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消印の中の鉄道情景(67)沖郷郵便局(山形県) [消印の中の鉄道情景]

久々のこのシリーズ。調べてみたら、第66回は会津中川駅近くの中川郵便局。旧ブログ時代の2019年3月の記事(→ こちら)。
間が空きすぎて...

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今日は、先日、「鉄印帳」の旅の合間に訪問した山形県沖郷郵便局の風景印をご紹介したい。

そもそも、「風景印」とは...

……  ……

正式には「風景入通信日付印」、日付印というのを“通”は「にっぷいん」と読むらしい。でも、「風景印」とか「風景入り消印」と言うのが通例で。
つまり、郵便局の“消印”のことである。

全国の郵便局の2~3割の局に「風景印」が配置されているとされ。実際には改廃が激しくて、全貌はつかめないのだが...

もちろん、消印だから本来の方法は、その郵便局で郵便物を発送依頼する場合。郵便の窓口で「風景印で!!」と頼めば、ハガキでも封書でも捺してもらえる。
でも、自分の場合は一般に“記念押印”と呼ばれるもの。郵便窓口で、有効な(発送可能な)ハガキやそれ以上(63円以上)の料金分の切手を貼った紙などを渡して、「風景印を捺してください」とお願いすれば捺してもらえる。
そのほかに“郵頼”と呼ばれる方法もあって、いわば「遠隔の記念押印」。「何月何日付の風景印が欲しい」と書いたメモを入れて、返送用封筒を同封して郵便局に手紙を出すと、送り返してくれる...というサービス。
<変態鉄>としては、実際に局を訪れて、そこの局員さんに頼んで捺してもらうのに、ちょっとこだわりがあって。

1991年12月の東京中央郵便局からスタートして、かなりの数を集めた。蒐集後に意匠が変更になったものや、局自体が統合・閉鎖、あるいは改称されたことにより、希少性がでたものもあって。
まぁ、そんなことを狙って集めているわけではないが...

さて、その「風景印」。郵便局の所在地周辺の風物を描くのだが、町中の郵便局では地元の鉄道シーンが意匠に採用されているものが多くて。


2021年7月1日(木)曇り一時晴れ

山形鉄道フラワー長井線で赤湯駅に戻ってきて。

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【2021年7月1日15時27分】 山形鉄道フラワー長井線・赤湯駅

列車に乗っている間には、雨が落ちてくる時間帯もあって...
その雨が上がると、夏の太陽に照らされる駅前広場は降った雨が一斉に蒸発して、蒸して蒸して仕方ない。まるでサウナ状態。列車を降りれば全身から汗が噴き出すのだった。

この赤湯駅、いまでは山形鉄道とJR東日本の共同使用駅になっていて。東口はJR、そして西口は山形鉄道が管理している。

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【2021年7月1日15時27分】 山形鉄道フラワー長井線・赤湯駅

東口は、いわゆる「駅裏」にあたるこじんまりした、ログハウス風の駅舎である。
閑散としたロータリーで、タクシーが数台、客待ちしているのと高校生のものだろうか、駐輪場には多くの自転車が。でも、その程度。午後の駅前は閑散としており。

こちらは山形鉄道が管理する側なので、JR側とは違って硬券入場券もあって。

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郵便局に行った帰りはアンダーパスを潜って、反対側のJR側の駅から入場した。だから、この後の新幹線のキップは見慣れたタイプで。

さて、駅舎を背に5分ほど歩けば、消防署の前を通って道は突き当たる。田んぼと民家が点在する中をゆく広い県道を少し歩けば、次の交差点を過ぎると正面に立派な道路が見えてくる。国道113号線赤湯バイパスである。交差点部分は立体交差になっており、何だか高速道路と間違えそうな。
その手前に...

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【2021年7月1日15時45分】 山形県南陽市島貫付近

道沿いに小さな郵便局があって。

沖郷郵便局である。その風景印が...

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サクランボとE3系「つばさ」号、山形新幹線である。

この後、その山形新幹線にも乗車して...

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【2021年7月1日16時12分】 山形新幹線・赤湯駅

意匠にも採用されたのがこの車両。歌舞伎の隈取りを思わせる、この前頭部のデザインも見事に再現しており。そして、やはり、山形と言えばサクランボである。

その上に描かれているのは...

最初は「謎の三日月型の物体」と思っていたのだが...
帰り道。道順を変えて...というか、交差点を曲がった先にコンビニの看板を見つけて、それに引き寄せられるような感じで。
JR山形線(山形新幹線)の線路の下を潜るアンダーパスを通ってJR側の赤湯駅にやってきたのである。

ちなみに、コレは単なる<変態鉄>の気まぐれ...である。先ほどのログハウス風の駅舎で山形鉄道の駅員さんから山形新幹線の乗車券・特急券を買い求めて乗ることもできる。

でも、この気まぐれが、この記事を書く上で役立ったのだから意外なもの。

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【2021年7月1日15時45分】 山形県南陽市郡山・赤湯駅

風景印の意匠に採用されていたのは、この赤湯駅舎ではなかろうか。

狙ったわけではないが、たぶん、この風景印の意匠と同じ方向からカメラを構えたみたい。
偶然が重なった風景印の旅だった。

ということで、鉄な風景印もこれからドンドン紹介していきたい。

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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