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いすみ鉄道「キハ28 2346 撮影会」_2023.8.24(5) [いすみ鉄道]

最近は、どこの場所だってSNSで画像を探せば現状が見られるようになってきて...。まぁ、便利といえば便利だが、訪れた際の驚きのようなものは無くなってしまって。何だかネットで見た画像を確かめに行く...撮影も旅行も“答え合わせ”のようになってしまっている感があって。

X(旧ツイッター)をテキトーに見ていると、12日のものと思われる国吉駅の画像が出ていて。

ぬぁんと...

隣に居たはずのキハ30形が消えていたのである。まぁ、写真に写らない場所に移動したのだろうけれど。

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【2023年8月24日11時59分】 いすみ鉄道線・国吉駅

撮影会の告知が、いすみ鉄道のHPに出たときの「キハ30と並んでいる姿を撮れるのも最後」という趣旨の文面、まさに、アレの答え合わせになっているのである。といっても、外房線が万全ではない現在、大多喜への「勝浦・東京線」高速バスも混雑しているそうで。単なる趣味目的で代行バスに乗って、国吉駅を訪れるのも良くないので、もう少し状況が落ち着くまで待っていたいが...

先日の大雨被害が落ち着いたら...、今度は国吉駅の保存車の整備が進んでいくことを願う<変態鉄>なのである。

ということで、今日のトップ画像、撮影会の最後に掲出された修学旅行列車「きぼう」のヘッドマーク。
この愛称自体は電車列車用で、キハ58系修学旅行仕様(800番台車)に、当時、掲出されたのは「おもいで」だったとされる。

ただ、キハ52形のいすみ鉄道での運行スタートが2011年4月。
前月のあの震災からの復興への「きぼう」として、前社長さんが、このマークの制作を決めたのだとか、決めなかったのだとか。
その後はキハの急行列車、正月恒例の行事として、修学旅行列車のマークで運転されていたので、自分も何度か撮りに行ったのだった。

さて、引き続き、房総準急のヘッドマークから。

……  ……

2023年8月24日(木)晴れ

ヘッドマークの形状が変更になった時期と、ダイヤ改正で房総準急の運転形態が見直された時期とを考慮すれば、この「京葉」のマークを掲出していた期間は1年にも満たなかったのかも知れない。“準急型”キハ26形の千葉気動車区への配置が始まり、「房総」から順次、置き換わったようだが、「京葉」の方は、勝浦・館山配置のキハ20系が中心だったとされ...。

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【2023年8月24日10時31分】 いすみ鉄道線・国吉駅

でも、そのダイヤ改正の直前には千葉管内へのキハ28形の投入が開始されており。この「準急 京葉」のマークは、ごく短期間ではあっても、時期的にはキハ28形に掲出されていても不思議ではない。

ちなみに、この2346号車は1964年(昭和39年)に新製されているので、「京葉」は同車にとって“生まれる前の出来事”だが...。

そして...

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【2023年8月24日10時34分】 いすみ鉄道線・国吉駅

毎年のように変化があるのが、しかも、それが増結、増発というのもこの時代を反映していて...
まず、準急「房総」号の“3階建て列車”での運転が解消され。その、1961年(昭和36年)10月改正より総武本線・成田線に運転されたのが、準急「総武」号。ただ、1年で列車名が整理され姿を消してしまう“短命準急”である。

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【2023年8月24日10時40分】 いすみ鉄道線・国吉駅

1962年(昭和37年)10月改正で、旅客増に対応して、とうとう、新宿・両国〜千葉間での総武系統と房総系統の併結運転が全て解消されて。
合わせて「房総」「京葉」の房総東線・房総西線系統はそれぞれ「外房」「内房」に改称。ちなみに、読みは引き続き、「ないぼう」「がいぼう」である。その、まさに「ガイボウ」のご出身である、この撮影会の企画運営を担当されていたSさんによれば、昭和の頃、上の世代では「がいぼう」と言う人はいたのだそうで。地元の会社名にも「外房(がいぼう)」を冠したものがあったという。

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【2023年8月24日10時40分】 いすみ鉄道線・国吉駅

このあたり、鉄道誌やネットで調べてみても、やはり、変遷が激しいからか話が食い違う箇所があって...
<変態鉄>も、詳細を理解しないまま、受け売りで書いているので...。でも、1年の食い違いで話がぜんぜん違ってくるのが、この時代のスゴいところかも知れない。

ということで、「準急 内房」である。もちろん、上部の赤文字は「準急」、そして英字併記ではなく漢字だけのシンプルな標記である。

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【2023年8月24日10時43分】 いすみ鉄道線・国吉駅

もちろん、「準急 外房」も同じ仕様のヘッドマークが用意され。

この改正の直前、1961年度から千葉気動車区に優等(準急)用としてキハ28形、そして、ローカル用に3扉通勤型のキハ35系が新製配置されて。
だから、このシーン、「昭和37〜38年頃の千葉」として、一番、よく似合うツーショットかも知れない。

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【2022年5月15日13時45分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル

ちなみに、それと引き換えにローカルから準急まで活躍したキハ20系は千葉から姿を消すことになって。

さて、ちょうどこの時期、1961年シーズンより「房総夏ダイヤ」がスタートし。<変態鉄>は、その最後の方の時期、少しだけ実見している。
時刻表の前の方のカラーページに「房総夏ダイヤ」として、普段とは違った時刻表が掲載され。

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【2023年8月24日10時45分】 いすみ鉄道線・国吉駅

戦後すぐの時期から登場している、房総西線(内房線)の海水浴臨時準急の1つが「夕凪」号だった。
寄せ集めの雑多なキハ、暑い時期に冷房もないキハが「乗れれば良い」くらいの超満員の状態で走っていたようで。

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【2023年8月24日10時48分】 いすみ鉄道線・国吉駅

キハ28形が現役で「観光急行」で走っていた当時、西大原駅を通過するとアテンダントさんがマイクをとって、キハの経歴を紹介していた。
その放送の中にも「キハ28形2346号車は、東京オリンピックのあった昭和39年に製造され、その年の夏は外房線の臨時列車にも使われていました」と...
確か新製配置は(書類上)米子機関区だったはずだが、この当時は、形式を問わず、夏前に落成したキハは千葉気動車区に仮配属となり、房総夏ダイヤの海水浴臨時が終わってから、配属先へと回送されるのが習わしだったとか。

まだ「2000番台」に改造される前、できたての新車だった同車も、このマークを付けて臨時準急に入っていたのかも。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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