6月の魚沼にキハを見に行く(8=最終回)夕方のキハは?? [<鉄>な撮影記・旅行記録]
気づけば、また1つ、気になるクラウドファンディングがスタートしている。
コレはかなり期間が短いものの、気になる存在。
https://readyfor.jp/projects/odawarachinchindensha
長崎電気軌道で、<変態鉄>は撮ることができなかった...というより、
長年にわたって事実上、事業用車代用みたいな状況で、イベント以外では
本線走行を見ることも僅かだった筈で。もちろん、1度2度訪れただけの
<変態鉄>が撮れるような被写体であろう筈もなく。
【1993年12月29日】 長崎県長崎市
長崎電気軌道は高校生の時に撮りに訪れて以来、キチンと撮るチャンスに
恵まれず。このときは見事なまでの晴天だったのだが...
それ以降は、<変態鉄>が訪れると決まって長崎は雨になるのである。(ホント)
♪ 長崎は~ 今日も~ 雨だったぁ~
ぬぁんと...、<変態鉄>が生まれる遙か昔に廃線になっていた
箱根登山鉄道小田原軌道線の唯一の生き残りである点。水色に黄色という
明るいツートンカラーに塗られた電車、一度、撮ってみたかった。
当初はアスベスト対策のために解体処分になると発表されていたものの、
調査の結果、保存にゴーサインが出たと言うことで。小田原市内まで運んで
保存する予定という。度重なる“出撃中止”で捻出した費用で、ちょっと
ご協力したいと思っている次第。(まだ、していないのだが...)
こういう保存車の活動、興味はあるのだが、如何せん、何もできない人間で。
さらに休みが少なく自由が効かない...となれば、
残念ながら、ひとりの趣味者として貢献できるとしたら、資金面だけ??
ホンの僅かばかりだが、応援したいと思っている。
ということで、6月10日の只見線キハ撮影記。
このときは<乗り鉄>を選択したため、最初の四日町踏切を含めても3回しか
撮っていない...という、コレが<徒歩鉄>の辛さでもある。
…… ……
2020年6月10日(水)晴れ
正直言うと、このとき、まだ<変態鉄>は“何とかなる”と思っていた。
それは仕事のこと。翌週も水曜日が公休日予定だった。
そう、キハ40形の“新潟色”2連と、キハ48形“縁結び”編成はずっと隔日運用。
ということは、7日後に再訪すれば、“縁結び”編成が午後運用に入るわけで。
「来週、もう一度、撮りに来よう」と思っていたからこその<乗り鉄>だった
という部分もあった。
でも、6月。1年で最も昼の時間が長い時期であればこそ。
只見駅 15:40発の第2425D列車は小出駅に16:53着、今度はすぐに折り返して
夕刻の只見へと向かうことになっており。
ということは、この時期なら折返し第2426D列車(小出 17:10 → 18:27 只見)の
走行シーンを撮影するチャンスがある訳で。さすがに、越後須原駅から歩いて...
大倉沢駐車場からの破間川鉄橋は失敗も含めて3回も撮っているので...。
その往復の路線バスに乗っていて、越後広瀬駅近くに小さな鉄橋があるのが
気になっていた。地図を見れば夕方、遅い時間帯は光が回りそうで。
【2020年6月10日16時42分】 只見線・越後広瀬駅
ということで、列車を越後広瀬駅で下車。
片面ホームの無人駅、降り立ったのは自分だけだった。
【2020年6月10日16時43分】 只見線・越後広瀬駅(後追い)
走り去っていくキハ、車掌さんが最後部の乗務員室窓から顔を出して安全監視を
しているのも、ワンマン運転が当たり前になった今では貴重な鉄道情景。
【2020年6月10日16時45分】 只見線・越後広瀬駅
“コロナ禍”でなければ、キハのお別れイベントなども企画されていたのだろうか、
それでも沿線自治体が中心になって、キハの惜別の幟旗などが設置され。
新津所属のキハ40系のさまざまな車輌がイベントを含め、只見-小出の区間に
入線することがあった。
たぶんイベント列車で入線した、キハ47形首都圏色車の写真を使ったもの。
それと...
