南部縦貫鉄道「レールバス 夕暮れ撮影会」(17)最終、第10列車、発車っ!! [保存車・博物館・廃線跡]
最近、X(旧ツイッター)でも上手な鉄道写真がたくさん上がっているが、あの「ルール」というか、「正解」というか...理解できないことだらけなのである。
自分など、撮りたい列車の全景が写り込んでいて、先頭部分が(まぁ、見ていられる程度に)ブレていなければ「会心の1枚」だの「大収穫」だの大騒ぎだが、自分には、そうだと思えるような写真でも「ピン甘」「キリ位置を間違えた」「パンタグラフが...」「空の色がちょっとヌルい」だの...
何だか最近の<撮り鉄>と呼ばれる人たち(自分はこの言い方が大嫌い)というのは、針の穴を通すような...
細かい“ルール”に縛り付けられながら「正しい1枚」を集めるだけの“競技”に成り下がってしまったような気がしてならない。
「楽しい」というよりも、「こう撮らないといけない」みたいなものが優先されて。カメラの高性能化、さらには、インターネットを介して誰もがいつでも発信できるようになって、その流れが加速しているところもあるのかも知れない。
そもそも、鉄道写真っておカネと時間を使って撮りに行っても、大半のことは思い通りにならないので。その中で妥協を重ねて、自分の「思い」と「撮れる写真」との間に折り合いを付けていくのを楽しむものだ...と思っているのだが。
【2023年10月8日17時53分】 旧南部縦貫鉄道・七戸駅
そんな中で、この日、旧七戸駅での撮影会で「絶対に撮りたい」と思っていたのは、日中、明るい時間帯、順光側からの各車の姿写真と、あと、夜の帳が下りて、周囲が暗くなった中で照明に照らし出されるレールバスの姿。
ということで、10月8日の南部縦貫鉄道「レールバス 夕暮れ撮影会」もいよいよクライマックスへ。
…… ……
2023年10月8日(日)曇り一時晴れ
そう、昨日の記事から...というか、17時前から18時前までの約1時間、休憩をはさみつつ同じ写真を撮り続けたのだった。
【2023年10月8日17時33分】 旧南部縦貫鉄道・七戸駅
この日の日没は17時19分頃だとアナウンスされていた。ちょうど、それを挟む形での撮影会。
最初はまだまだ明るかった空の色も17時を過ぎて急速に暗くなってきて。
【2023年10月8日17時35分】 旧南部縦貫鉄道・七戸駅
時間が経てば経つほど、白熱灯照明の車内から漏れる光の温かさも引き立ってきて。
「もうちょっと、暗くなってくれ〜」と思いながら。
でも、そんなときに...
【2023年10月8日17時37分】 旧南部縦貫鉄道・七戸駅
ヘッドライトに切り替えられて。う〜ん...、<変態鉄>としては我慢の時間帯である。
1997年(平成9年)5月の大型連休が最終運行となった同線、末期には1日5往復、キハ101、102の2両のレールバスが周期的に入れ替わりながら、1日中、どちらか1両だけが走るだけの運用になっていたという。
その当時の七戸駅の“終列車”は、七戸 17:45発の第10列車・野辺地ゆき。
18時前で終列車というのは、都会の感覚からは想像できないが...
まぁ、それでも、小湊鐵道でも土休日ダイヤだと上総中野ゆき最終は五井駅を18時台だったはず。陽の長い時期なら明るい内に終列車が出る...というのはローカル線では不思議な現象ではなくて。
【2023年10月8日17時45分】 旧南部縦貫鉄道・七戸駅
ちょうどその時刻が近づいてきて。
愛好会の方がハンドマイクを持って...。
【2023年10月8日17時48分】 旧南部縦貫鉄道・七戸駅
この時間帯に最終列車が発車しており、ちょうど、その再現となっていること、そして...
「最終(10レ)は乗客が居ないことが多かったので、運転士と車掌だけというのも再現されて...」
とちょっと自虐ネタも盛り込んで笑いを誘いながら。
【2023年10月8日17時51分】 旧南部縦貫鉄道・七戸駅
まさに「夕暮れ撮影会」と言うに相応しい最高のシーンを撮ることができて。
空は真っ黒...ではなく、ちょっとだけ紫がかっていて、その分、背後の木々が漆黒のシルエットで。
【2023年10月8日17時53分】 旧南部縦貫鉄道・七戸駅
自分としては、ほぼ狙い通りの「会心の1枚」に出会うことができたと思っている。
そして、最後に、その最終・第10列車を再現して...
15時台と同様に、デモ走行が行われ。
【2023年10月8日17時56分】 旧南部縦貫鉄道・七戸駅
構内外れの国道4号バイパスの手前まで前進したレールバス、手早く進行方向を変えて。
こちら側のヘッドライトが灯ったら...
【2023年10月8日17時57分】 旧南部縦貫鉄道・七戸駅
ISO値を落として、思いっきりスローシャッターで...いわゆる「バルブ」をしていたので、キハ101号車のデモ走行には対応できなくて...
