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10月の瀬戸内に個性派列車を追う(3)迷った末に羽床の...<前編> [高松琴平電鉄]

  ♪ 薄紅の秋桜が秋の日の...

これまた、百恵ちゃんの名曲だが、カメラを弄る者の端くれとして
秋を象徴するような花、コスモスは、やはり気になる存在。
線路端に咲いていることも多く、何度かそういうカットにも挑戦して
いるのだが...

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【2020年10月18日12時15分】 高松琴平電鉄琴平線・滝宮-羽床

この日は迷った。

ひとくちに“鉄道写真”と言っても「ザ・電車の写真」みたいな...
車両の姿を画面いっぱいに撮るような“記録性”の写真と、
沿線風景などを大きく取り入れながらとる“芸術性”の写真が混ざり
あっていて。<変態鉄>は、どうしても前者が多い。

この日、まず訪れたのは羽床のストレートだった。
ことでんの有名撮影地の1つ。自分も何度も撮りに訪れたポイント。

……  ……

2020年10月18日(日)曇りのち晴れ

仏生山から30分ほどで羽床駅。綾歌郡綾川町と丸亀市との境界に近い
片面ホームの無人駅である。

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【2020年10月18日10時46分】 高松琴平電鉄琴平線・羽床駅

仏生山駅から乗ってきた第17列車で10:45着。

その羽床駅。線路のすぐ北側に並走するように国道32号(琴平街道)が
通っており、新しめの分譲住宅やソーラーパネルが目立つが、
それでも線路の南側には田園地帯が広がり。

羽床駅の手前、滝宮側は小高い丘のような...
国道と線路の間を隔てるように。木立をバックにスッキリ撮れるとして
羽床駅の滝宮側の踏切が撮影好適地として有名なのである。

このほか、もう少し滝宮側に歩けば、築堤上を走る姿を撮れる場所が
あるみたいで。自分はいつも駅に近い踏切で撮るので、その奥の方まで
進んで築堤をゆく姿を撮ってみたかったのだが...

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【2020年10月18日11時03分】 香川県綾歌郡綾川町小野付近

踏切の周囲は一面のコスモス。

地元の<鉄>を中心に数名がカメラを構えていて。
聞けば、「向こうの築堤は(線路周りが)草ボーボーで...」

そう聞けば、この踏切で撮るしかない。
他の皆さんは手前にコスモスを配した構図を狙っているみたいで。
だからこそ、ガラ空きの踏切かぶりつき。
もちろん、「コスモス × レトロ電車」は検討はしたのである。
でも、復路は“曇りの日限定”の風景重視のポイントを考えていた。

ならば、往路はまず記録性重視の斜め前から編成全景をおさえるカットを
狙うことにしたのである。

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【2020年10月18日11時00分】 高松琴平電鉄琴平線・羽床-滝宮

そんなことをアレコレ考えているうちに、踏切機が鳴り出して。
カメラはプログラムオートのまま、構図確認のだけでテキトーに...

と思ったら、ぬぁんと...

「還暦の赤い電車」だったのである。う~ん、ちょっとショック。
駅近のポイントとはいえ、1/320秒では思いっきり被写体ブレである。

035_DPP200000102.JPG
【2020年10月18日11時15分】 高松琴平電鉄琴平線・滝宮-羽床

さぁ、お目当てのレトロ電車が来るまでには、たぶんもう少し時間が。
30分間隔でやってくる電車で試し撮りを重ねながら...

「レトロ電車2両編成」は、いまの電車で1.6両分くらいだと思えば...
しかも、500号車が引退したいま、レトロ電車はどちらも琴平側、
つまり写真手前側にパンタグラフが付いている。

“前パン”が画面からはみ出さないように、かつ、「串」を避けて。
非電化区間のキハばかり撮っている<変態鉄>、構図を決めるとき、
架線柱と列車の位置関係を考えるのが苦手なのである。

80 mmでサイドがちだと、1/800秒でも思いっきり被写体ブレしている。
琴平線は意外とスピードがでる路線なのである。

時間が経つにすれ...

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【2020年10月18日11時30分】 高松琴平電鉄琴平線・羽床-滝宮

1/1000秒以下のシャッター速度でもじゅうぶん、明るく撮れる状況に
なってきて。そして、だんだん暖かくなってきて。

でも、それは<変態鉄>にとっては少し憂鬱なことでもあった。
そう、前回に続いて「曇り」に期待していたのである。
そんなこんなで、アレコレ考えていると、セットしたカメラの構図にも
迷いのようなものがでてくるもので。

レトロ電車2両の編成写真を撮るのなら...

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【2020年10月18日11時46分】 高松琴平電鉄琴平線・滝宮-羽床

先ほどまでの縦位置では左右の余白が大きくなりすぎるような気がして。
だからといって、カメラのポジションを動かせば、架線柱やら背後の
建物やら...う~ん、悩ましい。

ということで、縦位置にチェンジしたのである。

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【2020年10月18日12時00分】 高松琴平電鉄琴平線・羽床-滝宮

そう、これは自分にとっては当初の撮影予定を“断念”したという
意味でもあった。縦位置にすれば必然的に空が大きく写り込む。
灰色の雲が広がっていると画的にも...

バックに秋の澄んだ青空が広がってきたという意味。

さて、それにしても...

正午をまわって、そろそろレトロがやってくる時刻だと思うのだが...
周囲の“同業者さん”の間にも、そういうビミョーな空気が。

「あれっ!? ちょっと遅くないか...」

そんなとき、<変態鉄>の知らないところで“異変”が... (つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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