【2020年6月10日16時45分】 只見線・越後広瀬駅
こういうカットが撮りたかった...
“縁結び編成”が紅葉の山々をバックに。
それにしても、幟旗を撮るというのも難しいもので。
風向きを読みつつ、でも、なかなかうまくいかず。カメラを構えたら
急に風が止んだり、風向きが変わったり。悪戦苦闘しながら撮った1枚。
【2020年6月10日16時46分】 只見線・越後広瀬駅
小ぶりな駅舎は、かつては駅員配置駅だったのだろうか。
駅前に電話ボックスがあるのも、いまとなっては懐かしい光景。
その駅を出て、すぐ目の前を通っているのが只見線と並走する国道252号線。
撮影の足として利用した南越後観光の路線バスはこの通りを走っている。
次の「親柄」バス停近くに小さな川が流れていて、そこに橋が架かっている。
【2020年6月10日16時59分】 只見線・越後広瀬-魚沼田中
国道と並行して50メートルほどだろうか、すぐ近くに走っているのが只見線の
鉄橋である。上路式ガーター橋で撮影には絶好の場所...と思っての訪問。
ちなみに、この川は鉄橋の少し先で破間川に合流する支流の和田川。
でも、国道橋から50メートルほど...という間隔は意外と近いのである。
2連キハを鉄橋上に置いてサイドから...という構図を思い描いた。
そう、上の写真のような感じで試し撮りをくり返して準備したのだが、実は...
【2020年6月10日16時57分】 新潟県魚沼市親柄付近
三脚は国道橋の真下に置くしかなかったのである。
でも、ここがキツかった。思い出しただけでも...
虫がスゴいのである。ただの蚊ではない(と思う)。その瞬間は蚊に刺された
ときと変わりないのだが、痒みとともに血が出るのである。油断していたら
筋になって流れていくような位。もう、ただただ耐えながら。
こういう真横からの撮影、油断していると列車が来ているのに気づくのが
遅れるのである。幸い、踏切機の音が聞こえる場所だったので...
【2020年6月10日17時22分】 只見線・越後広瀬-魚沼田中
17時を回って、西に傾いた太陽が白地に青の“新潟色”の車体を僅かに
オレンジ色に染めて。
<変態鉄>として、考えられる限り、最高の1枚が撮れた...と思う1枚。
結局、これが只見線キハ40系を撮った最後の1枚となったのである。
この1ヶ月後、運転室に花束を飾ったキハが走ったのをツイッターの画像で...
…… ……
ようやく一息ついて。
橋の袂にはコンビニがあって。
でも、ここからが悩み。次のバスは18時半過ぎまで1時間以上ないのである。
「どうしよう!?」
こういうときに限って、モバイルルーターが電池切れ。
「もうダメだ~ぁ」と、バス停で1時間待つつもりだったが...
そう、コンビニに行けばフリーWiFiがある訳で。近くのタクシー会社の電話番号を
検索して電話したのだった。
小出駅までは2,800円ほど。蒸し暑くて虫だらけのバス停で1時間以上待つことを
考えれば、この出費は安いものである。
【2020年6月10日18時46分】 上越新幹線・浦佐駅
その結果、小出駅からは予定より1本早い18:32発の越後湯沢ゆき第1744M列車。
ちょうど高校生の帰宅ラッシュの通学電車に当たってしまった。
賑やかなことこの上なく。何というか東京との違い...だろうか。
高校生たちはみんなマスクを外しており。マスクをズラしたり手で持ったり...
その状況でおしゃべりに花を咲かせており。まぁ、別に自分はそういうのは
あまり気にしない方なのだが...。
それよりも...
