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あのツートンカラーを撮りたくて(21)ぶっしょうざん <後編> [高松琴平電鉄]

今日の話題に入る前に。

久々に...というか、十数年ぶりに“歯科医院”というところに行く羽目になった。
以前から、冷たい水で奥歯がちょっとしみるこがあると気になっていたのだが、
一昨日になって、それが突如として激痛へと変わったのである。

痛みは波のように引いたり、また、寄せてきたり...を繰り返し。
いまやコンビニと比べられるくらいの数があるとされる“歯科医院”。
<変態鉄>の自宅最寄り駅の名前と「歯科」と入力してネット検索したら、
もちろん、相当数のヒットが。駅チカで診察時間が長くて口コミのスコアがある程度
良いところを選択して電話してみたのだった。

予約時刻に少し余裕をもって歩いて歯科医院へ。
思ったよりも規模の大きな...、あの歯医者さんの診察イスが7~8個並んでいて。
どこもそうだと思うのだが、初診だと、まずお姉さんから問診票を受け取って。

問診票を書いて窓口のお姉さんに返却すると、かわりに、ぬぁんと...
渡されたのはタブレット端末!!

その歯科医院のコンセプトをまとめた動画を強制的に視させられるのである。
「注射針に工夫があって痛みを感じない麻酔」とか「医師と相談しながら
治療方針の決定」とか、“これでもかっ!!”というくらいに。

そして、治療がはじまってみれば...

激痛の原因はどうやら虫歯が悪化していたらしくて。となれば、削られる訳だが。
麻酔の注射は、いままでのものに比べれば確かに穏やかだったが、でも...
院長先生が担当、その麻酔はどうなったんだろう!? と思うほど、削られるときの
痛みが激しくて。でも、何も言えないように押さえられてガンガン削られて。
結局、たぶん過去に例を見ないほどの“痛い治療”だったのである。
仮の詰め物をしたところで今回は終了。次回、来週はどれくらい痛いのだろうか!?
ちょっと恐怖なのである。

ただ幸い(??)、忙しく動き回る助手のお姉さんたちは、みなさん、かなりの美しく。
それを見られることを楽しみに通う予定の<変態鉄>なのである。

ということで、引き続き、1月12日の「ことでんレトロ」撮影記。

211_DPP_00007493.JPG
【2020年1月12日14時41分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅付近

仏生山駅到着後の入換作業を撮った後は...

……  ……

2020年1月12日(日)曇り一時雨

ことでん琴平線の開業は約100年前。その頃から...だろうか。
戦時中の空襲により仮設線として復旧したときにできた「築港線」は最初から、
他の区間も一宮駅までは複線用地が確保されており。

栗林公園駅までが複線、そのあとの区間は単線で、複線用地は周辺の方が
植木鉢を置いたり、洗濯物を干したりと“通路兼生活スペース”として使われて
いたのだった。

だから、てっきり「歴史的経緯で複線用地を保有しているものの、複線化する気は
ないのだろう」と勝手にそう思っていた。でも、三条-太田間の立体交差化工事で
高架に付け替えられた際も複線用の高架橋の半分だけを使う形で。
そして、数年前から、とうとうその複線化が動き出したのだった。

伏石駅の開設とともに仏生山駅までを複線化して...

取り扱い上、「単線」だが、その複線用地の一部には昔から線路が敷かれていて。
中でも分岐器(ポイント)が駅ホームから、かなり遠いところに設置され、
駅前後が“複線風”になっているのが仏生山と一宮。

209_DPP_00007492.JPG
【2020年1月12日14時38分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅付近

仏生山駅ホームから数百メートル北側の、まもなく「複線区間の下り線」として
日の目を見ることになる線路上にレトロ電車2両が留置されており。

田んぼと墓地と、住宅が混在するエリア。畦道だったであろう部分をそのまま舗装
して道路にいているので、途中で途切れていたり...
何度歩いても道に迷うエリアである。かつて第4種踏切があったと思しき、道路の
行き止まり部分に行けばレトロ電車を正面勝ちに。

パンタは下がっているものの、編成写真風に。

211_DPP_00007493.JPG
【2020年1月12日14時41分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅付近

