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秋の房総のキハたちを (3-2=最終回=) いすみ鉄道 20201101 <後編> [いすみ鉄道]

今日の東京も真っ青な澄んだ空が広がっている。
でも、こんな日に...カメラを持ってでかけられないのが<会社員鉄>の辛さ。

今日、明日のうちに仕事を何とかしてしまいたい...と思いつつ。

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【2020年11月1日13時14分】 いすみ鉄道・大多喜-小谷松

ということで、10月下旬から11月にかけて2週間で3度、房総のキハを追った話題。
黄葉の銀杏を撮ることは叶わなかったが(※ 12月に入って実現したのだが...)

でも、柿の木を入れたカットが撮れたのは大きな“収穫”だったといえる。
そんな11月1日のいすみ鉄道撮影記の続き。やはり、夕方の“エロい”光線で
撮りたかったのだが...

……  ……

2020年11月1日(日)晴れのち曇り

これまで9年間、見向きもすることなく素通りしていた道。
「行き止まり」の標識の先には踏切があって。その付近、ちょうど良い撮影地
だったのである。しかも、踏切の先の線路の両側に柿の木である。

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【2020年11月1日13時04分】 いすみ鉄道・小谷松-大多喜

試し撮りは300形単行の第62D列車。ピン甘なのは気にしない。
この写真、よ~~~く目を凝らしていただくと、写真の左下の隅、朱色のカタマリ。
これ、夷隅川に架かる鉄橋である。撮影地としては、あまりにも有名な、お城を
バックに撮れる、あの鉄橋である。

そんな地点、地元の方で、この路線を時折撮っていらっしゃる方と、もう一人、
キハの直前に行き止まりの踏切にクルマで乗り付けた若者。
わずか3人で。お二人は踏切カブリツキ、自分だけ後方から望遠で。

そのカットが...

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【2020年11月1日13時14分】 いすみ鉄道・大多喜-小谷松

柿とキハ。<変態鉄>にしては珍しく(?)、勝負どころでキハにもピントが。

そして、自分の立ち位置。そのまま振り返れば...

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【2020年11月1日13時14分】 いすみ鉄道・大多喜-小谷松

何だか山深いローカル線で撮ったような...

大多喜病院前の踏切から続く木立の先なのである。鬱蒼と茂った木々に遮られ
日中でも薄暗い地点。カメラのISO値を上げて構えることにはなるだろうが、
午後でもニハチの顔をアップで撮れる意外な地点を発見したのである。
こうすると、いすみ鉄道が山岳路線に早変わりなのである。

次回は、ここで上りを??

13:14頃にこの地点を通過したキハは、上総中野駅 13:35着。9分停車で折返し
14時を回る頃にこの地点に戻ってくる。

これが<徒歩鉄>には意外と厳しいのである。

小谷松駅のすぐ近くで撮ろうと思ったのだが...

ちょっとあって、大多喜病院を過ぎたあたりで残り時間がビミョーになって。

小谷松駅の方まで行くとギリギリになってしまう...と。
大多喜病院の先、あの“祠”裏のストレート。ここから先に行くのを断念。

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【2020年11月1日14時06分】 いすみ鉄道・小谷松-大多喜

祠が入って、かつ、電柱などをカットできるポジションを慎重に選択。
当然ながらニハチの顔には光が回らない時間帯ではあるものの、祠の銀杏の木も
しっかり写り込んで。黄葉している時期なら、もっと映えるのだが...

光線状態に恵まれない定番構図より、裏側から撮る、こちらの方が好きだという
やはり、ヘンなやつ。それが<変態鉄>である。

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【2020年11月1日14時07分】 いすみ鉄道・小谷松-大多喜

そして、ここのストレートは長い。
カメラを三脚から下ろしても十分、間に合うのである。上の“本命”カットを
撮ったら、すばやく振り向いての後追い。いわゆる大多喜城バックも撮れて。

キハのすぐ先に踏切が見えるが、これが大多喜病院前の踏切。
その先に木立が見えるが、これを抜けた反対側から撮ったのが、さきほどの
“なんちゃって山岳路線”風のカット。

手元の時刻表をチェックしていた<変態鉄>。ここでムラムラとスケベ心が。
「もしかしたら...」

足が痛くなって...息も切れてきて...
マスクをしていることもあって、だんだん辛くなってくるのだが。
実は、14:06に大多喜駅に到着したキハ、たぶん“レストラン・キハ”の
積み下ろし作業の関係だと思うのだが、大多喜駅で14:29発まで23分の“バカ停”。

そう、“徒歩追っかけ”に挑戦である。

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【2020年11月1日14時30分】 いすみ鉄道・大多喜-城見ヶ丘

「もうダメだ!!」、息も切れ切れ。
他に選択肢はなかった。何とか、何とかたどり着くことができた猿稲踏切。
ここは線路際の木々が意外と邪魔で...

