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2024年1月 熊本の鉄道を楽しむ(1)宮崎空港駅 [飛行機の話題]

年明けに熊本を訪れたい...、それ自体はかなり早くから決まっていた。
そう、「鉄印帳」の旅。先日、北東北と函館を“制覇”して、全国40社の第3セクター鉄道のうち37社の「鉄印」を入手できていた。
最後に残ったのは、南阿蘇鉄道、肥薩おれんじ鉄道、そして、くま川鉄道の3社だった。熊本地震で被災して長期運休になっていた南阿蘇鉄道が、昨年夏に全線で運転再開、最後まで残していた九州の3セクを回ろうと。

でも、その際に「最大のネック」となったのが、くま川鉄道。
旧国鉄湯前線、人吉温泉駅から湯前に至る路線は路線長自体はそう長くはない。でも、熊本(八代)からの肥薩線を含めて球磨川の氾濫により長期運休となっており。JR肥薩線に至っては、鉄道としての復旧も未だハッキリとしたことが見えてこない状況。

くま川鉄道も、人吉側の肥後西村駅までの区間が長期運休、バス代行輸送となっており。復旧の見通しは全然わからない状況。
ただ、湯前側の一部区間だけは列車が走っており。でも、これが...

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【2024年1月10日15時49分】 くま川鉄道湯前線・あさぎり駅

明らかに沿線の高校生の通学輸送に特化したダイヤである...と分かる形で。
だから、肥後西村 〜 人吉間の代行バスも休日は運休となり。だからといって、平日に訪れようとすれば列車は早朝と夕方に偏っており。
しかも、人吉温泉駅に行くのも一苦労、JR肥薩線は運休中、熊本などからの高速バス利用...つまり、人吉インターで降りないとならず。

でも、そこに“打開策”を見つけたことが、この旅のキッカケになった。熊本にホテルをとって2泊3日、無理やり回れば1泊2日でも可能だとわかったが、余裕をもったプランにしたのは、せっかく行くなら熊本の路面電車も撮ってみたかったから。熊本の電車にカメラを向けるのは2012年2月以来となる。

熊本から入って熊本から帰ってくる...というプランも可能だったが、ちょっと考えることもあって、10日の朝のヒコーキで宮崎へ、ここから熊本へと向かうことにした。

……  ……

2024年1月10日(水)曇り

寒い時期に朝起きるのは、やはり、辛いものなのである。4時半に起きて6時前の井の頭線。外はまだ真っ暗である。

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【2024年1月10日6時21分】 京王井の頭線・渋谷駅

でも、こういうときに限って、オレンジベージュの第27編成「90周年記念」ヘッドマーク付き編成が来るもので...

う〜ん、このマーク付きの間に何とか走行シーンを撮りたい...と思い続けているのだが、なかなかその機会がない。通勤時や、こうした“出撃”のときには出会うのだが、いざ、休みの日に線路際でカメラを持つと絶対に富士見ヶ丘の車庫に入ってしまう不思議な編成である。

早朝にも関わらず、井の頭線も山手線も混雑していて。ただ、品川からの京急線は運良く品川始発の急行、車両は都交通局のものだった。だから、最後は座って羽田空港。ちょうど、京急線に乗っているあたりで東の空が明るくなってきただろうか。

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【2024年1月10日8時29分】 NH603便(JA623A)機内

ちょっと拍子抜けするくらい保安検査場は空いており。正月休みの繁忙期が過ぎて、その反動が来る時期なのだろうか。それにしても旅行客は減っても出張のビジネスマンで賑わっている...というのが、平日朝の羽田空港のイメージだが。

NH603便は搭乗口が変わったせいで、保安検査場のすぐ前になっており。
7時半に搭乗開始、乗り込む人は多くなく、すぐにドアが閉まって定刻より少しだけ早く7:46頃に「セットスライドバー」のアナウンス。

...にもかかわらず、そのまま誘導路のところで待たされて。羽田空港の離陸が混雑している...とのことで15分ほど遅れての離陸となった。

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【2024年1月10日8時37分】 NH603便(JA623A)機内

前半は天気の良い中のフライト。まもなく、「富士山がご覧いただけます」のアナウンスが入るほど空気が澄んでおり。
それにしても、1月半ばにしては富士山頂の雪は少なめだろうか。円錐形の富士山を斜め上から眺められるのは、ヒコーキの特権である。火口を覗き込むような感じになっており、やはり、富士山は火山であるということを実感できる1枚。

でも、富士山を通過してすぐ、渥美半島の付近からは雲が広がって。
あとは真っ白な“機窓”を眺めながら。

というわけで、15分近く遅れて9:48頃に、宮崎ブーゲンビリア空港に着陸。

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【2024年1月10日10時05分】 宮崎県宮崎市大字赤江・宮崎ブーゲンビリア空港

宮崎空港を訪れるのは、たぶん、約20年ぶり。前回は空港線が開業して間もない頃、真っ赤な485系「にちりん」号で訪れたはず。
だから、ちょっと空港内を散策してから...でも良かったのだが、ここはちょっと急いで駅へ。

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【2024年1月10日10時14分】 宮崎空港線・宮崎空港駅

空港のバスやタクシーが発着するターミナルビル正面、屋根のある通路を西側へ進むと階段があって。
その階段を上ったところが宮崎空港駅である。

かつての...20年くらい前までのJR九州というのは、<鉄>の視点で見ていてJR6社の中で一番魅力的だったような気がする。
でも、九州地区の人口減少、経済的な衰退、さらに株式上場により株主利益の追求へと舵を切って行く中で企業体質も、ちょっとずつ変わってきてしまったのか、何だか最近は“合理化の極致”といった感じになっているようで。

この宮崎空港駅もちょっとした私鉄駅のような感じで。宮崎までは特急券無しで特急列車に乗車できる特例があって。券売機で360円の乗車券を買ったらホームへ。琴電琴平駅を高架にしたような雰囲気である。いや、駅舎部分はちょっと狭いが...。売店もなく、古びたトイレが1箇所あるだけ。

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【2024年1月10日10時15分】 宮崎空港線・宮崎空港駅

停まっているのは、10:13発の787系特急「にちりん8号」。車内の乗客は疎ら。

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【2024年1月10日10時16分】 宮崎空港線・宮崎空港駅

「特急 にちりん 大分(博多)」の行き先表示。かつては博多から宮崎まで「にちりん」号が直通だったが、大分で系統分割されたのは20年ほど前だろうか。この表示、大分駅で特急「ソニック」号に接続している...という意味。

でも、その下に緑色の表示が。そう「ワンマン」である。
“つばめ形車両”として華々しくデビューした787系も、いつの間にかローカル特急に転用され、そして、ワンマン運転が行われるようになって。
ただ、こちらは都市型ワンマン...というか、信用乗車制ワンマンということだろうか。車内に整理券発行機とか運賃箱とかが置かれることはなく。東京の私鉄のワンマン運転などとも同じで、駅に着く事に運転士さんが運転席を離れてドア扱いをするという仕組みみたい。

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【2024年1月10日10時16分】 宮崎空港線・宮崎空港駅

「空港駅」らしいカットを狙ってみたが、ちょっと強引すぎたみたい。
羽田から乗ってきたB767型機の垂直尾翼がかすかに見えており。それと787系を絡めて。

さぁ、まもなく発車時刻。ここから宮崎まで僅かな区間だけの<鉄>旅である。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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