手の届きそうな位置にいるレトロ電車だが線路周りは田んぼが広がっていて。
周囲を歩くとなれば、思いっきり迂回することになる。

畦道を歩きながら、ちょっと風景を入れて。

“車庫の裏”感の強い1枚。レトロ電車の留置スペースには、事実上、使うことのない
無蓋貨車と古いタイプの台車たち。釣合い梁が弓形になっているタイプなので、
23号車のものなどとも類似しており。部品取り用なのか工場入場車の仮台車用なのか。

まもなく、このスペースは留置に使えなくなることは決まっており、レトロ電車と
ともに姿を消すものと予想される。

212_DPP_00007495.JPG
【2020年1月12日14時47分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅付近

少し先の踏切を渡って線路の向かい側へ。

こうやって遠めに撮ると、何だか列車写真風に見えて。走行シーンを撮れるのは
2回だけなので、こういうカットもちゃんと撮っている<変態鉄>なのである。

213_DPP_00007496.JPG
【2020年1月12日14時51分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅付近

今度こそ、より編成写真風に。

214_DPP_00007497.JPG
【2020年1月12日14時52分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅付近

隣にいる無蓋貨車も入れて。たしか、終戦直後に国鉄から譲受したもの。
2両の仲間のうちの1両は「デカ」に改造されて、いまも入換作業などに活躍中。
終戦後の混乱期、ことでんは車両数が逼迫、国鉄の貨車を“客車代用”として
使っていたというので、もしかしたら、この無蓋貨車たちも、そのためのタネ車
だったのかも知れない。

もう少し住宅街を進めば通りに突き当たるのである。

215_DPP_00007498.JPG
【2020年1月12日14時57分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅付近

渡った先は仏生山車両所の東工場建屋の横。ちょうど出発していくのは1100形
高松築港ゆき、往路で乗った「バーバパパ」シートが残る編成である。

実は、<変態鉄>としては隣に留置されている「しあわせさん こんぴらさん」を
撮りたいのだが、なぜか最近、自分は相性が悪くて。
自分が訪れる日は決まって仏生山か琴平で終日、留置される運用に入っているか
カメラを構えていないタイミングで通過することが多くて。

検査上がりの美しい姿で撮りたかったのだが...

216_DPP_00007499.JPG
【2020年1月12日14時59分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所東工場付近

やはり、東工場のところに来れば、カメラを向けずにはいられない被写体が
“仏生山のヌシ”デカ形「デカ1」号車である。

先ほどの無蓋貨車の台枠を延長する形で、今橋工場(当時)の手持ちの資材を使って
電動貨車化したという珍車...いや、名車。
この個性的なスタイルが堪らんのである。

217_DPP_00007500.JPG
【2020年1月12日15時00分】 高松琴平電鉄・仏生山車両所東工場付近

「レトロ」もそれぞれの留置スペースに戻っていき、仏生山周辺の<鉄>も大半が
撤収して、もとの静寂が戻りつつあった。

デカと並んで東工場前に停まっているのは、相方が建屋内で検査を受けている
「おーい、お茶」のラッピング車。このあと、黄緑色の塗色も再塗装されて
美しい姿で出場したのだとか。

218_DPP_00007501.JPG
【2020年1月12日15時04分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅付近

1周して、仏生山駅に戻ってきた。

ギャラリーの数が減って、だいぶ撮りやすくなった120号車。
これでレトロ電車撮影も終了である。

1日フリーきっぷを改札掛に示して...

219_DPP_00007502.JPG
【2020年1月12日15時06分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅

上りホームへ行くには、構内踏切で本線を横断して、その先で西側の車庫に入る
引き込み線に、もう1つの構内踏切。

ここから望遠で覗けば、奥には...

左隅、琴平線の黄色い1200形と建屋内から顔を覗かせる1080形が見えるが、
その間のところである。よ~~く見れば、茶色い電車が半分だけ顔を見せている。
3000形300号車はこの場所に。これで、何とかレトロ4両の姿を撮ることができて。

220_DPP_00007503.JPG
【2020年1月12日15時12分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅

ちょうどやって来た高松築港ゆきに乗って、仏生山を後にするのだった。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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