カーブした築堤をゆく姿を撮れそうで撮れない...という場所。

まずは望遠で。大多喜駅ホームに停車中のキハを。
転轍機の後ろに留置中の206号車、そしてキハ28形。

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【2020年11月1日14時30分】 いすみ鉄道・大多喜-城見ヶ丘

構図を考える余裕もなく、キハの発車時刻。
とりあえず、撮るだけ撮った...という感じ。

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【2020年11月1日14時30分】 いすみ鉄道・大多喜-城見ヶ丘

猿稲踏切をゆっくりと通過しながら、夷隅川鉄橋へと続くカーブした築堤へ。
一般気動車色と急行気動車色。

そう、通り過ぎたキハを後追いで撮るつもりだった。

でも...

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【2020年11月1日14時31分】 いすみ鉄道・大多喜-城見ヶ丘

オート設定のままだったEOSくん。オートフォーカスは遠ざかっていくキハを
測距できずにレンズのフォーカスを動かす駆動音だけ...ピントが全く合わない
うちに、列車の姿は遠ざかって。

「あぁ、やられた!!」、完敗である。こんなに無理して歩いたのに...

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【2020年11月1日15時15分】 千葉県夷隅郡大多喜町森宮付近

そして、最後のキハは。そう、夕方のエロエロな光線を浴びて...
今回は森宮踏切で。前回の失敗を活かして...

この地点も少しずつではあるが確実に変化しており。
線路のバックにあった農家、確か屋根を板張りにしていたような気がするが...
リノベーションというのだろうか、レストランに改装されたみたいで。

これをバックに入れた構図を...(でも、隣の倉庫が気になる)

やはり定番の踏切カブリツキ構図で。

踏切ヨコのお宅は、この日、造園業者にお願いしたみたいで...
朝からずっと剪定作業が進められていた。その職人さんたちがラジオをかけて
作業しており。キハを待つ間に、ラジオから響いてきたのは...

  ♪ 中山東京GⅠ競走ファンファーレ

キハは15:50過ぎに森宮にやってくる。そう、ちょうど11Rの直後である。
直前、漏れてきたラジオの音声でアーモンドアイが勝ったらしい...
ということは分かった。秋の天皇賞である。

でも、撮影の方は...

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【2020年11月1日15時57分】 いすみ鉄道・上総中川-城見ヶ丘

15時頃から空には分厚い灰色の雲が広がって。
エロエロな光はおろか、4桁ISO値でも写し止めるのは厳しそうな状況に。
一気に真っ暗である。

フィルム時代とは違って、知らなくても良いことまで知って不幸になるのが
デジカメ。PCに取り込んだ画像を大きなディスプレイで視ると、やはり、
言い訳できないくらいに被写体ブレである。

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【2020年11月1日16時20分】 千葉県夷隅郡大多喜町船子付近

最後、船子の大多喜バス停へと向かう足取りは重かった。
前回とはうって変わって、バス停で待っている人は少なくて。いつも通り。
その停留所に1枚の貼り紙を見つけた<変態鉄>。

ずっと、この勝浦線高速バスというのは鴨川日東バスだと思っていたのだが...
鴨川日東が日東交通といっしょになっていた。運行会社は日東交通だそうで。
前週、乗ったとき全く気づかなかった。

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【2020年11月1日16時36分】 千葉県夷隅郡大多喜町船子付近

普段なら、大多喜城の背後に日が沈むので、この時間帯、目が眩んでお城は
見えないのだが、大多喜周辺はドン曇りでも東京湾方面などは晴れているの
だろうか。

この日も木更津から川崎浮島まで渋滞に次ぐ渋滞。
19時半に東京駅八重洲口前に帰り着いたのだった。(おわり)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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