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あのツートンカラーを撮りたくて(17)往路は羽床。 [高松琴平電鉄]

ちょっと身の回りがバタバタしており、ブログ更新が不規則になっています。
お楽しみにしていただいている、ごくごく少数の皆さまにはご迷惑をおかけしますが
もうしばらくの間、ご辛抱ください。

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【2020年1月12日11時35分】 高松琴平電鉄琴平線・滝宮-羽床

さて、引き続き、1月12日の「ことでんレトロ」撮影記。
このときは、まさか、3・4月の特別運行が中止に追い込まれるとは予想だにしない
状況だったわけで...

「遅れたらどうしよう」、ちょっと心配だった高速バス。
日曜の朝とあってか高速道路は順調そのもので9時半過ぎに「ゆめタウン高松前」。
ここで下車して、1 kmほど東に入ったところに、ことでん三条駅がある。

でも、このとき、<変態鉄>は“それどころではない”事態が発生しており...

……  ……

2020年1月12日(日)曇り一時雨

スッキリした見晴らしの良い場所で、編成全景を捉えるような写真を撮る場合、
そう、できるだけ周囲に建物がないところ...が撮影好適地となる。

“何もない”ということは...
<鉄>な本の撮影地ガイドでもネット上の撮影地情報でも、ほとんどのものに
「駐車場の有無」「飲食料の入手できる店」の情報と並んで「トイレの場所」が
書かれていることが少なくない。カメラを準備してから列車が通過するまでの
数十分、あるいは数時間を、何もない場所で過ごすので、この“トイレ問題”は
<撮り鉄>にとって重大な問題なのである。

このとき、<変態鉄>も...

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【2020年1月12日9時39分】 香川県高松市紙町付近

「ゆめタウン高松前」バス停で降りて住宅街の中を歩いて...

東に進んで三条駅に向かう途中、県道を300 mほど南下すればコンビニが。
確かにそこまでたどり着いたのだが...

タッチの差で負けてしまったのである。
大量の荷物をトイレに持ち込む、謎の婆さん。トイレに入ると鍵もかけずに
ずーーーっと。5分、10分...ほど待ったのだが、まったく出てくる気配無し。
「トイレが見つからない」よりもストレスのたまる展開だった。

でも...

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【2020年1月12日10時03分】 高松琴平電鉄琴平線・三条駅付近

まもなく10時。レトロ電車は仏生山駅を10:57発。それに先行する電車で
撮影地入りしないと撮れない訳で。

これは厳しい展開である。ホントに辛いのだが、諦めて三条駅に向かうのだった。

「三条駅で時間があれば駅のトイレに...」
当然、そう考えていたのだが、そういうときに限って。

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【2020年1月12日10時18分】 高松琴平電鉄琴平線・三条駅

1日フリーきっぷを手にしてホームに向かえば、ちょうどやってきたのが
琴電琴平ゆき。

これを逃すと、次の琴電琴平ゆきは30分後。ダイヤ設定の関係上、レトロ電車との
差は少しずつ広がるはずだが、それでも、次の電車にすれば撮影地入りはギリギリ。
試し撮り無しでぶっつけ本番になるのである。

しかも、撮影者の数も多いので立ち位置を選ぶ余地もなくなってしまって。

「せっかく高松までやって来て...」
ここはトイレより撮影を優先しよう...と心に決めて。

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【2020年1月12日10時20分】 高松琴平電鉄琴平線 第17列車・1102号車内

乗車した電車は、もと京王5000系の1100系、そのトップナンバー編成。

かつての“バーバパパ”ラッピング車である。車体のラッピングは剥がされているが
次の交換作業までこのままだろうか、車内のシートには、その当時のものが
残されており。

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【2020年1月12日10時18分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅

もう1本早い電車に乗れていたら、仏生山駅で下車して、隣のホームで出発準備中の
レトロ編成を撮るところだったのだが...

仏生山駅にも、すでに多数の<鉄>が集結しており。

車内から見れば...

毎月一度の「ことでんレトロ」。昨年までは、5月の大型連休の4連運行を除けば
沿線でみかける“同業者さん”の姿も疎らで。
有名な撮影地でも、自分の好きなように構図を選べたものなのだが...
昨年5月の「レトロ廃車計画」発表で情勢は一転して。

毎月の特別運行の日には全国から<鉄>が集まるようになってしまって。
まぁ、自分もその一人なのだが...

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【2020年1月12日10時45分】 高松琴平電鉄琴平線・羽床駅

「撮影地入りする前に駅近くのコンビニなどに立ち寄ってトイレを借りて...」
ということも、ちょっと難しそうな状況である。

そんな辛い状況で<変態鉄>が降り立ったのは羽床駅。
この駅の少し手前側、滝宮方に少し戻ったところのストレートは有名撮影地。

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【2020年1月12日11時00分】 高松琴平電鉄琴平線・羽床-滝宮(後追い)

天候・風向きによっては、近くの養豚場(?)から漂ってくる独特の臭気に
耐えながらの撮影になる...のも、この地点の特徴だが、駅チカで撮り方も
いろいろと可能で...
線路の周囲はスッキリしていて、撮影好適地。

でも、霧と言うほどではないにしても空気が靄ってしまって。

気にしないと言いつつも、写真をネットに上げる以上、“串パン”は避けたい訳で
それに気をとられて構図全体のバランスが崩れる...のが<変態鉄>。

何だかバランスの悪い写真である。
ちなみに、この日のレトロ電車は23号車を先頭...つまり“前パン”編成。
列車の“顔”の位置で、架線がしっかり見える位でフレーミングしておかないと
パンタグラフが切れてしまって失敗するのである。

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【2020年1月12日11時15分】 高松琴平電鉄琴平線・滝宮-羽床

「次はヘッドマーク付き編成が来る」
あるところの撮影会で顔見知りになった“同業者さん”から教えていただいて。

1100系は前身の京王5000系としての誕生から50周年。それを記念するヘッドマークを
掲出してやって来た。ちなみに、この車両、しばらく前に事故か何かで車体を
修理しており、交換部品が手配できなかったとか、そんな理由で下部の標識灯を
撤去してしまったのである。何だか間延びしたヘンな顔になっているのだが...

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【2020年1月12日11時30分】 高松琴平電鉄琴平線・羽床-滝宮(後追い)

雨こそ降っていなかったものの、相変わらずのドン曇り。
駅至近、振り返れば羽床駅のホームがバッチリ見えているような場所なのだが、
それでも電車は結構なスピードが出ているのである。

最後の試し撮りになったのは、乗ってきた電車の折返し。
この高松築港ゆきは、隣の滝宮駅で「レトロ電車」と交換することになっていて。

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【2020年1月12日11時35分】 高松琴平電鉄琴平線・滝宮-羽床

ドン曇りの暗い空の下。シャッター速度を稼ぐには感度(ISO)を上げるしか...
最近のカメラは、劇的に良くなったとは言え、ISO値を上げすぎると画面には
ハッキリ分かるくらいにノイズが出て、ザラザラした感じの画になって。

さぁ、いよいよ。
集まった<鉄>たちの談笑も、いつしか波が引くかのように、シーンと
静まり返っていて。踏切機の音が聞こえるのと同時に、重厚なあのサウンドが...

レリーズスイッチを握る手にも力が入るのである。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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