阪堺モ161形車「住吉っさん」初詣輸送撮影記(19)とうとう、この瞬間が... [ちん電(阪堺電気軌道)]
線路際でカメラを構えているときも、撮影の計画を練っているときも、
「こういうシーンが撮りたい」というイメージというか、希望というか、妄想!?
いろいろと考えて撮影に臨む。「この車両が撮りたい」と思って出かけて、運休や
急な運用変更で全然興味の無かった車両が来てしまってガッカリということも。
【2020年1月3日14時28分】 阪堺電気軌道上町線・姫松電停
<変態鉄>が、ここ数年、阪堺電車を撮りに来ていて、その中でずっと撮りたいと
思っていたカットがあった。それは...
古豪モ161形車どうしのすれ違いシーンである。
前日、1月2日には帝塚山3丁目電停でモ162号車とモ166号車のすれ違いシーンが。
でも、このときはモ162号車が電停で停車中、その前面に影が落ちていて、
ベストショットとはならなかった。道路信号や停留場での乗降時間、ダイヤに
不確定要素が多い路面電車で、撮りたい車両同士のすれ違いシーンというのは
「努力すれば撮れる」では無い。まさに“運”が99%なのである。
そういう意味で、あのシーン、南側からモ166号車が来たのが見えた瞬間、
<変態鉄>の心臓はバクバクだったのである。
…… ……
2020年1月3日(金)晴れ
さぁ、気合いを入れて北畠電停北側の、「あべのハルカス」バックで撮れる
ポジションで、まもなく戻ってくるはずのモ164号車を。
「今度こそ!!」
【2020年1月3日13時58分】 阪堺電気軌道上町線・北畠-姫松
専用軌道との境界には、なぜか踏切があって、その音が...
続けて微かに聞こえてくる吊り掛けサウンド。
今度こそ並走するクルマも無さそう。
【2020年1月3日13時58分】 阪堺電気軌道上町線・北畠-姫松
そして、このカットである。
「よしっ!!」、声には出さなくても心の中で小さくガッツポーズである。
通常なら、ここで後追いカットを撮って、いったんカメラを置くのだが...
これが数日前の記事の冒頭に書いたシーン。
このとき、振り返った<変態鉄>の視界に入ってきたのは、天王寺駅前ゆきとして
戻ってきたモ166号車だったのである。
「えっ!? まさか...」
一瞬、固まりそうな...、アタマの中はちょっとパニック状態で。
間違いなく、これはここから100 m~200 m位のところですれ違うわけで。
逆光覚悟、あとでRAW現像のときに画像を直せば...と、ここで振り返って撮ることも
可能なのだが、でも、咄嗟、ホントに瞬間の判断だった。
カメラを提げたまま、猛然とダッシュした<変態鉄>。
転んで高価なカメラ(とレンズ)を破損するというリスクを負っていることも
分かっていた。でも、このまま逆光側で撮るのは自分として、どうしても
納得できなかった。まさに勝負の時である。
運動不足と睡眠不足、走り出してすぐ、太もものところに猛烈な痛みが来て...
息も苦しくなってきて。そのまま道路に倒れ込みそうな...(← ホント!!)
でも、大袈裟にではなく命がけで走ったのである。
【2020年1月3日14時00分】 阪堺電気軌道上町線・北畠-姫松
幸い(??)、あびこ道ゆきのモ164号車、車内が大混雑で北畠電停での乗降に、
意外と時間がかかって。その間にモ164号車を追い越して。
姫松電停を発車して、こちらに近づいてくるモ166号車、こちらも少し先の
道路信号が赤で停車していて。
晴明丘公園の付近ですれ違いそう。とにかく夢中で走ったのだった。
まもなく信号が青に変わって。北畠電停を発車して南へ進むモ164号車と
信号が変わって北に進むモ166号車。その決定的シーンが<変態鉄>の目の前で。
【2020年1月3日14時00分】 阪堺電気軌道上町線・北畠-姫松
後ろに写っている“同業者さん”を避けるためにトリミングしたのが数日前の
記事のトップ写真。
もう、これが撮れただけで大阪まで来た甲斐があった...というもの。
数年来の望みが叶った瞬間だったのである。
【2020年1月3日14時00分】 阪堺電気軌道上町線・北畠-姫松
再び近づいてくるモ164号車を撮ったら...
