あのツートンカラーを撮りたくて(9)地下も、また「山陽」!? <後編> [Seaside Exp. 山陽電車]
大陸と陸続きだった日本列島が、いまのような形になったのは確か1万円ほど前。
その日本の歴史の中で、いまくらい「咳をする」というのに抵抗を感じる時期は
あったのだろうか...
通勤電車の車内でも、“ゴホン!”と聞こえたら、そちらの方をジロッと睨み。
見られた側は何だか気まずそうに...、そもそも、コロナウィルス云々と関係なく、、
人が咳をするのは当然のことだと思うのだが。自粛ムード、ティッシュの買い占め、
感染そのものよりも、こうした社会の混乱の方が、はるかに大きな損失をもたらす
のでは無いかと思う<変態鉄>なのである。
井の頭線と京王線を乗り継いで新宿の職場に通勤する<変態鉄>。
パッと見に分かるくらい電車の乗客も減っていて。でも、ちょっと気になったのは、
スマホに夢中...でも無いのに、立っていても手すりにも吊革にもつかまろうと
しない人が多くなったと言うこと。報道の影響だろうか。でも、吊革に手で触れた
ことで新型コロナウィルスに感染というリスクよりも、電車の急ブレーキで
転倒して怪我をするリスクの方が、圧倒的に大きいように思うのである。
「いや、ウィルスは自分だけでなく他人に感染させて...」と反論する人がいるかと
思うが、それだって、転倒時に他の乗客にぶつかって、巻き添えで怪我を負わせる
確率の方が高いように思うのだが...。(あたり方が悪ければ...)
1つのリスクが気になるばかりに、他の、もっと平常から存在しているリスクを
過小評価する...、そんな人が多いように、いつも感じてしまう<変態鉄>
なのである。日常生活でも仕事の面でも、存在するリスクを定量的に評価できない
人が多すぎないか!? マスクだって、そういう風に考えれば良いとも思うのだが。
いつもそう思っているのである。
さてさて。
下らないことを書いてしまったところで、引き続き、1月10日の山陽電車撮影記。
【2020年1月10日17時55分】 阪神電鉄神戸高速線・高速神戸駅
夕食をとりに三宮駅に戻ったのだが、その“ついで”。西元町駅で“復刻色編成”を
迎え撃つことにしたのだった。
…… ……
2020年1月10日(金)晴れ
三宮、元町、高速神戸、新開地...、特急が停車する駅は平日の18時ともなれば
多くの通勤客でごった返すはず。できるだけ、ヒッソリした駅を探して。
そういう理由で西元町駅を選択したのだった。
地下の対向式ホーム2面2線の駅。凝った装飾もなく、無機質なまでの壁。
昭和を感じさせるような駅の佇まい。小学生の頃、塾通いで乗った営団日比谷線の
駅を思い出していた<変態鉄>だったのである。
【2020年1月10日17時19分】 阪神電鉄神戸高速線・西元町駅
「そろそろかなぁ...」と思ったところでやって来たのは、阪神梅田ゆき普通車。
クリーム色と紺色の塗り分けは阪神の「青胴車」。この5000形も間もなく置換え
られてしまうのだそうで。
ホームの壁側まで下がって、駅の雰囲気を入れて撮りたいと考えて。
そして、いよいよ...。
【2020年1月10日17時21分】 阪神電鉄神戸高速線・西元町駅
阪神梅田ゆき普通車の後を追いかけるようにホームに進入してきたのが
山陽3000形“復刻色編成”である。
遠くからでもハッキリ分かる、このツートンカラー。
【2020年1月10日17時22分】 阪神電鉄神戸高速線・西元町駅
電車がホームに入ってくると壁際のベンチで電車を待っていた人たちが一斉に
立ち上がって。
普段は、あまりこういう写真は撮らないのだが...
