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10月の瀬戸内に個性派列車を追う(6)早朝の...ショック [水島臨海鉄道]

何の準備もしていなかった...。

061_300_article.png

身の回りが...、忙しくて全く気づいてなかったのだが、ふと見れば
昨日の記事をもって、300記事に到達していたみたい。

ということで、2日前の記事に続いて...

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【2020年10月18日13時05分】 高松琴平電鉄琴平線・滝宮-羽床

トップはこの1枚。いわずと知れた、ことでん3000形300号車である。
現役生活も、あとちょうど半年になった。2021年5月の大型連休に
「お別れ運転」を行う予定になっており。

そんな折、ことでん琴平線も大きく変貌し。三条-太田間の複線開業に
加えて、今月下旬には伏石駅が開業することが発表され。
“伏石駅でレトロ”は、今後の...残り数回の「特別運行」で大変な
人出になりそうだが、それでも撮ってみたいと思う次第。

さて、10月の撮影記。

昨日の記事に書いたバッグの件...それ以外は“前半戦”、ことでんの
撮影はうまくいった。そして“後半戦”。約1年ぶりだろうか、
倉敷を走る水島臨海鉄道である。

だが、しかし...

駄菓子菓子。
……  ……

2020年10月19日(月)曇りのち晴れ

工場専用線、倉敷市営鉄道を経て、現在の水島臨海鉄道が発足したのは
いまからちょうど50年前。50周年ということで...

そんな折りにこのコロナ禍。撮りたいものはあってもなかなか訪れる
ことができなかったのである。

その間にもいろいろな...
「新しい動き」もあったのだが、<変態鉄>が気になっているのは...
その貨物輸送に使用される機関車の世代交代が事実上、正式発表。
JR貨物がDE10形の使用を順次取りやめることになっており、そうすると
JR線に乗り入れている同社の貨物機関車も世代交代を余儀なくされ。

ということで、今回の撮影ではJR東日本から譲渡されたキハよりも
むしろ、貨物列車を中心に撮れれば良いと思っていたのだが...

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【2016年10月16日6時18分】 山陽本線・倉敷駅

JR貨物のDE10形と並んで、水島臨海鉄道の自社発注機。こちらが
メインの被写体と考えていた。

それが国鉄DE11形(DE10形)に準拠した仕様の自社発注機「DE701号」と
DD13形の系譜、個性的な凸型車体をもつ「DD501」「DD506」の2機。

ただ、このうち、走行シーンを撮るのが意外と難しいのが「DE701」。
定期運用は

  西岡山 → 倉敷 6:37発 → 7:10着 東水島
  東水島 19:45発 → 20:19着 倉敷 → 西岡山

の1往復だけ。さすがに、上りは夏至前後でも走行写真は難しい時間帯、
下りも、昔は朝食を済ませてから線路際に出てちょうどいい感じの
時刻だったが、数年前から早朝に移されており。

倉敷駅周辺ではなく、常盤駅近くにホテルをとったのは、この貨物を
港東線(水島-東水島:貨物専用)で撮りたかったから。
前夜のうちに、フロントを通してタクシーをお願いしておいて...

しかし...

朝起きればドン曇り。早朝の走行写真には、厳しい条件である。

さて、カメラバッグが使えなくなった<変態鉄>。窮余の一策として...
着替えは小さめのボストンバッグに入れて来ていた。
そのボストンバッグの中身を半分くらい部屋に置いて。
そこの隙間にEOSくんを入れて。着替えやタオルを緩衝材代わりにすれば
ちょうど良いカメラバッグになることを発見したのである。

タクシーに乗り...

「東京製鐵の正門の少し先へ...」
たぶん、これで運転手さんにはすべて分かったような。

それにしてもドン曇り。とりあえず試しにカメラを構えると開放絞りでも
1/20秒とか1/30秒とか...<撮り鉄>にはあり得ないシャッター速度。
ISO値を思いっきり上げて写し止めるか、あとは...

考えているうちに雨が落ちてきて。傘を差しながらカメラを...。

線路周りの景色も良い訳がなくて。それなら、苦手のアレを...。

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【2020年10月19日7時06分】 水島臨海鉄道港東線・水島-東水島

時刻通りに来るには来たが、視界に飛び込んできた貨物列車の先頭、
機関車の姿に落胆せずには居られなかった。

そう、予想に反して...
傘を差して待っていたのに...