写真としてはメチャクチャだが、夜の帳の下りた七戸駅にレールバスが発着する風景を見ることができただけでも大満足だったのである。
さぁ、この1往復を以て、この日の撮影は終了。すでに駅構内も真っ暗になっているのだが、それでも、キハ101号車の入庫作業を、機関庫前に移動して撮影することが許可されて。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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何だか最近の<撮り鉄>と呼ばれる人たち(自分はこの言い方が大嫌い)というのは、針の穴を通すような...
細かい“ルール”に縛り付けられながら「正しい1枚」を集めるだけの“競技”に成り下がってしまったような気がしてならない。
「楽しい」というよりも、「こう撮らないといけない」みたいなものが優先されて。カメラの高性能化、さらには、インターネットを介して誰もがいつでも発信できるようになって、その流れが加速しているところもあるのかも知れない。
そもそも、鉄道写真っておカネと時間を使って撮りに行っても、大半のことは思い通りにならないので。その中で妥協を重ねて、自分の「思い」と「撮れる写真」との間に折り合いを付けていくのを楽しむものだ...と思っているのだが。
【2023年10月8日17時53分】 旧南部縦貫鉄道・七戸駅
そんな中で、この日、旧七戸駅での撮影会で「絶対に撮りたい」と思っていたのは、日中、明るい時間帯、順光側からの各車の姿写真と、あと、夜の帳が下りて、周囲が暗くなった中で照明に照らし出されるレールバスの姿。
ということで、10月8日の南部縦貫鉄道「レールバス 夕暮れ撮影会」もいよいよクライマックスへ。
…… ……
2023年10月8日(日)曇り一時晴れ
そう、昨日の記事から...というか、17時前から18時前までの約1時間、休憩をはさみつつ同じ写真を撮り続けたのだった。
【2023年10月8日17時33分】 旧南部縦貫鉄道・七戸駅
この日の日没は17時19分頃だとアナウンスされていた。ちょうど、それを挟む形での撮影会。
最初はまだまだ明るかった空の色も17時を過ぎて急速に暗くなってきて。
【2023年10月8日17時35分】 旧南部縦貫鉄道・七戸駅
時間が経てば経つほど、白熱灯照明の車内から漏れる光の温かさも引き立ってきて。
「もうちょっと、暗くなってくれ〜」と思いながら。
でも、そんなときに...
【2023年10月8日17時37分】 旧南部縦貫鉄道・七戸駅
ヘッドライトに切り替えられて。う〜ん...、<変態鉄>としては我慢の時間帯である。
1997年(平成9年)5月の大型連休が最終運行となった同線、末期には1日5往復、キハ101、102の2両のレールバスが周期的に入れ替わりながら、1日中、どちらか1両だけが走るだけの運用になっていたという。
その当時の七戸駅の“終列車”は、七戸 17:45発の第10列車・野辺地ゆき。
18時前で終列車というのは、都会の感覚からは想像できないが...
まぁ、それでも、小湊鐵道でも土休日ダイヤだと上総中野ゆき最終は五井駅を18時台だったはず。陽の長い時期なら明るい内に終列車が出る...というのはローカル線では不思議な現象ではなくて。
【2023年10月8日17時45分】 旧南部縦貫鉄道・七戸駅
ちょうどその時刻が近づいてきて。
愛好会の方がハンドマイクを持って...。
【2023年10月8日17時48分】 旧南部縦貫鉄道・七戸駅
この時間帯に最終列車が発車しており、ちょうど、その再現となっていること、そして...
「最終(10レ)は乗客が居ないことが多かったので、運転士と車掌だけというのも再現されて...」
とちょっと自虐ネタも盛り込んで笑いを誘いながら。
【2023年10月8日17時51分】 旧南部縦貫鉄道・七戸駅
まさに「夕暮れ撮影会」と言うに相応しい最高のシーンを撮ることができて。
空は真っ黒...ではなく、ちょっとだけ紫がかっていて、その分、背後の木々が漆黒のシルエットで。
【2023年10月8日17時53分】 旧南部縦貫鉄道・七戸駅
自分としては、ほぼ狙い通りの「会心の1枚」に出会うことができたと思っている。
そして、最後に、その最終・第10列車を再現して...
15時台と同様に、デモ走行が行われ。
【2023年10月8日17時56分】 旧南部縦貫鉄道・七戸駅
構内外れの国道4号バイパスの手前まで前進したレールバス、手早く進行方向を変えて。
こちら側のヘッドライトが灯ったら...
【2023年10月8日17時57分】 旧南部縦貫鉄道・七戸駅
ISO値を落として、思いっきりスローシャッターで...いわゆる「バルブ」をしていたので、キハ101号車のデモ走行には対応できなくて...
写真としてはメチャクチャだが、夜の帳の下りた七戸駅にレールバスが発着する風景を見ることができただけでも大満足だったのである。
さぁ、この1往復を以て、この日の撮影は終了。すでに駅構内も真っ暗になっているのだが、それでも、キハ101号車の入庫作業を、機関庫前に移動して撮影することが許可されて。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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