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南部縦貫鉄道「レールバス 夕暮れ撮影会」(1)ぷろろーぐ [保存車・博物館・廃線跡]

またまた長い記事になりそうな予感。
とはいっても、東北本線の夜行列車に乗っていて...、つまり、あれは野辺地駅だったのだろうか。朱色の小さなディーゼル動車を見かけた程度の記憶しか無く。当時は「撮ろう」とも「乗ろう」とも思うことはなかった。

青森県の七戸と野辺地、21 kmほどを結んだ南部縦貫鉄道は、1962年(昭和37年)に開業、沿線で採掘される砂鉄の輸送を見込んでのものだったとされるが...、いろいろと紆余曲折あって。それでも沿線に愛され、1997年(平成9年)5月の廃線(休止)まで走り続けた。

結局、<変態鉄>は訪れたことのない路線だったが、それでも「レールバス」、キハ101、キハ102号車のことは知っていた。

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【2023年10月8日14時45分】 旧 南部縦貫鉄道線・七戸駅

丸っこいボディの2軸車。何と言っても機械式気動車、古いバスのようなリベット(鋲)止めの車体。
写真で見ただけで、その超個性的なディーゼル動車に魅せられずには居られない訳で。廃線後も「保存会」の手で、七戸駅構内に動態で保存され。
その撮影会が催されると知ったのは、ちょうど1ヶ月位前のこと。
……  ……

そもそも、<変態鉄>、青森県というのは訪れたことが少なく。(ほとんどが素通り)

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【1993年10月】 東北本線・上野駅

南部縦貫鉄道も、その存在こそは知っていたが「青森県の東北本線沿い」位の認識で...
冒頭にも書いた通り、自分との僅かな“接点”は、583系特急寝台「はくつる」号の車内からチラッと眺めたその姿だけ。それが、野辺地駅でのことだった...というのも、この記事を書くのにあたって調べてみて。

青森駅で快速「海峡」号に乗り換えて、北海道の路面電車を撮りに訪れた時のことである。

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【2012年12月8日8時58分】 武蔵野線・東川口-東浦和

ちなみに、583系は、なぜか「どうしても撮りたい!!」と早起きして、浦和まで“出撃”したことがあった。波動用に残った編成も、この写真を撮ってしばらくで引退したのではなかっただろうか。自分にとって「東北本線」といえば「はくつる」号なのである。

もちろん、ビンボー高校生。寝台など乗れなかった。1両だけ設定されていた普通車指定席。あの4人ボックスシートを独り占めして...

  ♪ 汽笛一声 〜

のオルゴールで目を覚ましたのを、いまも覚えている。

さて、話が逸れている。

というわけで、自分は当然、沿線風景もこの個性派ディーゼル動車たちの詳しい生い立ちも知らないのである。

ただ、それでも、5時間ほどの撮影会でレールバスにすっかり魅せられてしまったのだった。そうなると、いろいろ調べたくなるわけで...
実は、昨日、仕事の合間を縫って神保町まででかけたのだった。そう、お目当ては鉄道書籍がたくさんある、あの書店。
大きな本屋さんも、本を売っているだけでは生き残れない時代なのだろうか。

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書籍は片隅に追いやられてしまい、ほとんどがグッズ類で占められ。そうなると、北東北の片隅の、すでに廃線になったローカル私鉄の文献など買える筈もなく。

たしか、南部縦貫鉄道を扱った巻が、RMライブラリーとかにあった記憶。後は「南米大陸の大河」を彷徨ってみるしかないのだろうか...

さて。

X(旧ツイッター)上で偶然、この「レールバス 夕暮れ撮影会」の告知を見て。10月8日は仕事のスケジュールもちょうど空いており。

そういう遠出となれば、ヒコーキ一択の<変態鉄>。でも、東北地方の太平洋側というのはヒコーキで行くのが難しいのである。特に“青組”の自分にとっては...。羽田からの便と言えば、秋田か庄内。それではちょっと...

ということで...

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生まれて初めて、新幹線のチケットを「みどりの窓口」に並ばずに購入してみたのだった。操作方法が分からず何度も何度もやり直して。

それでも、3連休でちょっと心配だったものの「第1希望」だった、「はやぶさ」号を往復とも確保できて。

さぁ、いよいよ当日の朝。


2023年10月8日(日)曇り一時晴れ

普段よりも、ちょっとゆっくり。
6時半に起きて、7時半過ぎに自宅を出て。仕事なら“早朝出勤”になるところだが、<鉄>活動だと4時台に動き出すケースが珍しくないのに...
そう、今回は「夕暮れ撮影会」、イベントのスタートが午後なのである。

新宿駅を8:18発の特快は座れなくて。東京駅まで立ったまま。

そう、“PASMO”で新幹線に乗る...というのも自分にとっては“初体験”。コンコースにある装置にICカードをタッチして「確認票」を印刷。
それがないと何号車の何番を予約したかも分からず。

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【2023年10月8日8時51分】 東北新幹線・東京駅

弁当を買ってホームに上がっても、ちょっと早かった。
どうせ指定席なので...

振り向けば、隣の20番ホームには「つばさ」号が停車中。普段は「やまびこ」と併結運転する山形新幹線「つばさ」号が単独運転、12:00発の「つばさ137号」である。ホームのアナウンスでも注意喚起が何度も。そう、まだ入線していないように見えて、上野側にだけ停まっているのである。

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【2023年10月8日8時52分】 東北新幹線・東京駅

ミニ新幹線も含めれば、新函館北斗、秋田、山形、新潟、金沢と5方面の列車を2面4線で捌かないといけない東京駅、3連休とあって人も多いが、列車の発着も頻繁で。

しばらく待つと自分の乗る「はやぶさ11号」の案内表示が。

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【2023年10月8日9時03分】 東北新幹線・東京駅

発車直前にドアが開くのは、東京駅の“当たり前”。その慌ただしい時間、車内放送は繰り返し指定券は全て発売済みであることを案内していた。
確かに大宮駅で一気に満席に。自分の隣席、スーツ姿の男性、仕事だろうか。車内は盛岡駅でかなり落ち着いたが、隣席の方は二戸まで。

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【2023年10月8日12時22分】 東北新幹線・七戸十和田駅

正午過ぎ、定刻で七戸十和田駅に到着。
ホームに降り立ったのは、圧倒的に<鉄>が多く。皆さん、等しく大きな三脚を肩に提げており。う〜ん、緊張感が高まる瞬間。
初めてくる駅だから、アレコレ、カメラを向けてみたかったが、ここは急いで...

急いで、駅前広場で客待ちのタクシーに乗り込んで...

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【2023年10月8日12時31分】 旧 南部縦貫鉄道線・七戸駅

駅からは10分程度だった。料金も1,500円ほど。

イベントのスタートは13時だが、すでに構内には多くの<鉄>が詰めかけており。もちろん、自分もその中に入って... (つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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