春の1日、会津まで往復してみた(14)芦ノ牧温泉駅(その2) [3セク鉄道「鉄印」の旅]
何だか長くなってきたので(← いつものこと!!)、ちょっと、今日のトップ画像はいつもと変えて。
【2021年4月2日13時44分】 小田急小田原線・小田原駅
「<変態鉄>らしくない1枚」で。
趣味の“方向性”が著しく偏っていて、線路際でご一緒する“同業者さん”たちとの会話が噛み合わないのが、普段の<変態鉄>である。
でも、意外と...特に最近は“雑食性”が高まりつつあり。
ということで、ちょっと、あまり自分が撮らなさそうなカット。
先日、小田原に行ったとき、座席指定券を買った特急ロマンスカーの発車時刻までの空き時間をホームで過ごした。
最近ではめっきり見かけなくなった(気がする)、白い小田急電車。<変態鉄>が小田急線沿線でバイトしていたのは大学時代。都内の区間で高架化工事が進んでいたときのこと。
あの頃は当たり前だった白地に青帯の小田急電車も、とうとう8000系を残すのみだそうで。
先日、倉敷に水島臨海鉄道を撮りに行ってきたが...
…… ……
「貨物を撮ればキハが撮れない、キハを狙うと貨物は撮れない」
という“究極の選択”に近くなっている今年度、水臨の朝。その代わり、昼間の時間帯はポッカリ空いてしまって。
【2021年4月7日17時39分】 水島臨海鉄道水島本線・倉敷市-球場前
そう、カメラの不具合で。急遽、買った標準ズームレンズ1本だけでは撮影のテンションも下がってしまって。
もはや、やっつけ仕事のような感じで。
夕方キハを撮って空港バスに乗り込むのだが、日中の“暇つぶし”は倉敷駅前で。
水臨を撮るようになって15年ほど。その間に、この倉敷市-球場前の線路際は別世界のような変わりようで。以前は、倉工高グラウンド前あたりまで歩けば沿線には水田が広がっていて。
とりあえず、撮れる場所で。
【2021年4月7日11時54分】 山陽本線・西阿知-倉敷
行き交うJRの電車たちも黄色く塗りつぶされてしまい、塗料が剥がれた部分を継ぎ接ぎののように四角く塗りつぶしていたり...
“兄弟分”の185系も定期運用を離脱して、こちらも、残すところ僅かになりつつある117系。
自分にとっては茶色い新快速色よりも岐阜の頃に見た白地にオレンジ帯の“東海色”の印象が強いのだが、117系は好きな車両である。
臨海鉄道の線路は一番手前、奥の線路が山陽本線。ちょうど通りかかった117系ローカルを。
【2021年4月7日16時43分】 伯備線・清音-倉敷
高架区間が多くて撮影地が極めて限定されてしまう水島臨海鉄道。駅至近なので“消去法”的に、いつも選ぶ撮影地は倉敷駅至近の歩道橋。
臨海鉄道の単線の線路のヨコには山陽本線、そして、この場なら伯備線も撮ることができて。
いつも見送るだけだったEF64が牽く伯備貨物も「確か17時前後に倉敷に着くのが...」と。
その程度の認識で、臨鉄を撮りつつも耳を澄ませていたら、伯備線側の踏切機の音。
10 mほど移動して強引に1枚。
まさに“葬式鉄”と罵られそうだが、ロクヨン貨物と381系「やくも」がある内に、一度、伯備線も気合いを入れて撮ってみたい...と思っている。
(でも、倉敷まで来るとついつい臨海鉄道に足が向くのである)
さて、そんな<変態鉄>の“近況報告”の後は先月の会津への<乗り鉄>旅の話題。
駅猫であまりにも有名なこの駅で途中下車。
2021年3月9日(火)曇りのち晴れ
会津田島駅で乗り換えて、ディーゼル動車に揺られてやってきたのは、芦ノ牧温泉駅。
すでに会津若松市内に入っている。
【2021年3月9日13時12分】 会津鉄道線・芦ノ牧温泉駅
この駅では交換待ちで、乗ってきた「リバティリレー111号」もしばらく停車。
その間に構内踏切を渡って、駅舎側の田島方面ホームへ。
やってきた上りは、ラッピングのない現在の会津鉄道の標準塗装車。
駅舎からは女性の駅員さんが出てきて、やってくる列車を出迎える。これも古き佳き鉄道情景の1つだと思う。
鉄道事業というのは、昔から「労働集約的」業態の代表例だったのではないか??
