年の瀬の広島と倉敷へ（２７）そして、お目当ての...でも...

もう4月も中旬になろうとしているのに、拙ブログは、いまだに2021年12月の撮影記。しかも、第27話といっておきながら、3泊4日の撮影記、その2日目の朝の話をいまだに引っ張っているのだから、もう、どうしようもない奴なのである。

この日は朝から、「リバイバルKOBE」、特に神戸市電カラーの582号車を撮りたくて広電本社前へ。幸い、9時に横川駅に向かうところを撮ることはできたのだが、そのとき、ちょうど雲の後ろに太陽が隠れてしまっており、そんなタイミングで来たのが悔しくて...
どうしても“晴れカット”が撮りたい...という気持ちが高まって、お目当ての582号車が横川駅から戻ってくるまで、10時頃まで、引き続き、広電本社前で粘ってみることにしたのだった。

ただ、それが裏目に出て...

9時を過ぎると急速に光の向きは変わってしまって、車体側面は真っ黒に見えるようになってしまったのである。


【2021年12月14日10時01分】　広島電鉄宇品線・日赤病院前－広電本社前

まもなく、やってくる582号車、でも、すでに＜変態鉄＞は「負け」を確信しつつ、カメラを構えていた状態。
「どこに行けば“晴れカット”が撮れるのか...」、既に＜変態鉄＞は広島市内の地図を想像しながら、足りないアタマを駆使して、必死に次の撮影地を探していたのだった。

……　　……

2021年12月14日（火）晴れ

屋外で撮る写真...とはいえ、これが風景写真と鉄道写真の違いでもある。列車の、電車の、通過時刻というのは自分ではコントロール不可能なもので...
この日の582号車の運用があと40分ほどズレていたら、たぶん、最高のコンディションで撮ることができて大喜びしていたはず。


【2021年12月14日9時59分】　広島電鉄宇品線・日赤病院前－広電本社前

もう少し長い、600 mmくらいの超望遠レンズを持っていれば、このシーンが“最高の晴れカット”になったかも知れないが...


【2021年12月14日10時01分】　広島電鉄宇品線・日赤病院前－広電本社前

空を見上げて。太陽を覆い隠しそうな分厚い雲が見つからないことを確認したら、あとは“負け”を確信ながら。何だか消化試合のような感じでカメラを構えて。
せめてもの悪あがき、できるだけ遠めにして、少しでも急な角度で正面がちに。


【2021年12月14日10時01分】　広島電鉄宇品線・日赤病院前－広電本社前

ホントはコレが...う～ん。撮影地を変える...という決断ができなかった、そんな自分がダメなだけだが。

　　♪ 駄目な駄目な本当に駄目な　いつまでたっても　駄目なわたしね　～～

と、毎度のように、あの曲がアタマの中に流れ続けたのである。


【2021年12月14日10時03分】　広島電鉄宇品線・日赤病院前－広電本社前

広電本社前電停に入っていくところの後追いカットは、既に撮ることすらできない位の逆光で。後続の1号線、3809号車は白基調の塗色にもかかわらず、既に側面は黒くなる時間帯で。
それは深緑色の582号車の車体色が映える状況には無く。


【2021年12月14日10時06分】　広島電鉄宇品線・広電本社前－日赤病院前

折返しシーンの「7　横川駅」としての発車シーンは、とりあえず。
逆光の1枚だが、せめてもの救いは神戸市電の特徴でもある銀色の屋根が輝いてくれたこと...だろうか。


【2021年12月14日10時07分】　広島電鉄宇品線・広電本社前－日赤病院前

このショットで、この地点の撮影は...


【2021年12月14日10時07分】　広島電鉄宇品線・広電本社前－日赤病院前

582号車はちょっと遅れたのだろうか、既に後続の7号線、1900形が追いかけてきており。
京都市電と神戸市電の並びシーン。遠くに置けば正面がちになるので、とりあえず順光カットは...

この時点で、＜変態鉄＞のアタマの中は「582号車の順光・晴れカット」という1点だけしかなかったのである。そのチャンスは??
紙屋町周辺ではビル影が気になる季節、原爆ドーム前周辺は線路が東西なので完全な順光で撮るのは??　そうなると、十日市町－横川駅しかチャンスは無さそう。

それならば...　


【2021年12月14日10時43分】　広島電鉄横川線・別院前電停

そのときの撮影地の1つが別院前電停だったのだが...　（つづく）

（※）撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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