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京王井の頭線「レインボー」編成 10周年 [京王(井の頭線・京王線)]

旅行記、撮影記が溜まりに溜まっており、だいたい4ヶ月遅れでの紹介となっている拙ブログ。<変態鉄>の近況をお伝えできておらず...と言っても、こんなオッサンの近況に興味がある方も居ないだろうし...
でも、今日は予定を変更して1回だけ、地元の、毎日、利用している京王井の頭線の最新の話題をご紹介したい。

94年に沿線に越してきて以来、通学に通勤に毎日毎日、当たり前のように利用している京王井の頭線。この28年ほどの間にも、日々、少しずつ変化しており。
例えば、電車も、まさか井の頭線に20メートル車体が入るとは思っていなかったが、いまは、1000系電車が活躍しており。自分が高校生の頃は、まだ日中も各駅停車の半分は富士見ヶ丘折り返しだったし、浜田山駅などホーム端の構内踏切を渡らないといけないような駅も残っていた。多くの駅が橋上化され、駅ナカに商業施設(自社系ばかりだが...)ができるとは思ってもいなかった。

そして、その井の頭線の車両、先代の3000系で始まった7色の「レインボーカラー」は、1000系電車にも受け継がれ、そこは半世紀近く変わっていない部分。
とはいえ、ベージュ色は、1000系後期車の導入の際に「オレンジベージュ」に変更されており。

そんな中、異彩を放つのが第29編成。

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【2022年11月9日10時39分】 京王井の頭線・三鷹台-久我山

ちょうど10年前、2012年、確か社員発案で走り始めた新しいカラーの電車は沿線の子どもたちからも大人気みたいで。
車内のLCDディスプレイでのニュースや広告放映や、自動放送が初めて行われたのも、そのときだったような。最初は1年間ほどの期間限定の特別塗装...と聞いた気がするが、いつの間にかレギュラー化されており。

このたび、10周年を迎えるにあたって記念ヘッドマークが掲出されるようになったのを会社帰りに目撃。撮りに行こうと狙っていたのだが...
……  ……

1996年に最初の編成が導入され最終的には、あの震災の頃までに29編成が出揃い。3000系と同様に導入に長期間をかけたことから、途中で車体構造を大きく変更しており。車番の下2桁が編成の番号に対応するのだが、それも16~20が欠番となっており。
だから、「34」が最後の番号となる5両編成合計29本が導入された。

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【2022年11月2日9時45分】 京王井の頭線・三鷹台-久我山

先代3000系から引き継がれたのは、7色の車体色。

ステンレス車体なので無塗装になるところ、曲線的な造形が極めて難しいとされたステンレス鋼、3000系は当初、運転台窓回りをFRP製にしていた。そこに色を付けたのがレインボーカラーの始まりとされ。
(96年から始まったリニューアル工事で前面も普通鋼製に変更されたかと。)

編成の番号を7で割った余りで7色になっており。3余る番号の編成は「サーモンピンク」。自分はこの色が一番、色が映えるような気がして好きなのである。

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【2022年11月2日9時59分】 京王井の頭線・三鷹台-久我山

そして、第25編成は4余るので「ライトグリーン」。

まぁ、<鉄>の世界というのは面倒臭いヤツも多いので...、一応、断り書き。

電鉄内部には「第※編成」なる呼称は無いのだそうで。吉祥寺方の先頭車の車番に「編成」を現す「F」を付けて表記するのがルールとなっているとのこと。
ただ、簡単に言えば、下2桁が何番目の車両なのかを表す付番ルールなので、<変態鉄>としては、その下2桁を以て「第※編成」と勝手に呼んでいる次第。

そもそも単なる趣味者が社内のルールを聞きかじってきて、そのルールに従っていない言い方をする者を批判するとか、それ自体がヘンな風潮だが。

住宅街を走っている井の頭線だが、いくつか撮影地は知られており。いまのアパートから徒歩圏内にもあるのだが、なぜか自分は三鷹台の、実家の近くの踏切で撮るのである。
「久我山駅3号」踏切である。足場は限られるのだが、メリットは「他の撮影者に出会うことが無い」、デメリットは「架線や樹木の影が気になる」ところだろうか。午前中が順光で。

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【2022年11月9日10時37分】 京王井の頭線・三鷹台-久我山

さて、29編成いる1000系電車、日中、運用に入っているのはだいたい半分くらいで。残りは10時過ぎまでに富士見ヶ丘駅の車庫に帰ってきており。
だいたい、朝起きて洗濯物をベランダに干してからカメラを持って出かけると、9時半か10時。車窓から富士見ヶ丘車両基地に入庫している電車を確認して...

実は今回のレインボー編成の撮影、“三度目の正直”だった。カメラバッグを持って乗り込んだ車内から、車両基地を眺めていたら入庫している“レインボー”を発見...というパターンもあった。
11月2日の撮影時は天気は良く暖かかったが、車庫に居なかったお目当ての編成、そのとき、渋谷からの富士見ヶ丘止まり(入庫)だったみたいで、待ちぼうけを食らって。約13 kmの渋谷-吉祥寺、日中運用では下りが急行なら上りが各停、または、その逆になっており。1時間弱で1サイクルするようにできている。
撮影地に着いて最初に見た編成の番号を覚えておいて、それが戻ってくるまでにお目当ての編成が来なければ諦めるしか無いのである。(16時頃から夕ラッシュに備えた出庫が始まる)

というわけで、3度目のチャレンジが、11月9日の朝だった。

現地に到着したのは10時前。すでに40分余りが経過していた。「またか!!」と、帰りのことを考え始めたところで、お目当ての第29編成“レインボーラッピング”が急行・吉祥寺ゆきとして通過。

この久我山駅3号踏切、渋谷ゆきを狙う撮影地だが、ヘッドマークのアップであれば吉祥寺ゆきの後追い方が有利。でも、ぬぁんと、カメラの設定を誤っており。撃沈していたことに気づいたのは撮影後だった。

吉祥寺に向かったレインボーが戻ってくる直前の急行で、改めて試し撮りしたのが第13編成、オレンジベージュ。1週間前とは違って空には雲が多く、ヘッドマーク付きの前面に架線の影が落ちないのは、むしろ、晴れた日より条件が良いとも言えて。

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【2022年11月9日10時39分】 京王井の頭線・三鷹台-久我山

そんな最高のコンディションの中、神田川に沿ってカーブを曲がって、三鷹台駅に進入してくる第29編成。望遠で撮って、さらにトリミングしている。

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【2022年11月9日10時39分】 京王井の頭線・三鷹台-久我山

そして、ヘッドマークには「HAPPY BIRTHDAY レインボー」の文字。
側帯のグラデーションも、こうやって見るとよく映える。ちなみに、客扉ヨコには「ハチ公」や井の頭公園の「サクラ」、沿線に植栽された「アジサイ」などの沿線の風物を描いたステッカーが貼られている。

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【2022年11月9日10時39分】 京王井の頭線・三鷹台-久我山

目の前を通過して...

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【2022年11月9日10時40分】 京王井の頭線・三鷹台-久我山

久我山駅へと向かってゆく姿を後追いしたら、カメラをバッグに仕舞ったのだった。

いまのところ、年明けまで、このヘッドマークを掲出しての運転となるそうで。

今日も、1000系電車に揺られて職場に向かう<変態鉄>なのである。

ということで、明日からは再び6月30日の富山での話題。

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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