駅も列車乗務員も、車両基地も多くの人たちの手で支えられていて。<変態鉄>の鉄道への興味、関心もそういうところに由来していたモノかもしれない。
でも、急速に合理化が進められ...というか、進めるしかない社会の、環境の変化があって。
アタマでは分かっていても、そういう昔ながらの鉄道情景が見たくて、あちこち出かけているような、そんな気がする。
【2021年3月9日13時11分】 会津鉄道会津線・芦ノ牧温泉駅
この駅もまさにそうだった。
さて...
【2021年3月9日13時14分】 会津鉄道会津線・芦ノ牧温泉駅前
カフェの併設された木造駅舎。列車から降り立ったのは僅かでも、クルマで訪れる観光客は数多く。
なんと言っても、この駅が有名なのは駅に住む猫たちである。
でも...
その猫たち、注目が集まって観光客が押し寄せることでカメラのフラッシュを浴びて眼を痛めたそうで。
フラッシュ撮影に限らず、動画・写真とも撮影は厳禁となっていて。
かわりにこちらを。
その駅前も...
【2021年3月9日13時34分】 会津鉄道会津線・芦ノ牧温泉駅前
駅名は「芦ノ牧温泉」だが、温泉街はここからクルマで数分行ったあたりだそうで。駅前は長閑な風景が広がっており。何だか映画に出てきそうな感じの小さな集落である。
【2021年3月9日13時14分】 会津鉄道会津線・芦ノ牧温泉駅前
ちなみに駅名の「芦ノ牧温泉」は第3セクター転換時に改称されたモノ。国鉄会津線時代は「上三寄」だった。
そのときのものだろうか、丸ポストといっしょに駅名板が立っており。
若松バスターミナルからの会津バスの路線バスは、先の写真の、駅前の1本道を進んだ突き当たりのところにバス停がある。こちらは「上三寄」である。
【2021年3月9日13時15分】 会津鉄道会津線・芦ノ牧温泉駅
そんな芦ノ牧温泉駅、<変態鉄>がここで下車したのは、実はネコが目当てではなくて...
この駅で見ておきたかったのは... (つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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【2021年4月2日13時44分】 小田急小田原線・小田原駅
「<変態鉄>らしくない1枚」で。
趣味の“方向性”が著しく偏っていて、線路際でご一緒する“同業者さん”たちとの会話が噛み合わないのが、普段の<変態鉄>である。
でも、意外と...特に最近は“雑食性”が高まりつつあり。
ということで、ちょっと、あまり自分が撮らなさそうなカット。
先日、小田原に行ったとき、座席指定券を買った特急ロマンスカーの発車時刻までの空き時間をホームで過ごした。
最近ではめっきり見かけなくなった(気がする)、白い小田急電車。<変態鉄>が小田急線沿線でバイトしていたのは大学時代。都内の区間で高架化工事が進んでいたときのこと。
あの頃は当たり前だった白地に青帯の小田急電車も、とうとう8000系を残すのみだそうで。
先日、倉敷に水島臨海鉄道を撮りに行ってきたが...
…… ……
「貨物を撮ればキハが撮れない、キハを狙うと貨物は撮れない」
という“究極の選択”に近くなっている今年度、水臨の朝。その代わり、昼間の時間帯はポッカリ空いてしまって。
【2021年4月7日17時39分】 水島臨海鉄道水島本線・倉敷市-球場前
そう、カメラの不具合で。急遽、買った標準ズームレンズ1本だけでは撮影のテンションも下がってしまって。
もはや、やっつけ仕事のような感じで。
夕方キハを撮って空港バスに乗り込むのだが、日中の“暇つぶし”は倉敷駅前で。
水臨を撮るようになって15年ほど。その間に、この倉敷市-球場前の線路際は別世界のような変わりようで。以前は、倉工高グラウンド前あたりまで歩けば沿線には水田が広がっていて。
とりあえず、撮れる場所で。
【2021年4月7日11時54分】 山陽本線・西阿知-倉敷
行き交うJRの電車たちも黄色く塗りつぶされてしまい、塗料が剥がれた部分を継ぎ接ぎののように四角く塗りつぶしていたり...