<変態鉄>は<鉄>失格である。小出駅 18:32発の第1744M列車の浦佐駅は18:42、
時刻表を見て、20時過ぎまで新幹線の連絡はない...と。
「なんだぁ~、タクシーに乗った意味なかった」と。
電車内で思いっきりリラックスしていた。「それなら、越後湯沢まで乗って...」
浦佐駅到着を告げる車内放送。「上越新幹線は18:42発、“とき342号”...」の
接続案内に慌てて降りる支度。
上越新幹線でE7系に乗るのはコレが初めて。キハも新幹線も世代交代。
好きな車輌というのが、どんどん過去帳入りしていくのを感じるのだった。
あぁ、もう一度、撮りに行きたかった。(おわり)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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長崎電気軌道で、<変態鉄>は撮ることができなかった...というより、
長年にわたって事実上、事業用車代用みたいな状況で、イベント以外では
本線走行を見ることも僅かだった筈で。もちろん、1度2度訪れただけの
<変態鉄>が撮れるような被写体であろう筈もなく。
【1993年12月29日】 長崎県長崎市
長崎電気軌道は高校生の時に撮りに訪れて以来、キチンと撮るチャンスに
恵まれず。このときは見事なまでの晴天だったのだが...
それ以降は、<変態鉄>が訪れると決まって長崎は雨になるのである。(ホント)
♪ 長崎は~ 今日も~ 雨だったぁ~
ぬぁんと...、<変態鉄>が生まれる遙か昔に廃線になっていた
箱根登山鉄道小田原軌道線の唯一の生き残りである点。水色に黄色という
明るいツートンカラーに塗られた電車、一度、撮ってみたかった。
当初はアスベスト対策のために解体処分になると発表されていたものの、
調査の結果、保存にゴーサインが出たと言うことで。小田原市内まで運んで
保存する予定という。度重なる“出撃中止”で捻出した費用で、ちょっと
ご協力したいと思っている次第。(まだ、していないのだが...)
こういう保存車の活動、興味はあるのだが、如何せん、何もできない人間で。
さらに休みが少なく自由が効かない...となれば、
残念ながら、ひとりの趣味者として貢献できるとしたら、資金面だけ??
ホンの僅かばかりだが、応援したいと思っている。
ということで、6月10日の只見線キハ撮影記。
このときは<乗り鉄>を選択したため、最初の四日町踏切を含めても3回しか
撮っていない...という、コレが<徒歩鉄>の辛さでもある。
…… ……
2020年6月10日(水)晴れ
正直言うと、このとき、まだ<変態鉄>は“何とかなる”と思っていた。
それは仕事のこと。翌週も水曜日が公休日予定だった。
そう、キハ40形の“新潟色”2連と、キハ48形“縁結び”編成はずっと隔日運用。
ということは、7日後に再訪すれば、“縁結び”編成が午後運用に入るわけで。
「来週、もう一度、撮りに来よう」と思っていたからこその<乗り鉄>だった
という部分もあった。
でも、6月。1年で最も昼の時間が長い時期であればこそ。
只見駅 15:40発の第2425D列車は小出駅に16:53着、今度はすぐに折り返して
夕刻の只見へと向かうことになっており。
ということは、この時期なら折返し第2426D列車(小出 17:10 → 18:27 只見)の
走行シーンを撮影するチャンスがある訳で。さすがに、越後須原駅から歩いて...
大倉沢駐車場からの破間川鉄橋は失敗も含めて3回も撮っているので...。
その往復の路線バスに乗っていて、越後広瀬駅近くに小さな鉄橋があるのが
気になっていた。地図を見れば夕方、遅い時間帯は光が回りそうで。
【2020年6月10日16時42分】 只見線・越後広瀬駅
ということで、列車を越後広瀬駅で下車。
片面ホームの無人駅、降り立ったのは自分だけだった。
【2020年6月10日16時43分】 只見線・越後広瀬駅(後追い)
走り去っていくキハ、車掌さんが最後部の乗務員室窓から顔を出して安全監視を
しているのも、ワンマン運転が当たり前になった今では貴重な鉄道情景。
【2020年6月10日16時45分】 只見線・越後広瀬駅
“コロナ禍”でなければ、キハのお別れイベントなども企画されていたのだろうか、
それでも沿線自治体が中心になって、キハの惜別の幟旗などが設置され。
新津所属のキハ40系のさまざまな車輌がイベントを含め、只見-小出の区間に
入線することがあった。
たぶんイベント列車で入線した、キハ47形首都圏色車の写真を使ったもの。
それと...
【2020年6月10日16時45分】 只見線・越後広瀬駅
こういうカットが撮りたかった...
