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あのツートンカラーを撮りたくて(18)ことでんことひら [高松琴平電鉄]

<鉄>であっても、あまり、そういうことで大騒ぎするタイプではないが...
仕事の関係で、昨晩は中央線の某駅近くにいた。帰ろうと思って駅に行ったら
ホームの駅員さんがマイクで

「電車の写真を撮っている方は...」
夜遅くである。しかも通勤電車しか来ない駅である。

「何、撮っているんだろう!?」
向かい側のホームに入ってきた各駅停車は武蔵小金井ゆき。オレンジ色の各停と
黄色の三鷹以西への乗り入れ運用が13日で終了だったのである。

「そういうことなのかぁ...」
と、ようやく気づいた<変態鉄>。だからといって、その写真を撮ったりは
しなかったのだが。

只見線では国鉄型キハが一掃されてしまったはず。特急「踊り子」も置換え。
昭和の最後に分割民営化され、平成の時代を経て、令和に入って。
“国鉄”が消えて30年以上が経って“国鉄型”も、その存在自体が貴重になって。

「撮りたいものが少なくなった」
そう感じながら、何とか楽しみを見つけて<鉄>を続けているのだが...

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【2020年1月12日12時33分】 高松琴平電鉄琴平線・琴電琴平駅

“ことでん”の醍醐味でもある「レトロ電車」も引退に向けて秒読み段階に入り。
少しでもその姿を撮っておきたい...と思った矢先に、この「コロナ」である。

早く終息して欲しいと、本当にそう思っている。

ということで、引き続き、1月12日の「ことでんレトロ」撮影記。
今日の東京のように、この日の讃岐の地も雨が降って鬱陶しい天気だった。

……  ……

2020年1月12日(日)曇り一時雨

現行のダイヤでは、走行シーンを撮るチャンスは往路・復路の2回しかない。
最初は、下り方先頭の23号車の姿をバッチリ撮れるように羽床を選択した。

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【2020年1月12日11時35分】 高松琴平電鉄琴平線・滝宮-羽床

多くの<鉄>がカメラを構える中、あの盛大な吊り掛けサウンドとともにレトロ3連。
ISO値を上げて、何とか1/1250秒のシャッター速度を確保、薄暗い写真になったのは
仕方ないとして、どうにか写し止めることには成功。

でも、そんな画像を確認するヒマも無く...

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【2020年1月12日11時35分】 高松琴平電鉄琴平線・滝宮-羽床(後追い)

すかさず、カメラを三脚からはずして後追いショットも。

現存4両のレトロ電車のうち、500号車だけ上り方にパンタグラフ。あとの3両は
下り方なので、

  23 - 500 - 120

の3両編成だから、パンタグラフの配置も不規則になっていて。
後ろ2両が“寄りパン”になっているのも、旧型電車らしくて良い感じ。

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【2020年1月12日11時36分】 高松琴平電鉄琴平線・滝宮-羽床(後追い)

レトロ電車が羽床駅に到着する姿を追ったところで...

周囲の皆さんも一斉にカメラをしまって、次の目的地に向かうのである。
大半の人は羽床駅から再び電車利用。線路は一直線に...、でも、歩くと大きく
迂回することになって。三脚とカメラバッグを持った人たちによる“民族大移動”。

片面ホームの無人駅には撮り終えた大勢の<鉄>が集結して。

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【2020年1月12日12時03分】 高松琴平電鉄琴平線・琴電琴平駅

後続の琴電琴平ゆきで琴電琴平駅に到着すると、ホーム上には人だかり。
でも、普段とちょっと違ったのはレトロ電車が停車中の2番ホームと、定期列車が
発着する1番ホームの間にロープが張られていた点。

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【2020年1月12日12時35分】 高松琴平電鉄琴平線・琴電琴平駅

いつから始まったのだろうか、昨年まではやっていなかった(と思う)企画である。
12時前に到着したレトロ電車は13時過ぎの折返しまで1時間半ほどの停車時間が
あるのだが、普段は閉扉して、そのままホームに留め置かれており。

列車別改札制が徹底されているはずの琴電琴平駅も、このときばかりは
到着した乗客がホームに滞留して記念撮影するので、入出場の乗客がホーム上で
交錯してエラいことになるのだが、ロープに阻まれレトロに近づけないとあっては
皆さん、改札を通るしか無かったのである。

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【2020年1月12日12時06分】 高松琴平電鉄琴平線・琴電琴平駅

そのレトロ電車、折返し時間を利用して休憩スペースとして車内開放を行っており。

琴電琴平駅の構内は、時ならぬ、満員電車状態。
改札の前に大勢の人だかり、冷たい雨のパラつく天気でも駅構内はスゴい熱気。
この写真、左側に整列しているのが、そのレトロ電車の車内開放を待つ人の列、
中央は、さきほど到着して改札口を出る人たち、そして、右側は...

折りたたみテーブルが置かれ、ポスターやキーホルダー、廃車部品など、
グッズの即売コーナーが設けられており。ここもスゴい人だかり。
<変態鉄>もレトロ電車の竣工図やキーホルダーなどをちょっとだけ購入。

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【2020年1月12日12時05分】 高松琴平電鉄琴平線・琴電琴平駅

大勢の人でごった返す駅舎を出たら、もちろんこの1枚を。
誰も仕切る人がいなくても、自然発生的に順番待ちの列ができて、代わる代わるに
撮影できる不思議な地点なのである。どこかのように怒鳴りあいに発展することも
無く。「ことでんレトロ」は遠くから撮りに来る<鉄>、比較的ベテラン組の
<鉄>が多いからだろうか!?

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【2020年1月12日12時08分】 高松琴平電鉄琴平線・琴電琴平駅

そのまま進めば駐輪場付近から、このカットも。

ホーム上には大勢の<鉄>がいるものの、なぜかこのときはこのカットが比較的
スッキリと撮れて。先ほど乗ってきた、1100系穴吹ラッピング車と並ぶレトロ。

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【2020年1月12日12時06分】 高松琴平電鉄琴平線・琴電琴平駅

もちろん、120号車の側からも。

塗色の違い以外にも、ことでんの前身、琴平電鉄が開業する前後に自社発注した
“生え抜き”組の120号車と500号車、大阪鉄道(近鉄の前身)から移籍してきた
23号車、明らかに車体断面が違っており。正面から撮ると23号車だけ、ちょっと
大柄な車体であることがわかる。

そんなレトロ電車を観察している<変態鉄>の身には、危機が迫っていたのである。
そう、三条駅のところから... (つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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