“兄弟分”の185系も定期運用を離脱して、こちらも、残すところ僅かになりつつある117系。
自分にとっては茶色い新快速色よりも岐阜の頃に見た白地にオレンジ帯の“東海色”の印象が強いのだが、117系は好きな車両である。
臨海鉄道の線路は一番手前、奥の線路が山陽本線。ちょうど通りかかった117系ローカルを。
【2021年4月7日16時43分】 伯備線・清音-倉敷
高架区間が多くて撮影地が極めて限定されてしまう水島臨海鉄道。駅至近なので“消去法”的に、いつも選ぶ撮影地は倉敷駅至近の歩道橋。
臨海鉄道の単線の線路のヨコには山陽本線、そして、この場なら伯備線も撮ることができて。
いつも見送るだけだったEF64が牽く伯備貨物も「確か17時前後に倉敷に着くのが...」と。
その程度の認識で、臨鉄を撮りつつも耳を澄ませていたら、伯備線側の踏切機の音。
10 mほど移動して強引に1枚。
まさに“葬式鉄”と罵られそうだが、ロクヨン貨物と381系「やくも」がある内に、一度、伯備線も気合いを入れて撮ってみたい...と思っている。
(でも、倉敷まで来るとついつい臨海鉄道に足が向くのである)
さて、そんな<変態鉄>の“近況報告”の後は先月の会津への<乗り鉄>旅の話題。
駅猫であまりにも有名なこの駅で途中下車。
2021年3月9日(火)曇りのち晴れ
会津田島駅で乗り換えて、ディーゼル動車に揺られてやってきたのは、芦ノ牧温泉駅。
すでに会津若松市内に入っている。
【2021年3月9日13時12分】 会津鉄道線・芦ノ牧温泉駅
この駅では交換待ちで、乗ってきた「リバティリレー111号」もしばらく停車。
その間に構内踏切を渡って、駅舎側の田島方面ホームへ。
やってきた上りは、ラッピングのない現在の会津鉄道の標準塗装車。
駅舎からは女性の駅員さんが出てきて、やってくる列車を出迎える。これも古き佳き鉄道情景の1つだと思う。
鉄道事業というのは、昔から「労働集約的」業態の代表例だったのではないか??
駅も列車乗務員も、車両基地も多くの人たちの手で支えられていて。<変態鉄>の鉄道への興味、関心もそういうところに由来していたモノかもしれない。
でも、急速に合理化が進められ...というか、進めるしかない社会の、環境の変化があって。
アタマでは分かっていても、そういう昔ながらの鉄道情景が見たくて、あちこち出かけているような、そんな気がする。
【2021年3月9日13時11分】 会津鉄道会津線・芦ノ牧温泉駅
この駅もまさにそうだった。
さて...
【2021年3月9日13時14分】 会津鉄道会津線・芦ノ牧温泉駅前
カフェの併設された木造駅舎。列車から降り立ったのは僅かでも、クルマで訪れる観光客は数多く。
なんと言っても、この駅が有名なのは駅に住む猫たちである。
でも...
その猫たち、注目が集まって観光客が押し寄せることでカメラのフラッシュを浴びて眼を痛めたそうで。
フラッシュ撮影に限らず、動画・写真とも撮影は厳禁となっていて。
かわりにこちらを。
その駅前も...
【2021年3月9日13時34分】 会津鉄道会津線・芦ノ牧温泉駅前
駅名は「芦ノ牧温泉」だが、温泉街はここからクルマで数分行ったあたりだそうで。駅前は長閑な風景が広がっており。何だか映画に出てきそうな感じの小さな集落である。
【2021年3月9日13時14分】 会津鉄道会津線・芦ノ牧温泉駅前
ちなみに駅名の「芦ノ牧温泉」は第3セクター転換時に改称されたモノ。国鉄会津線時代は「上三寄」だった。
そのときのものだろうか、丸ポストといっしょに駅名板が立っており。
若松バスターミナルからの会津バスの路線バスは、先の写真の、駅前の1本道を進んだ突き当たりのところにバス停がある。こちらは「上三寄」である。
【2021年3月9日13時15分】 会津鉄道会津線・芦ノ牧温泉駅
そんな芦ノ牧温泉駅、<変態鉄>がここで下車したのは、実はネコが目当てではなくて...
この駅で見ておきたかったのは... (つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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2021-04-10 23:00
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コメント(2)
電車の色の話。
最近京急はステンレス車にも全塗装を施していますね。社内から「やっぱりウチの電車は赤い色じゃないと」という意見が出たそうで。これはなかなかの英断だと思います。小田急にもそろそろ目覚めて欲しいところです。
会津鉄道の標準色ってこんな色だったんですね! ラッピングが多くて判りませんでした。
by サットン (2021-04-11 17:19)
サットンさん
コメントありがとうございます。
確かに、京急の全塗装にはこだわりを感じます。一方の小田急は...
関東の私鉄は特急車などの有料の車両以外は塗装しないのが当然という流れになっているのは非常に残念で。
会津鉄道ですが、確かに車両毎に塗装が違っているので、何をもって「標準」とするのか、自分もよく分からず独断と偏見で決めた次第です。「AIZUマウントエクスプレス」などは真っ赤なDCも使われていますし...
ちなみにこの塗色、たぶん下地の白色だけが塗装で、色の帯はステッカーで表現しているように思います。どの車両も帯が剥げており、近くで見ると...
こうしたところにローカル私鉄の経営環境の厳しさが出ているのかもしれないと感じた次第です。
by ferrum_queserasera (2021-04-11 17:49)