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年の瀬の広島と倉敷へ(34)錦川清流線 <後編> [3セク鉄道「鉄印」の旅]

前回、錦川鉄道を訪問したときも、広島電鉄の路面電車の“ついで”だったような気がする。宮島口から岩国というのは近いもので...
便数の問題があるので、何とも言えないのだが、ヒコーキでの広島へのアクセスには岩国錦帯橋空港というのも1つの方法にはなり得るわけで。(前回は、そのルート)

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さて、17時過ぎの錦町駅。折返し時間は36分ほど、でも、階下の駅舎まで行って「鉄印」をいただくのに、それほどの時間はかからず。
すっかり暗くなった駅で、特にやることもないので、NT3001号車の車内で発車までの時間を過ごしていたのだった。帰りも、岩国駅から山陽本線というという経路も考えたが..
……  ……

2021年12月14日(火)晴れ

錦町駅からの岩国ゆき、第536D列車の発車は17:46、まだ20分以上あって。

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【2021年12月14日17時12分】 錦川鉄道錦川清流線・錦町駅

ホームは既に夜の闇の中。早々に車内に入って発車の時を待ったのだった。さすがに20分以上前に来る人の姿はなく、車内は自分だけ。

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【2021年12月14日17時23分】 錦川鉄道錦川清流線・第536D列車(NT3001号車)内

ということで、他社でも見られる一般的な仕様だが、NT3001号車の車内を。
車端部がロングシート、そして、中央は転換クロスシート。もちろん、自分はクロスシートへ。

ちなみに、この写真、よく見直してみればロングシート部の着席区分の模様が、いまはなき、メトロ銀座線の01系電車の営団時代の新製時のものと同じような...

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【2021年12月14日17時51分】 錦川鉄道錦川清流線・第536D列車(NT3001号車)内

窓枠の下には、イベント用だろうか、座席番号が貼られており。そんなシートに腰を下ろして。
ちなみに、乗車券、最後の2駅はJR山陽本線、その分岐駅の川西駅まで980円なのだが...

この時間に岩国に向かう人も少ないだろう...と、閑散とした車内を予想していたら、ぬぁんと...
建設関係者だろうか作業着姿の人など、思いのほか乗客は多めで。それでも数名の乗客で発車。途中、左手の、自分が着席した方の車窓には、路線名にもなっている清流、錦川が線路に沿って...だが、もちろん、夜の闇の中。
途中、小さな無人駅に停車してはいくものの乗降は殆ど無く。

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【2021年12月14日18時35分】 錦川鉄道錦川清流線・清流新岩国駅

今度は終点の岩国駅まで乗らず、JR山陽本線と合流する川西駅の1つ手前、小さな無人駅は「清流新岩国」、ここで下車したのだった。

乗ってきた列車がホームを離れれば、もはや周囲は真っ暗で。

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【2021年12月14日18時35分】 錦川鉄道錦川清流線・清流新岩国駅

片面ホームの無人駅は、貨車(車掌車)の車体を再利用した簡易駅舎があるだけ。
その駅舎には「御庄駅」の文字がそのまま残されており。そう、この錦川清流線、もとは国鉄岩日線、岩国から、山口線の日原駅を結ぶ路線として建設されたものだった。
錦町駅まで開業後、島根県との県境にあたる区間(岩日北線)は未成線のまま...

開業していた区間も、いわゆる特定地方交通線として廃止対象となり、分割民営化に前後して錦川鉄道になっている。(いすみ鉄道などと同じく、ごく僅かの期間だけJRの路線だった)

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【2021年12月14日18時35分】 錦川鉄道錦川清流線・清流新岩国駅

その国鉄時代の御庄駅は新幹線・新岩国駅と徒歩圏ながら別名称で。武蔵小杉駅とか、京葉線東京駅とか、もっと離れた乗換駅はたくさんあるのだが、国鉄時代、ここは「新岩国」と改称すること無く、ずっと別駅扱いなのである。
転換後に「清流新岩国」に改称されており。

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【2021年12月14日18時36分】 錦川鉄道錦川清流線・清流新岩国駅付近

ホーム先端に下りる階段がある。
階段の下は、身長184 cmの<変態鉄>だと、かなり圧迫感を感じる低い“トンネル”。四方をコンクリートで固められ、誰もおらず。点々と続く蛍光灯の明かりだけが頼り。良い歳したオッサンでも、夜の、この時間帯は一人で歩きたくない通路である。

ちょうど新幹線の高架橋の真下、北側の縁のところに一直線の通路が続いていて。新幹線保線区の事務所の窓の明かりを見ながら、300メートルほど進むと駅前広場に出るのである。
ちなみに、錦川清流線の線路も、清流新岩国駅のすぐ南側で新架線の高架を潜っており、その地点から川西駅の手前までが、運転扱い上「森ヶ原信号場」であり、その長大な(??)信号場が岩徳線との分岐点と言うことになっている。

この新岩国駅、パッと見た印象として、最も国鉄時代の新幹線駅の雰囲気がそのまま残っている...もしかしたら、当時からそのままの標記や看板類も...、全国で最も垢抜けない新幹線駅かも知れない(← 失礼っ!!)。
今度は昼間の時間帯にじっくり観察しに訪れたいもの。

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【2021年12月14日18時56分】 山陽新幹線・新岩国駅

がら~~ん、とした感じの駅構内。

自動券売機で次の広島駅までの自由席特急券と乗車券を買って。ホームに上がれば...

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【2021年12月14日19時12分】 山陽新幹線・広島駅

18:57発「こだま868号」の車内も閑散としており。メモには、723-7006 と車番の記録、いわゆる、レールスター編成である。
やはり、新幹線は速かった。わずか15分ほどで広島駅へ。ここで19:31の発車まで20分の停車時間、車内の僅かな乗客の皆さんも一斉に降車の準備をするのだった。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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