【2020年1月10日17時22分】 阪神電鉄神戸高速線・西元町駅(後追い)
周囲の他の駅に比べたら乗降客数は少ないものの、やはり通勤時間帯の電車だけ
あって、各車両から降りてくる人も多くて。
そして、ドアが閉まって。
【2020年1月10日17時22分】 阪神電鉄神戸高速線・西元町駅(後追い)
電車を降りた人が、ホーム両端の階段に向かうタイミングで、お目当ての編成も
発車するわけで。惜しかったのは、ちょうどそれに合わせるかのように、
向かい側の下りホームには、阪神5000形の普通車。
2社の深青色の電車が並んだシーンを撮れれば良かったが...
【2020年1月10日17時22分】 阪神電鉄神戸高速線・西元町駅(後追い)
お目当ての編成は、あっという間にトンネルへと消えていったのだった。
“復刻色編成”は、2駅先の三宮で全部の乗客を降ろしたら、そのまま回送となり
大石駅で待機してから折り返してくる。このまま待って反対側のホームで撮っても
悪くはないのだが...
ヒッソリ静かなホームで撮ったら、次は、もうちょっと違う雰囲気で。
<変態鉄>は、高速神戸駅へと移動したのだった。
【2020年1月10日17時56分】 阪神電鉄神戸高速線・高速神戸駅
ここも昭和の頃のテイストが、ひしひしと感じられる無骨なコンクリートの地下駅...
だが、乗降客が多いこともあってか、駅の雰囲気も違っていて。
ホームの梅田方にあるベンチに座って、“復刻色編成”が折り返してくるのを
待っていたのだった。
同じ「三宮」駅でも、阪神は地下、阪急は高架に駅がある。
三宮を出た電車は、阪神なら元町、西元町、阪急は花隈に停車して高速神戸で
阪急と阪神が合流することになっている。だから、この駅は2面4線式。
梅田から阪急神戸線を走ってきたマルーンの電車は、大半が新開地止まり。
高速神戸駅で対面の姫路ゆきに乗り換えられるようになっている。
また、阪神からの神戸市内止まり(高速神戸ゆき、須磨浦公園ゆき)と
姫路ゆきが接続していたり。
【2020年1月10日17時30分】 阪神電鉄神戸高速線・高速神戸駅
ホームの端の方にあるベンチに座っていると、こんな写真が撮れるのである。
左は阪神梅田からの須磨浦公園ゆき特急、右は阪急三宮からの姫路ゆき普通車。
無意味にカメラが傾くのは<変態鉄>の悪い癖である。
さらに待つこと暫し。
【2020年1月10日17時54分】 阪神電鉄神戸高速線・高速神戸駅
隣には新開地止まりの阪急神戸線の特急車が停車中。
そこに“復刻色編成”が入ってきたのである。
ただ、誤算だったのはココから。先ほどのような並びシーンは狙えず。
阪急神戸線は8両編成。ホーム有効長を目一杯、使って停まっているのである。
6両編成までの阪神電車とは停車位置も異なって。それもあってか、阪急-山陽も
かつては、六甲-須磨浦公園間で相互乗り入れの形になっていたが、20年ほど前に
直通を止めてしまって、山陽電鉄線内で阪急マルーンの電車を撮ることは
できなくなったのである。それも、6両編成と8両編成の違いが理由だったかと。
というわけで阪急電車との“共演”は、撮れずじまい。
【2020年1月10日17時54分】 阪神電鉄神戸高速線・高速神戸駅
停車中の“復刻色編成”をスナップして。
今度こそ、撮影終了。階段を上がると...
【2020年1月10日17時56分】 阪神電鉄神戸高速線・高速神戸駅
コンコースでは神戸高速線開業50周年と言うことで、写真の展示。
4枚のパネルのうち、左から2枚目。1968年(昭和43年)の神戸高速線開業直前の
電鉄兵庫駅付近の道路併用区間を走る山陽電車の姿が...
さらに一番右のパネルには、自分が撮ったのと同じ高速神戸駅での2列車並びも。
そんな光景を眺めてから三宮駅に戻ったのだった。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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その日本の歴史の中で、いまくらい「咳をする」というのに抵抗を感じる時期は
あったのだろうか...
