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「ことでんレトロ」LAST RUN 2021.11.03 撮影記(4)勝負の朝 [高松琴平電鉄]

いつの間にか、本当にそんな感じ。2022年も2月に突入している。つまり、あと1週間もしないうちに2022年も1割が過ぎ去ったことになる。ただ、仕事がバタバタしているうちに時間が過ぎていく...ここ数年、ずっと変わっていない。
そして、2月といえば、「ヤマ※キ 春のパ※祭り」なのである。今年も皿獲得を目標に頑張っていきたいと決意も新たに(笑)。今朝、近所のスーパーに行くことがあったが、まだシール台紙をもらっていない。

さて、約3ヶ月前。

90年以上にわたって讃岐の地を走り続けた2両の電車が最後の日を迎えていた。

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【2021年11月3日8時04分】 高松琴平電鉄長尾線・水田-西前田

朝、長尾線を1往復した後、仏生山車両所での撮影会ののち、夕方に琴平線を1往復するのが最後の運転。
2021年夏には長尾線でも貸切で運転される機会が何度かあって、自分も撮影に行ったのだった。長尾線のハイライトと言えるのは終点の近く、平木-長尾間を中心に東讃富士...白山をバックに走る区間だというのは間違いなさそう。
その白山バックは夏に撮りに訪れた。今度は、長尾線の違う表情を...

西前田駅に急いだのだった。

……  ……

2021年11月3日(水・祝)晴れ

この日のレトロ電車の運行ダイヤは事前に公表されており。

 瓦町 8:25 → 9:01 長尾 9:07 → 9:48 高松築港

の1往復。長尾駅は留置線(ホーム無し)はあるが、客扱いできるのは1面1線、単線であるので停車時間をとることはできず。つまり、長尾に近い撮影地では、<徒歩鉄>にとっては往復ともほぼ同じ地点で撮ることになる訳で。
その分、撮影地選びは慎重になる。しかも、もの凄い数の<鉄>が押し寄せるのは想像に難くなく。早く動き出すにこしたことはなく。

2時間前、6時台には撮影地入りしたい...と、朝、まだ外が真っ暗なうちに起き出して早朝6時の高松築港駅に向かったのだった。

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【2021年11月3日6時06分】 高松琴平電鉄長尾線・高松築港駅

「鉄道会社」といえば堅いイメージがあるが、ことでん...高松琴平電鉄というのは“攻め”の姿勢が...、正直、「ここまでヤルか??」と驚かされる面がいろいろ。(← 褒め言葉)
メディアにも取りあげられて話題になっていた、この踏切の渡り方のマナー啓発ポスターも。

高松築港駅構内に掲げられているのを撮影して。

すでにホームには6:11発の長尾ゆき、初電である。

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【2021年11月3日6時07分】 高松琴平電鉄長尾線・高松築港駅

高松の市街中心部も繁華街も駅から少し南側に進んだところにあって。もともと連絡船の桟橋があった関係で、国鉄 → JRの高松駅は海沿いにあって、それに隣接する形で高松築港駅がある訳なので。
だから、祝日の初電に始発の築港駅から乗る人は、それほど多くないはずなのに...

1300形電車2連の車内はほとんどの席が埋まっていて。しかも、そのほぼ全員がカメラバッグを持っていて。中には踏み台まで持った“重装備”の方も。
片原町、瓦町と駅に停まるごとに同じような格好の人が乗ってきて、すでに車内には立ち客も...

瓦町辺りから増えてきた朝早い出発の地元の皆さん、そのある種、異様な車内の光景に驚いているような感じで。

そんな混雑した電車を、<変態鉄>は西前田駅で下車。カメラを持った皆さんは、平木や白山に向かわれるのだろうか!? ホッとしたのは自分ともう1~2人しか下車しなかったこと。
車窓から見た、撮影予定地には“同業者さん”の姿はなく。駅を降りた自分ともう1人の<鉄>な方、線路沿いの道を、ちょっとした“競歩状態”で。途中でどちらからともなく、ご挨拶を。

やはり!! 同じ地点での撮影を考えていたようで。自分と同じく、その方も初めての訪問で。

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【2021年11月3日7時05分】 高松琴平電鉄長尾線・水田-西前田

長尾線も路面電車に端を発するので、駅間距離は短め。西前田-水田の中間地点だが駅からは徒歩数分で。

7時過ぎの第2205列車、長尾ゆきから撮影開始。陽の短い時期、しかも、西日本だと東京に比べて20~30分ほど日の出が遅くなる訳で、7時だと上り始めた朝の太陽が電車の前面窓ガラスをキラキラと輝かせ。
西前田駅は片面ホームだけの小さな無人駅だが、両隣の高田駅と水田駅が交換可能駅。

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【2021年11月3日7時13分】 高松琴平電鉄長尾線・西前田-水田

高田駅で交換する第2006列車が。

望遠レンズで構えていた。アウトカーブの踏切脇に立てば、正面ドカン!! で撮れるのである(この写真は後追い)。1250形2連の高松築港ゆき。
ただ、よく見れば写り込んでいるが、思いのほか線路際の雑草が...、これをどう処理するべきか、が大きな悩みになるのである。

三脚に載せたカメラの向きを少しずつ少しずつ変えて、ズームリングをちょっと回して...
<撮り鉄>の中で楽しくもあり、悩ましくもあり...、この試し撮りしながらお目当ての列車を待っている時間というのは、実は夢中で、足りないアタマをフル回転して「どう撮るべきか」、考えに考えているものであって。

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【2021年11月3日7時37分】 高松琴平電鉄長尾線・西前田-水田

そんな間に、第2008列車。この時間帯、太陽はどんどん高く、そして南側へと位置を変えていくのである。

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【2021年11月3日7時37分】 高松琴平電鉄長尾線・西前田-水田

もちろん、現地に来てみないと、自分にはなかなか分からない部分もあって。
前夜、ネットで地図をぼんやり見ながら予想した。もうちょっと車体側面に光が回る...と。でも、思ったよりも車体側面は黒く潰れてしまって。
だから、こういうカーブらしい撮り方ではなく、先ほどのように、できるだけ近づけての“正面ドカン!!”で勝負するべき...と。

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【2021年11月3日7時41分】 高松琴平電鉄長尾線・水田-西前田

2人だけだった、この踏切周辺も、いつしか人数が増えてきており。“そのとき”まで1時間を切って。いざ、勝負...である。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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