そのまま、隣にある公園のベンチに倒れ込むように。
数分間、本当に動くことができなかった<変態鉄>だったのである。
【2020年1月3日14時12分】 阪堺電気軌道上町線・姫松電停
晴明丘公園を過ぎれば、次の姫松電停も目と鼻の先。
その姫松電停に進入してくるモ504号車。モロに逆光、でも、何だか冬の午後
という感じが出たような気がして。電車が進入してくるのに合わせて道路上の
細いホームに上がるのが、この付近での日常風景。
この区間の併用軌道は道路中央よりも西側にシフトして敷かれていて、
西側は停留場ホームは道路端に近い位置にあって。
大半のクルマは線路内を走って行くのである。
【2020年1月3日14時12分】 阪堺電気軌道上町線・姫松電停
そして、阪堺電車の特徴とも言えるのが停留場に設けられた時代を感じさせる上屋。
待合室というか駐輪場というか...、そこに入って電車を待つ人は決して多くない
イメージだが、その壁面にはいろいろ掲示物が。
住吉大社、地元の人は愛着を込めて「住吉っさん」と呼ぶ。
自分にとっては「初戎」といえば今宮戎とか西宮戎のイメージなのだが、住吉も...
正月はなかなか慌ただしいようで...
さてさて...
【2020年1月3日14時19分】 阪堺電気軌道上町線・姫松電停
下りホームには「黒・あびこ道」に相当するノーマルな「あびこ道」表示のモ604号車。
こうして電停の細いホームに大勢の人が並んでいる風景というのも...
自分としては好きなカットなのである。
そんなことをしながらウロウロしていると...
【2020年1月3日14時27分】 阪堺電気軌道上町線・姫松電停
モ166号車が戻ってきた。
北畠まで一直線に続く道路併用軌道、天王寺駅前に向かって走り去るモ502号車と
すれ違いながら姫松電停に到着するモ166号車。
あまり普段撮らない構図だが、実は姫松電停のあの細いホームの端から。
画面の左端に微かに見えているのが姫松電停の待合室である。
14時半、撮影可能時間帯はあと2時間が限界だろうか。
この日の上町線運用に入っているのはモ164号車とモ166号車の2両だけのようで。
それなら、ちょっと恵美須町系統がどうなっているか、覗いてみよう...と。
帝塚山のところを抜けていくことにして...。(つづく)
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「こういうシーンが撮りたい」というイメージというか、希望というか、妄想!?
いろいろと考えて撮影に臨む。「この車両が撮りたい」と思って出かけて、運休や
急な運用変更で全然興味の無かった車両が来てしまってガッカリということも。
【2020年1月3日14時28分】 阪堺電気軌道上町線・姫松電停
<変態鉄>が、ここ数年、阪堺電車を撮りに来ていて、その中でずっと撮りたいと
思っていたカットがあった。それは...
古豪モ161形車どうしのすれ違いシーンである。
前日、1月2日には帝塚山3丁目電停でモ162号車とモ166号車のすれ違いシーンが。
でも、このときはモ162号車が電停で停車中、その前面に影が落ちていて、
ベストショットとはならなかった。道路信号や停留場での乗降時間、ダイヤに
不確定要素が多い路面電車で、撮りたい車両同士のすれ違いシーンというのは
「努力すれば撮れる」では無い。まさに“運”が99%なのである。
そういう意味で、あのシーン、南側からモ166号車が来たのが見えた瞬間、
<変態鉄>の心臓はバクバクだったのである。
…… ……
2020年1月3日(金)晴れ
さぁ、気合いを入れて北畠電停北側の、「あべのハルカス」バックで撮れる
ポジションで、まもなく戻ってくるはずのモ164号車を。
「今度こそ!!」
【2020年1月3日13時58分】 阪堺電気軌道上町線・北畠-姫松
専用軌道との境界には、なぜか踏切があって、その音が...
続けて微かに聞こえてくる吊り掛けサウンド。
今度こそ並走するクルマも無さそう。
【2020年1月3日13時58分】 阪堺電気軌道上町線・北畠-姫松
そして、このカットである。
「よしっ!!」、声には出さなくても心の中で小さくガッツポーズである。
通常なら、ここで後追いカットを撮って、いったんカメラを置くのだが...