通勤電車の車内でも、“ゴホン!”と聞こえたら、そちらの方をジロッと睨み。
見られた側は何だか気まずそうに...、そもそも、コロナウィルス云々と関係なく、、
人が咳をするのは当然のことだと思うのだが。自粛ムード、ティッシュの買い占め、
感染そのものよりも、こうした社会の混乱の方が、はるかに大きな損失をもたらす
のでは無いかと思う<変態鉄>なのである。
井の頭線と京王線を乗り継いで新宿の職場に通勤する<変態鉄>。
パッと見に分かるくらい電車の乗客も減っていて。でも、ちょっと気になったのは、
スマホに夢中...でも無いのに、立っていても手すりにも吊革にもつかまろうと
しない人が多くなったと言うこと。報道の影響だろうか。でも、吊革に手で触れた
ことで新型コロナウィルスに感染というリスクよりも、電車の急ブレーキで
転倒して怪我をするリスクの方が、圧倒的に大きいように思うのである。
「いや、ウィルスは自分だけでなく他人に感染させて...」と反論する人がいるかと
思うが、それだって、転倒時に他の乗客にぶつかって、巻き添えで怪我を負わせる
確率の方が高いように思うのだが...。(あたり方が悪ければ...)
1つのリスクが気になるばかりに、他の、もっと平常から存在しているリスクを
過小評価する...、そんな人が多いように、いつも感じてしまう<変態鉄>
なのである。日常生活でも仕事の面でも、存在するリスクを定量的に評価できない
人が多すぎないか!? マスクだって、そういう風に考えれば良いとも思うのだが。
いつもそう思っているのである。
さてさて。
下らないことを書いてしまったところで、引き続き、1月10日の山陽電車撮影記。
【2020年1月10日17時55分】 阪神電鉄神戸高速線・高速神戸駅
夕食をとりに三宮駅に戻ったのだが、その“ついで”。西元町駅で“復刻色編成”を
迎え撃つことにしたのだった。
…… ……
2020年1月10日(金)晴れ
三宮、元町、高速神戸、新開地...、特急が停車する駅は平日の18時ともなれば
多くの通勤客でごった返すはず。できるだけ、ヒッソリした駅を探して。
そういう理由で西元町駅を選択したのだった。
地下の対向式ホーム2面2線の駅。凝った装飾もなく、無機質なまでの壁。
昭和を感じさせるような駅の佇まい。小学生の頃、塾通いで乗った営団日比谷線の
駅を思い出していた<変態鉄>だったのである。
【2020年1月10日17時19分】 阪神電鉄神戸高速線・西元町駅
「そろそろかなぁ...」と思ったところでやって来たのは、阪神梅田ゆき普通車。
クリーム色と紺色の塗り分けは阪神の「青胴車」。この5000形も間もなく置換え
られてしまうのだそうで。
ホームの壁側まで下がって、駅の雰囲気を入れて撮りたいと考えて。
そして、いよいよ...。
【2020年1月10日17時21分】 阪神電鉄神戸高速線・西元町駅
阪神梅田ゆき普通車の後を追いかけるようにホームに進入してきたのが
山陽3000形“復刻色編成”である。
遠くからでもハッキリ分かる、このツートンカラー。
【2020年1月10日17時22分】 阪神電鉄神戸高速線・西元町駅
電車がホームに入ってくると壁際のベンチで電車を待っていた人たちが一斉に
立ち上がって。
普段は、あまりこういう写真は撮らないのだが...
【2020年1月10日17時22分】 阪神電鉄神戸高速線・西元町駅(後追い)
周囲の他の駅に比べたら乗降客数は少ないものの、やはり通勤時間帯の電車だけ
あって、各車両から降りてくる人も多くて。
そして、ドアが閉まって。
【2020年1月10日17時22分】 阪神電鉄神戸高速線・西元町駅(後追い)
電車を降りた人が、ホーム両端の階段に向かうタイミングで、お目当ての編成も
発車するわけで。惜しかったのは、ちょうどそれに合わせるかのように、
向かい側の下りホームには、阪神5000形の普通車。
2社の深青色の電車が並んだシーンを撮れれば良かったが...