“縁結び編成”が紅葉の山々をバックに。
それにしても、幟旗を撮るというのも難しいもので。
風向きを読みつつ、でも、なかなかうまくいかず。カメラを構えたら
急に風が止んだり、風向きが変わったり。悪戦苦闘しながら撮った1枚。
【2020年6月10日16時46分】 只見線・越後広瀬駅
小ぶりな駅舎は、かつては駅員配置駅だったのだろうか。
駅前に電話ボックスがあるのも、いまとなっては懐かしい光景。
その駅を出て、すぐ目の前を通っているのが只見線と並走する国道252号線。
撮影の足として利用した南越後観光の路線バスはこの通りを走っている。
次の「親柄」バス停近くに小さな川が流れていて、そこに橋が架かっている。
【2020年6月10日16時59分】 只見線・越後広瀬-魚沼田中
国道と並行して50メートルほどだろうか、すぐ近くに走っているのが只見線の
鉄橋である。上路式ガーター橋で撮影には絶好の場所...と思っての訪問。
ちなみに、この川は鉄橋の少し先で破間川に合流する支流の和田川。
でも、国道橋から50メートルほど...という間隔は意外と近いのである。
2連キハを鉄橋上に置いてサイドから...という構図を思い描いた。
そう、上の写真のような感じで試し撮りをくり返して準備したのだが、実は...
【2020年6月10日16時57分】 新潟県魚沼市親柄付近
三脚は国道橋の真下に置くしかなかったのである。
でも、ここがキツかった。思い出しただけでも...
虫がスゴいのである。ただの蚊ではない(と思う)。その瞬間は蚊に刺された
ときと変わりないのだが、痒みとともに血が出るのである。油断していたら
筋になって流れていくような位。もう、ただただ耐えながら。
こういう真横からの撮影、油断していると列車が来ているのに気づくのが
遅れるのである。幸い、踏切機の音が聞こえる場所だったので...
【2020年6月10日17時22分】 只見線・越後広瀬-魚沼田中
17時を回って、西に傾いた太陽が白地に青の“新潟色”の車体を僅かに
オレンジ色に染めて。
<変態鉄>として、考えられる限り、最高の1枚が撮れた...と思う1枚。
結局、これが只見線キハ40系を撮った最後の1枚となったのである。
この1ヶ月後、運転室に花束を飾ったキハが走ったのをツイッターの画像で...
…… ……
ようやく一息ついて。
橋の袂にはコンビニがあって。
でも、ここからが悩み。次のバスは18時半過ぎまで1時間以上ないのである。
「どうしよう!?」
こういうときに限って、モバイルルーターが電池切れ。
「もうダメだ~ぁ」と、バス停で1時間待つつもりだったが...
そう、コンビニに行けばフリーWiFiがある訳で。近くのタクシー会社の電話番号を
検索して電話したのだった。
小出駅までは2,800円ほど。蒸し暑くて虫だらけのバス停で1時間以上待つことを
考えれば、この出費は安いものである。
【2020年6月10日18時46分】 上越新幹線・浦佐駅
その結果、小出駅からは予定より1本早い18:32発の越後湯沢ゆき第1744M列車。
ちょうど高校生の帰宅ラッシュの通学電車に当たってしまった。
賑やかなことこの上なく。何というか東京との違い...だろうか。
高校生たちはみんなマスクを外しており。マスクをズラしたり手で持ったり...
その状況でおしゃべりに花を咲かせており。まぁ、別に自分はそういうのは
あまり気にしない方なのだが...。
それよりも...
<変態鉄>は<鉄>失格である。小出駅 18:32発の第1744M列車の浦佐駅は18:42、
時刻表を見て、20時過ぎまで新幹線の連絡はない...と。
「なんだぁ~、タクシーに乗った意味なかった」と。
電車内で思いっきりリラックスしていた。「それなら、越後湯沢まで乗って...」
浦佐駅到着を告げる車内放送。「上越新幹線は18:42発、“とき342号”...」の
接続案内に慌てて降りる支度。
上越新幹線でE7系に乗るのはコレが初めて。キハも新幹線も世代交代。
好きな車輌というのが、どんどん過去帳入りしていくのを感じるのだった。
あぁ、もう一度、撮りに行きたかった。(おわり)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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