これが数日前の記事の冒頭に書いたシーン。
このとき、振り返った<変態鉄>の視界に入ってきたのは、天王寺駅前ゆきとして
戻ってきたモ166号車だったのである。
「えっ!? まさか...」
一瞬、固まりそうな...、アタマの中はちょっとパニック状態で。
間違いなく、これはここから100 m~200 m位のところですれ違うわけで。
逆光覚悟、あとでRAW現像のときに画像を直せば...と、ここで振り返って撮ることも
可能なのだが、でも、咄嗟、ホントに瞬間の判断だった。
カメラを提げたまま、猛然とダッシュした<変態鉄>。
転んで高価なカメラ(とレンズ)を破損するというリスクを負っていることも
分かっていた。でも、このまま逆光側で撮るのは自分として、どうしても
納得できなかった。まさに勝負の時である。
運動不足と睡眠不足、走り出してすぐ、太もものところに猛烈な痛みが来て...
息も苦しくなってきて。そのまま道路に倒れ込みそうな...(← ホント!!)
でも、大袈裟にではなく命がけで走ったのである。
【2020年1月3日14時00分】 阪堺電気軌道上町線・北畠-姫松
幸い(??)、あびこ道ゆきのモ164号車、車内が大混雑で北畠電停での乗降に、
意外と時間がかかって。その間にモ164号車を追い越して。
姫松電停を発車して、こちらに近づいてくるモ166号車、こちらも少し先の
道路信号が赤で停車していて。
晴明丘公園の付近ですれ違いそう。とにかく夢中で走ったのだった。
まもなく信号が青に変わって。北畠電停を発車して南へ進むモ164号車と
信号が変わって北に進むモ166号車。その決定的シーンが<変態鉄>の目の前で。
【2020年1月3日14時00分】 阪堺電気軌道上町線・北畠-姫松
後ろに写っている“同業者さん”を避けるためにトリミングしたのが数日前の
記事のトップ写真。
もう、これが撮れただけで大阪まで来た甲斐があった...というもの。
数年来の望みが叶った瞬間だったのである。
【2020年1月3日14時00分】 阪堺電気軌道上町線・北畠-姫松
再び近づいてくるモ164号車を撮ったら...
そのまま、隣にある公園のベンチに倒れ込むように。
数分間、本当に動くことができなかった<変態鉄>だったのである。
【2020年1月3日14時12分】 阪堺電気軌道上町線・姫松電停
晴明丘公園を過ぎれば、次の姫松電停も目と鼻の先。
その姫松電停に進入してくるモ504号車。モロに逆光、でも、何だか冬の午後
という感じが出たような気がして。電車が進入してくるのに合わせて道路上の
細いホームに上がるのが、この付近での日常風景。
この区間の併用軌道は道路中央よりも西側にシフトして敷かれていて、
西側は停留場ホームは道路端に近い位置にあって。
大半のクルマは線路内を走って行くのである。
【2020年1月3日14時12分】 阪堺電気軌道上町線・姫松電停
そして、阪堺電車の特徴とも言えるのが停留場に設けられた時代を感じさせる上屋。
待合室というか駐輪場というか...、そこに入って電車を待つ人は決して多くない
イメージだが、その壁面にはいろいろ掲示物が。
住吉大社、地元の人は愛着を込めて「住吉っさん」と呼ぶ。
自分にとっては「初戎」といえば今宮戎とか西宮戎のイメージなのだが、住吉も...
正月はなかなか慌ただしいようで...
さてさて...
【2020年1月3日14時19分】 阪堺電気軌道上町線・姫松電停
下りホームには「黒・あびこ道」に相当するノーマルな「あびこ道」表示のモ604号車。
こうして電停の細いホームに大勢の人が並んでいる風景というのも...
自分としては好きなカットなのである。
そんなことをしながらウロウロしていると...
【2020年1月3日14時27分】 阪堺電気軌道上町線・姫松電停
モ166号車が戻ってきた。
北畠まで一直線に続く道路併用軌道、天王寺駅前に向かって走り去るモ502号車と
すれ違いながら姫松電停に到着するモ166号車。
あまり普段撮らない構図だが、実は姫松電停のあの細いホームの端から。
画面の左端に微かに見えているのが姫松電停の待合室である。
14時半、撮影可能時間帯はあと2時間が限界だろうか。
この日の上町線運用に入っているのはモ164号車とモ166号車の2両だけのようで。
それなら、ちょっと恵美須町系統がどうなっているか、覗いてみよう...と。
帝塚山のところを抜けていくことにして...。(つづく)
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