【2020年1月10日17時22分】 阪神電鉄神戸高速線・西元町駅(後追い)
お目当ての編成は、あっという間にトンネルへと消えていったのだった。
“復刻色編成”は、2駅先の三宮で全部の乗客を降ろしたら、そのまま回送となり
大石駅で待機してから折り返してくる。このまま待って反対側のホームで撮っても
悪くはないのだが...
ヒッソリ静かなホームで撮ったら、次は、もうちょっと違う雰囲気で。
<変態鉄>は、高速神戸駅へと移動したのだった。
【2020年1月10日17時56分】 阪神電鉄神戸高速線・高速神戸駅
ここも昭和の頃のテイストが、ひしひしと感じられる無骨なコンクリートの地下駅...
だが、乗降客が多いこともあってか、駅の雰囲気も違っていて。
ホームの梅田方にあるベンチに座って、“復刻色編成”が折り返してくるのを
待っていたのだった。
同じ「三宮」駅でも、阪神は地下、阪急は高架に駅がある。
三宮を出た電車は、阪神なら元町、西元町、阪急は花隈に停車して高速神戸で
阪急と阪神が合流することになっている。だから、この駅は2面4線式。
梅田から阪急神戸線を走ってきたマルーンの電車は、大半が新開地止まり。
高速神戸駅で対面の姫路ゆきに乗り換えられるようになっている。
また、阪神からの神戸市内止まり(高速神戸ゆき、須磨浦公園ゆき)と
姫路ゆきが接続していたり。
【2020年1月10日17時30分】 阪神電鉄神戸高速線・高速神戸駅
ホームの端の方にあるベンチに座っていると、こんな写真が撮れるのである。
左は阪神梅田からの須磨浦公園ゆき特急、右は阪急三宮からの姫路ゆき普通車。
無意味にカメラが傾くのは<変態鉄>の悪い癖である。
さらに待つこと暫し。
【2020年1月10日17時54分】 阪神電鉄神戸高速線・高速神戸駅
隣には新開地止まりの阪急神戸線の特急車が停車中。
そこに“復刻色編成”が入ってきたのである。
ただ、誤算だったのはココから。先ほどのような並びシーンは狙えず。
阪急神戸線は8両編成。ホーム有効長を目一杯、使って停まっているのである。
6両編成までの阪神電車とは停車位置も異なって。それもあってか、阪急-山陽も
かつては、六甲-須磨浦公園間で相互乗り入れの形になっていたが、20年ほど前に
直通を止めてしまって、山陽電鉄線内で阪急マルーンの電車を撮ることは
できなくなったのである。それも、6両編成と8両編成の違いが理由だったかと。
というわけで阪急電車との“共演”は、撮れずじまい。
【2020年1月10日17時54分】 阪神電鉄神戸高速線・高速神戸駅
停車中の“復刻色編成”をスナップして。
今度こそ、撮影終了。階段を上がると...
【2020年1月10日17時56分】 阪神電鉄神戸高速線・高速神戸駅
コンコースでは神戸高速線開業50周年と言うことで、写真の展示。
4枚のパネルのうち、左から2枚目。1968年(昭和43年)の神戸高速線開業直前の
電鉄兵庫駅付近の道路併用区間を走る山陽電車の姿が...
さらに一番右のパネルには、自分が撮ったのと同じ高速神戸駅での2列車並びも。
そんな光景を眺めてから三宮駅に戻ったのだった。(つづく)
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神戸高速の各駅は確かに昭和のムードが色濃く残っていますね。
阪神大震災で崩落し大規模な改修工事を受けているはずなんですが。
新開地の神鉄ホームは天井も低くレトロな神鉄顔の電車もあいまって
一層強烈な昭和の世界が展開しているように感じます。
by サットン (2020-03-05 14:53)
サットンさん
コメントありがとうございます。
気にはなっているのですが、神鉄線というのは
いまだ訪問できていないのです。
山越えの区間などもあって興味深いとは思っておりますが...
本文中でも触れている高速神戸駅のパネル展示の中には、
1968年(昭和43年)当時の新開地駅に停車する神鉄の
旧型車の写真もあって。
神戸高速線の駅の雰囲気、自分はかなり気に入っています。
by ferrum_queserasera (2020-03-06 01:31)