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大阪の鉄道模様を撮る・JR編(3)新しい駅の中に... [<鉄>な撮影記・旅行記録]

まさに「書く書く詐欺」だと訴えられそうな拙ブログ、そう、2007年ごろの播但線特急「はまかぜ」号の車内放送の録音データを、苦労してパソコンに取り込んで...
そのあとは、止まっている。いや、書けばよいのだが撮影記が溜まっており。新しい話題を優先して。

その「はまかぜ」号、キハ181系が勇退して以来、ご無沙汰だが今も毎日、走り続けている。ただ、車両は新型キハ189系になっており。3両を基本に6両編成などもあって。
ただし、確か車内放送用のチャイムは設置されず、そうなると録りに行く気も起らなくて。

そのキハ189系「はまかぜ」号、山陽電車を撮りに訪れた時などに何度か見かけているが、そう、<変態鉄>の偏った趣味の方向性ゆえ、カメラを向けようと思うこともなかった。
でも、キハ181系時代の話題をご紹介するにあたって、現在の姿も...と。
ちょうど、浜坂からの「はまかぜ4号」が17:05に大阪駅に到着する。それを撮って...

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【2021年9月19日16時03分】 大阪環状線・芦原橋駅

環状線電車を撮ってみようと思ったのは、15時半に天王寺駅、そこから17時の大阪駅までの“時間調整”という意味もあったのである。
そして、その大阪駅が...

……  ……

2021年9月19日(日)晴れ

最初、撮るなら大正駅だと思っていた。芦原橋駅が良さそうな気がして咄嗟に“降りてしまった”という感じ。

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【1999年7月31日】 大阪環状線・大正駅

16時の環状線電車でも大阪駅でだいぶ長い待ち時間になりそう。隣の大正駅で再び下車して...と思ったのだが、ホーム端は比較的高めの壁とフェンスがあって、撮れなくはないのだがベストポジションといえそうな所は「定員1名」だろうか。でも、既に高校生2人組がカメラを構えており。
国鉄型が来ることは無くなったが、それでも20年前のこのシーンと同じような感じで撮れそうで。

ということで、少し早めに大阪駅へ。このとき、既に<変態鉄>は疲れと...いや、それ以上に眠気が限界だった。歩いていても意識朦朧として。大勢の人が行き交う大阪駅、かろうじて環状線ホームのエスカレータを上り、各ホームへとつながる吹き抜けのようなコンコースへ。
ちょうどホームを見渡せる位置にベンチが並んでいて。かなり混雑していたが、それでもちょうど空席があって。そこに座って...
当たり前だが、日曜午後の大阪駅のコンコースは物凄い人出。自分が知っている大阪駅は大規模改修が始まる前の姿。荷物列車用の昇降機や機回し線と思しきものがまだ残っていて、国鉄時代のターミナル駅を彷彿させる、そんな姿だった。

最近は伊丹空港に着陸する間際のヒコーキから、あの大屋根を見下ろすくらいで。
でも、どんなに眠くても、ガラス越しではあっても、カメラを向けてみたくなる光景が広がっていた。

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【2021年9月19日16時21分】 東海道本線・大阪駅

それをどう表現すればよいのだろうか。この大屋根の下、駅はまさに近未来的な姿になっていて。最初はそこに、自分の知る「大阪駅」は見つからない...そう、思った。その自分にとっての「駅」のイメージとかけ離れた、その姿をちょっとカメラに収めておこうと。
でも、確かに眠いのである。人間にとって「眠い」というのも生理的な根源的な欲求として...。ただ、このコンコースのベンチで居眠りを始めたら完全な不審者である。

そこで良いこと(?)を考え付いたのである。

ずらっと並んだホーム。9・10番ホームは長距離列車の発着と朝夕ラッシュ時のJR京都線・神戸線の一部列車の発着に使われるのみのホームで。この時間帯は「丹波路快速」の大阪駅止まりと特急列車、それも大阪発の「サンダーバード」などを除いたものくらいしか。つまり、基本的に誰もいない筈のホームである。ただ、到着する列車はあるので閉鎖されることはなく。そこのベンチで...

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【2021年9月19日16時37分】 東海道本線・大阪駅

ここのベンチに荷物を置いて。ホーム上のジュースの自販機へ。荷物を放置して歩き回ってもまったく心配ないホームである。ジュースを飲みながら、誰も居ないホームのベンチでくつろいでいると...

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【2021年9月19日16時37分】 東海道本線・大阪駅

一番高いところで50メートルにもなるというガラス張りの大屋根、その下には橋上駅舎...というより人工地盤の街がつくられ。駅のコンコースや商業施設が。やわらかな光が届くガラス張りの駅である。そんな姿をちょっと撮ってみたくなったのである。
でも、同じ、このベンチに腰を下ろしたまま...

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【2021年9月19日16時36分】 東海道本線・大阪駅

振り返ってみれば、そこには学生時代に何度も訪れた大阪駅の、あのホームの雰囲気が残っていたのである。
手前側のガラス張りの新しいホーム屋根と、大阪駅のシンボルたる、あの観覧車、それを入れるためにホームや線路の周りを、あえて露出アンダーにしたのはこれは「作画上の意図」。

う~ん、言ってみたかった(書いてみたかった)コトバである。なんと、この自分が自分の撮った写真を「作画上の意図」などと説明するような時代が来てしまった。これは大変なことが起こるかもしれない。

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【2021年9月19日16時38分】 東海道本線・大阪駅

おっと、その近未来的な側に快速電車の姿が。
やはり、このガラス屋根から入ってくる光にはステンレス電車の方がマッチするのかも。

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【2021年9月19日16時38分】 東海道本線・大阪駅

<鉄>として、編成写真も1枚は...
223系快速など、こういうときでもなければカメラを向けることも無さそう。

いま、実際の訪問日から3週間が経ってこの記事を書いている。だから「新しさと古さが混在している不思議な光景」と、言えるのだが、現地で撮っていたときは「新しくなった駅を撮っている筈なのに、ちょっとだけ違和感」というのが、<変態鉄>の受け止めだった。

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【2021年9月19日16時40分】 東海道本線・大阪駅

でも、このシーン、ここで、その“違和感”が確信のようなものに。
大屋根ができて、国鉄時代からの各ホームの屋根は撤去される予定だったという。でも、そう、大屋根はホームからあまりにも離れた高いところにあるので、やはり、雨が入ることがあるとのことで、従来のホーム屋根の撤去...は計画が変更され。
その結果、リベット(鋲)が目立つ、この支柱がそのまま。

いくら、特急ホームの照明が暖色系(電球色)になっても、あの、90年代に見ていた大阪駅は、ちゃんと残っていたのである。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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