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小湊鐵道「五井構内撮影会」20200621(13=最終回)こちらも気になって。 [いすみ鉄道]

<変態鉄>の職場は新宿にある。だから、京王線で帰宅することになるのだが...
いつも通り、23時前に仕事が終わって。金曜の夜とあっては、京王線も乗り換える
井の頭線も、まぁ混雑と騒々しいのが日常なのだが...

一転。

昨日の夜の京王線新宿駅は人影もまばらで。普段ならギューギュー詰めの電車も
座席に空席がある程度で。何だか「緊急事態宣言」のときに戻ったような感じ
だったのである。

その「緊急事態宣言」が解除されたのが5月末、6月下旬から“都県境を跨ぐ移動”
についても“解禁”されて。その「第1弾」として訪れたのが、この撮影会だった。

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【2020年6月21日15時08分】 小湊鐵道・上総中野駅

でも、小湊鐵道に来たとなれば...

やはり、いすみ鉄道も気になるわけで。里見駅から、さらに下り列車で
上総中野駅へと向かったのだった。



……  ……

2020年6月21日(日)曇り

実はこの時点で迷っていた。駅舎内には古びたTVが置かれ、先般、某公共放送で
放映された小湊鐵道の特集番組がエンドレスで流されており。

1時間余りの待ち時間の間に、何度か視てしまったのである。

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【2020年6月21日14時24分】 小湊鐵道・里見駅

次の列車は14時半、ホームで進入風景を撮ろうと思えば、トロッコ目当ての
家族連れが...、それにしても大人数の...大家族???

<変態鉄>としては駅員さんに一声かけて、先にホームにいれてもらって、
引き続き、古典貨車の見学を。遠くはなるがサイドから全景を撮ろうとすると
上りホームから...というのが最適かも知れない。

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【2020年6月21日14時34分】 小湊鐵道・里見駅

信号システムの関係上、この駅は必ず下り列車が先着することになっている。
14時半少し前にキハ2連の上総中野ゆき、第21A列車である。

乗客は2両で20~30名だっただろうか、乗客はほぼ全員が<鉄>か行楽客。
朝の「五井構内撮影会」で見かけた顔も...

実はこの列車に乗り込んでも、まだ気持ちは固まっていなかった。
全検あけが、いきなり長期運休となってしまった、いすみ鉄道のキハ52形も
気になるところ。でも、アジサイを入れて小湊キハを撮る...というのも捨てがたく。

先ほど、13時台の撮影の際に折りたたみ傘が、折れてしまって使用不能になって。
その時点で意気消沈。このまま雨が降り続いてくれれば(?)、迷わなかったが
でも、皮肉なもので14時になって晴れ間が見えてきたのである。

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【2020年6月21日15時08分】 小湊鐵道・上総中野駅

月崎-上総大久保の“野田っぽり”が有名撮影地。すでにアジサイの花の周りには
多くの三脚があって。上総大久保駅で降りてトンネルを抜けて歩けば
たどり着くことは可能だが、迷った末に上総大久保駅では下車せずに...

そのまま、終点の上総中野駅にやって来たのである。

町はずれの無人駅...のはずが、“房総横断鉄道”の接続駅として、すっかり
定着した上総中野駅。両線の列車が出会うのは1日に数回しかないのだが、
ちょうどこの第21列車は、いすみ鉄道の第66D列車に接続している。

小湊が15:02着、15:29発、いすみが15:23着、15:33発ということで6分余りだが
両方の線路に列車が揃うのである。

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【2020年6月21日15時23分】 いすみ鉄道・西畑-上総中野

<変態鉄>としては何度も見てきたシーンではあるものの、今回も構内踏切から。

踏切機の音が聞こえたら、いすみ鉄道のディーゼル動車が到着である。
ツートンカラーのキハ20 1303号車の運用である。

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【2020年6月21日15時23分】 小湊鐵道・上総中野駅

普段の日曜とあっては、このシーン、撮ろうと思っても観光客が途絶えること無く
スッキリした写真は諦めるしか無いのだが、都内とも市原市とも違って、
大多喜町域に入ると、何かすべてが止まっているような、そんな感じで。

普段は、こんなにスッキリ撮れないはずのシーンを。

<ケチ鉄>としては、撮影会で付いてきた小湊の1日フリーきっぷを使い倒した方が
好都合だが、それでも、やはり、ここまで来たらキハ52 125号車の“現況”が
気になってくるわけで。

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【2020年6月21日15時55分】 いすみ鉄道・大多喜駅

さっそく大多喜駅へ。

普段なら<鉄>と観光客でごった返す休日午後の大多喜駅。まさに静寂である。
いや、これだけ大多喜に通い慣れている<変態鉄>にとっても、
何だか不気味なほどだった。

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【2020年6月21日15時53分】 いすみ鉄道・大多喜駅

お目当てのキハ52 125号車は、いつものように大手門前の車庫に佇んでおり。

ドア窓には「試運転」の札がでており。この時点では、まだ今週からの急行再開が
発表されていなかったように記憶している。

でも、ピカピカになっており。美しい国鉄一般気動車色。そして黒光りしている
DT22系台車。車体全景を見渡せる位置では無かったものの、美しい姿を記録する
ことができただけでも“収穫”だったと言えるのである。

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【2020年6月21日15時56分】 いすみ鉄道・大多喜駅

そして、もう1つ、忘れてならないのが、国鉄がJRになるのに合わせて、
特定地方交通線が廃線、あるいは地元が引き取る形での第3セクター転換と
なった訳だが、その時期、ローカル線向けの軽量ディーゼル動車として
各地の、こうした第3セクターで採用されたのが富士重工の“LEカー”という
シリーズだった。一部にバス用の部品を流用して車体重量とコストを抑え...

軽量構造が災いしてか、意外と短命で...といっても既に製造されていた時期からは
30年以上が経過しているが...、もはやこの世代の車輌は見ることができず。
でも、いすみ鉄道には「206号車」だけが残されているのである。
(すでに現役は退いているが、ずっと車庫内に置かれている)

それが、ぬぁんと...屋外の、しかも見えやすい位置に留置されており。

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【2020年6月21日16時02分】 いすみ鉄道・大多喜駅付近

わざわざ猿渡踏切を越えて駅の向かい側へ。

206号車の姿を観察しに行った<変態鉄>だったのである。

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【2020年6月21日16時08分】 いすみ鉄道・大多喜駅付近

300形に隠れて全景を見渡すことはできなかったものの、キハ52の姿を撮って。
でも、キハ52 125号車が美しさを取り戻した分、隣のキハ28 2346号車は
塗装も色褪せてきて、車体には錆が浮いており。
こちらも、そう遠からず検査期限を迎えるはず。ぜひ、こちらも美しい
国鉄急行色を取り戻して貰いたいものだが...

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【2020年6月21日16時09分】 いすみ鉄道・大多喜駅付近

ここでも...

後ろ髪を引かれる思いで、キハ52の前を離れ。
役場のヨコの坂を下りて、銀行のヨコを曲がれば夷隅川にかかる外廻橋。
これを渡れば、バイパス道路に突き当たる。

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【2020年6月21日16時31分】 千葉県夷隅郡大多喜町船子付近

いつもの「大多喜-品川」線は既に8月末までの運休が発表されており。
このまま復活すること無く、9月で(予定通り)廃止になるのだろうか。

ということで、久々の鴨川日東バス、勝浦-東京線の高速バスで浜松町に
戻るのだった。アクアラインの渋滞で大幅に遅れるのもいつも通り。(おわり)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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