。その光に少しでも長く残っていて欲しい...と願いつつ。

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【2020年3月26日16時34分】 只見線・越後須原-魚沼田中

気がかりで何度も何度も振り返っては太陽の位置を確認してしまう。
でも、16時になると、まさに太陽が動いていることを実感してしまうような...
数分、いや数十秒間隔で振り返って太陽の位置を確認するのだが、そんな短い
サイクルの中でも、木立のてっぺんに太陽が引っかかっていく様子が...

それに合わせて、線路面にも黒い影が落ち始め...

あとは、あれよあれよ...という間に。

ならばいっそ、線路端は真っ暗になってしまった方が、背後の山並みは白飛び
しても、列車全景はキレイに写るのだが...

列車後部の位置に僅かにだけ陽射しが残っているという最悪のタイミング。

もはや、<変態鉄>に残されたのは...

「曇れ!! 曇れ!!」というのだけ。でも、こういう時に限って太陽の周りに雲の
ようなものは一切なくて。

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【2020年3月26日16時34分】 只見線・越後須原-魚沼田中

2両目キハの車体の一部分にだけ陽射しが...

う~ん、考えられる中で最悪の結果だった。しょんぼりとカメラを仕舞いはじめて、
改めて、列車の通り過ぎた線路を見ると、その片付けをしている数分間で、
太陽はもっと低くなっていて。線路上にわずかに残っていた陽射しもなくなって。

あぁ、それなら数分遅れてきてくれていたら...

悔やんでも悔やみきれない...

この後は夕ラッシュ...特に部活帰りの高校生向けだろうか。
いま、小出駅に向かっていったキハはすぐの折返しで再びやってくる。
それまで約1時間。

大倉沢の集落は「休憩所」から数百メートル国道を進んだ所。
集落は田園地帯にあって、線路周りもスッキリしている。
ということは、陽の光を遮るような高いものもないので17時台になっても
陽射しが残っていそう。

「少しでも広いところで...」

大倉沢バス停近く、しもた屋...というか、かなり前に廃業したと思われる酒屋さんの
裏あたりだったと思う。田植えの準備も始まっていない冬枯れの水田地帯に
只見線の線路が一直線に伸びている区間。

意外と背後がゴチャゴチャするのだが、三脚を畳んで思いっきりローアングル。

これでキハの背後に、そのゴチャゴチャ感を隠してしまおうという作戦。
上り2426D列車の通過予想は17時半、あと数分...

周囲はあたり一面がオレンジ色に染まる最高の時間帯だった。
それは、もうとにかくエロい光が当たっていて。先ほどの破間川鉄橋では...

「終わりよければすべてよし」、ほぼ勝利を確信していたのだった。

でも...

だが...

しかし...

駄菓子菓子。

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【2020年3月26日17時29分】 只見線・越後須原-魚沼田中

砂浜に打ち寄せる波が引いていくかのように、下がっていくその“境界線”が
見えるくらいで...

オレンジ色と夕方の黒さの境界線が急速に線路端に迫って。

「あぁ...」、線路の周りが暗くなったところで向こうの方の踏切機の音が
聞こえ始めるのだった。

後ろに見える山並み、写真の左隅には少しだけ光が当たっているのが
見えるかと...。ホントに、ホントに数分前まで線路端もこんな感じだった。

徒歩1~2分、大倉沢バス停に戻る足取りは重かった。

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【2020年3月26日17時34分】 新潟県魚沼市・大倉沢バス停

だんだん日も暮れてきて...

この写真を撮って数分後には夜の闇の中。
真っ暗のバス停、時折、通りかかるクルマのヘッドライトが眩しくて。
(待合小屋は入っただけで痒くなるので!!)路肩の縁石に腰掛けて...
1時間後の路線バスを待っていたのである。

ほぼ定刻通り。自分ともう1人だけの乗客だっただろうか。小出市街地に入る
あたりでもう1人乗客がいたが、最後の乗客も横町バス停で降りて、
終点の駅前まで乗ったのは自分だけ。

誰も居ない駅前ロータリーに入ると、<変態鉄>だけを降ろしたバスは
すかさず回送で出て行ってしまった。

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【2020年3月26日18時58分】 上越線・小出駅

昨夏の訪問時も同じタイミングで小出駅に戻って来たのだが、あのときは
駅の待合室もホーム上も駅前のバスロータリーも...

高校生達に完全に“占拠”されている印象だったのだが。

誰も居ない駅。

駅員さんも時間帯配置で窓口は閉められており。仕方なく券売機で200円区間の
乗車券を買ってホームへ。

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【2020年3月26日19時33分】 上越線・小出駅

4両編成の越後湯沢ゆきは、19:35発の第1746M列車。閑散とした車内。
2つ目の浦佐駅で降りて新幹線改札口でお願いして乗車券を購入。

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だから、乗車券は「区間変更券」なのである。

エスカレーターを上がって...

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【2020年3月26日20時10分】 上越新幹線・「とき346号」車内

少しの間、ベンチで。それにしても誰も居ないホーム。
20:12発の「とき346号」である。E2系の車内もわずかな乗客だけ。
これが“外出自粛”によるものなのか、あるいは、上越新幹線は普段から
こんな感じなのか...それは<変態鉄>には分からないことだが。

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【2020年3月26日20時15分】 上越新幹線・「とき346号」車内

車両に限らず「当たり前のもの」が、いつの間にか、懐かしい存在になっている
というのは<鉄>の世界でも少なくない。

浦佐駅に売店があるのは、花から期待してなかったが、それでも空腹...

大宮で途中下車するか帰宅するまで我慢するか...と思っていたら、
この「とき」号、ワゴン販売サービスが乗車していた。
もちろん、弁当はなかったのだが、デニッシュを1個。

最近は「車内販売」というのも“絶滅危惧種”までは行かなくても、
どんどん数を減らしているような印象である。

……  ……

日帰りでも良い。もう一度、小出に行ってくることはできないか...
置換えとなるキハ110形は只見線改造(衛星携帯電話対応工事と、聞くところでは
方向幕のLED化など??)を済ませて、すでに新津にやって来ている個体が
順次、只見線での試運転を始めているとか...

もう置換えは秒読み段階。コロナ禍がなかったら、たぶん、5月も毎週のように
只見線に通っていたかも。もう一度、もう一度だけ... (おわり)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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