「JR貨物更新色」のDE10形を先頭にやってきたのである。
水臨を撮る方なら、おわかりかも知れないが、この路線、流し撮りは
特に難しいのである。そう、列車のスピードが...
ここで背景がキチンと流れている...ことからも、
暗さがおわかりいただけそうな。

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【2020年10月19日7時07分】 水島臨海鉄道港東線・水島-東水島

コキ車(コンテナ貨車)18~20両というのがJRから東水島に
乗り入れてくる貨物列車の標準的な長さ。“スカコキ”(コンテナを
1個も積載していないコキ車)が多いのは月曜の朝だからだろうか。

それでも、ゆっくりゆっくりと400 m近い列車が通り過ぎるのである。

お気に入りの「イルカコンテナ」の姿も。

西岡山から貨物を牽いてきた機関車は、東水島駅で切り離され、
車庫のある倉タ(倉敷貨物ターミナル)に、いったん引き上げる。
その機関車単機列車が、すぐにやってくるはず。

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【2020年10月19日7時45分】 水島臨海鉄道港東線・水島-東水島

流し撮りの地点から数十メートル戻れば、水島火力発電所をバックに
撮れる箇所があって。

実は、この東京製鐵正門付近、線路が用水路を挟んで道路と並走して
いるので、列車写真に最適...と思ってやってきたのだが、やはり...
線路周りの雑草が酷いのである。

ということで「撮れそうで撮れない」、撮影場所に困った港東線撮影
だったのである。

撮影が終わると雨がやむ...という不思議。

いったんホテルに引き返すことにした。そうすれば朝食に間に合う。
線路沿いではなく、いま撮っている、その道路を道なりに歩けば
ホテルの東側を通ることになる。工場と倉庫が建ち並ぶ通りを
とにかくまっすぐ歩くのである。

……  ……

ホテルまでは歩いて25分くらいの道のりだった。
朝食を済ませて、いったん部屋でくつろいで。

10時、再び同じ道を。

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【2020年10月19日10時25分】 水島臨海鉄道港東線・水島-東水島

やってきたのは先ほどの地点から100 mほどだろうか、少し手前。
まさに東京製鐵正門前。この橋の手前(道路側)に
「これより東京製鐵管理地」の表示があるので、この橋の上で撮るのは
たぶんダメ。もちろん舗道上からカメラを向けるわけで。

そう、ちょうどよい感じの直線区間なのに線路の横には枯れ草が...。
アレを刈らせてほしいのだが...

11時前に、もう1本の貨物列車がある(はず)。

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【2018年10月14日10時32分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル

俗に言う「自動車便」である。水島本線の三菱自工前駅の後ろには
某大手自動車メーカーの主力工場があって。ここから出荷される新車を
港まで運ぶ、

 倉敷貨物ターミナル - 水島 - 東水島

という短距離列車。こちらはJRに乗り入れない分、個性派機関車、
DD501・DD506号機の活躍の場である。この機関車が一番撮りたくて。

それが...

通過予定は11時前。カメラをセットし、そのときをずっと待っていた。

でも...

でも...

踏切は鳴らないのである。

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【2020年10月19日12時07分】 水島臨海鉄道港東線・水島-東水島

いつの間にか12時。
後続のJRから乗り入れてくる貨物列車が通過したところで...

う~ん、旅客列車と違って貨物列車の場合、荷主(この場合は
某大手自動車メーカー)の都合によっては...つまり、出荷予定が
なければ、当然、列車を走らせる必要は無いわけで。
そんな情報は当日、その場になるまで趣味者には絶対分からない。

“待ちぼうけ覚悟”が、こういう貨物列車撮影の基本なのである。
でも、水島臨海鉄道オリジナルの機関車を1枚も撮っていない
この日の撮影。JR貨物更新色のDE10形だって“絶滅危惧種”には
違いないのだが、それでも...

朝とは違って、こんどは13時に機関車単機ではなく、西岡山ゆきの
貨物列車が出てくるはず。さきほどと同じ、火力発電所バックの
場所に移動して... (つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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