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いすみ鉄道「キハ28 2346 撮影会」_2023.8.24(6) [いすみ鉄道]

ようやく...、いすみ鉄道も大原〜大多喜間で運転を再開したとのことで。引き続き、当面の間、大多喜〜上総中野間は代行バスとなる。
でも、驚きなのはそのダイヤ、朝方、たぶん回送で上総中野駅に送り込まれたバスは大多喜までやってきて。いったん入庫するのか、長い休憩時間。
そのあとは午前中と夕方に1往復、全部で2.5往復という寂しいダイヤである。
接続の小湊鉄道線も運転を見合わせており、さらにもともと需要の少ない区間に、地元の方は生活にもいろいろ影響がでているだろうし...
普段以上に輸送需要が少ないとの見込みなのかも知れないが、1日2.5往復では...。土休日は増えるとはいっても、やはり、3.5往復。寂しい限り。

それはまた、この路線の置かれる厳しい現状を表しているとも言えなくない訳で。<鉄>として、言いたくはないが、確かに沿線人口から考えても、鉄道路線を維持しないといけない、その必然性を見出すのは困難な水準になってきているということは想像に難くない訳で。

でも、やはり1人の趣味者の気持ちとしては、残って欲しい...と思う路線である。転換からまもなく40周年、この路線にとって最大の試練を迎えているのかも。

さて、そんなことをまったく想像せずに...。よく晴れた朝だった。8月24日の、いすみ鉄道・国吉駅での「キハ28 2346 撮影会」の話題

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【2023年8月24日10時54分】 いすみ鉄道線・国吉駅

昭和30年代後半、東京から房総を訪れる海水浴客はピークを迎え。
現在の内房・外房線では「夏ダイヤ」を編成して、各地の車両をかき集めて、臨時列車を運転した。
普段は、ローカルでも見劣りしそうな車両も、このときばかりは準急料金を徴収して...

ヘッドマークは、昭和37年頃からの海水浴臨時列車のものが続く。

……  ……

2023年8月24日(木)晴れ

1962年(昭和37年)10月改正で、準急「内房」「外房」に改称された頃、房総東線(外房線)の不定期準急「清澄」号も増発され。

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【2023年8月24日10時54分】 いすみ鉄道線・国吉駅

だから、当然、このヘッドマーク、「清澄」も用意されていたはず。前述の通り、この頃からはキハ28形も千葉気動車区へ新製配置されており、キハ28形がこのマークをつけることもあったのかも。

従来のキハ26形までは裾絞りのない狭幅の車体、それが広幅車体の58系になり、タブレット収受など感覚が変わる分、苦労もあったのだとか無かったのだとか。

さて、ここからは海水浴臨時準急。

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【2023年8月24日11時00分】 いすみ鉄道線・国吉駅

こちらは、定期列車以上に写真も記録も見つけにくくて...
さらに、列車名に規則性も乏しく...。このあたり、国鉄内部で毎年、担当者が違ったのか、気の迷いがあったのか、そこのところは定かでないが、列車ごとに個別の愛称を設定したり、内房、外房で分けて号数で区別したり...

まず、「汐風」。1962年(昭和37年)の時刻表では、新宿 6:30発の館山ゆき、館山 17:15発の新宿ゆきが乗っており。房総西線(内房線)の列車。

ちなみに、海水浴臨は、千葉地区にディーゼル動車の配置が始まる前、昭和20年代から蒸気機関車牽引の海水浴臨時快速列車は多数運転されていたようで。戦前にもあって、その頃から「さざなみ」という名前が見られたり、戦後、復活した際の最初の列車名に「汐風」が出てきたりして。(蒸気機関車牽引)

「潮風」「しおかぜ」など、房総の海水浴臨でも、いろいろなパターンが存在しており。(一部では時刻表と列車での表記が異なったケースもあったようで...)
それにしても、いまでも他の地域で特急列車として残っているのが多いのも特徴かも知れない。「しおかぜ」は四国の予讃線特急である。

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【2023年8月24日11時01分】 いすみ鉄道線・国吉駅

続いて、「浜風」。先程の「汐風」が新宿〜館山、こちらは、両国発着なのが違いだろうか。それにしても、民宿などで泊まるから...だろうか、夕方に東京を発って夜中に房総に着く設定も用意されており。いまなら、房総へは日帰りが当然になっているが...

こちらも房総西線(内房線)準急。そして、「浜風」は「はまかぜ」として、播但線経由で大阪と香住・鳥取を結ぶディーゼル特急の名前として健在である。

ただ、この時間帯、悩ましいのは隣の腕木式信号機の影がキハの顔に落ちてしまうこと。
う〜ん、これは...

そして、こちらは海水浴臨時列車ではなく...

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【2023年8月24日11時05分】 いすみ鉄道線・国吉駅

内房線の伝統の列車名「さざなみ」がディーゼル準急に加わる。

1963年(昭和38年)10月のダイヤ改正で、準急「内房」に加えて、両国〜館山間に全車指定席の準急として「さざなみ」が設定される。

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【2003年8月頃】 内房線・安房鴨川駅

いまは、君津までの通勤特急になってしまったが、長らく房総の“顔”とも言える列車で。
もちろん、自分も183系特急「さざなみ」号には何度も乗車している。

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【1999年9月頃】 津山線・岡山駅

この列車、グリーン車(キロ28形)を連結したことも特徴で。
キロ28形は改造こそされてもJRにも承継されており、西日本では比較的遅くまで運用されていた。急行「つやま」号に連結されたキロハ28形のグリーン室を撮っている。シートモケットはJR化後に緑色のものに変わっているが、それを臙脂色にすれば国鉄時代と変わらないと思われる車内である。

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【1997年5月】 茨城交通(当時)湊線車内

ビニール張りの、肘掛けすら無いキハ17系モノクラスで始まった房総準急も、グリーン車(当時の2等車)が付くようになったのである。

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【2023年8月24日11時09分】 いすみ鉄道線・国吉駅

「さざなみ」号が房総西線(内房線)の全車指定席準急なら、同時に設定された房総東線(外房線)の全車指定席準急は「くろしお」号だった。
こちらは、紀勢本線の特急列車名として定着しており... (つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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