秋の房総のキハたちを (1-8) 小湊鐵道20201024 大久保の大カーブ [小湊鐵道]
今日の記事の冒頭は、もう毎週恒例になりつつあるこのフレーズから...
本当は明日、金曜日は有休を使って某所のキハを撮りに行くことになっていた。
現地の天気予報は「晴れ」、それなのに...
その代わりに明日も会社に行くことになった。あぁ...
いつの間にか師走に入っていて。
まぁ、そんなことばかり考えていても仕方ないので、引き続き10月24日の
小湊鐵道撮影記。
【2020年10月24日15時41分】 小湊鐵道・上総大久保駅
午後のキハをどこで撮るか...
“いつものパターン”ではあるものの、選んだのは上総大久保のカーブだった。
…… ……
2020年10月24日（土）晴れ
天気予報で使われる「晴れ」と、一般的な人の受け止める「晴れ」という天気には
実はギャップがある。
一般に「曇り」と思うような天気でも、結構な頻度で「晴れ」となる。
しかも＜撮り鉄＞というのは、一般的な風景写真とは違って、雲がとれて
陽射しが出てくるタイミングを待って撮ることはできない。
列車が来た、まさに、その瞬間の空が全てである。
ということで...
【2020年10月24日12時13分】 小湊鐵道・上総大久保駅
お昼過ぎの上総大久保駅。
隣の養老渓谷駅が市原市内最後の駅で、終点の上総中野駅だけは大多喜町内。
その最後の1区間というのが、これまた、かなりの頻度で...台風など大雨が
降るたびに土砂災害で運行不能になる。
もともと旅客の少ない同区間を維持していかないといけない...というのは
大変だろうなぁ...と思う次第。1日も早い復旧が待たれるが。
現在はタクシーまたはバスでの代行輸送、乗ってきたキハの車内でも、車掌さんが
巡回して、その人数確認を行っていた。
いま乗ってきたキハが戻ってくるのが13時過ぎ。それまでに...
【2020年10月24日13時03分】 小湊鐵道・上総大久保－月崎
秋らしい風景を探そうと思ったが、正直言って時間切れ。
それよりも困ったのは空模様。太陽は厚い灰色の雲の中に隠れてしまって。
結局、1周回って(笑)。駅のすぐ近くの道路沿いに三脚をセットしたのだった。
“1粒で2度おいしい??”
【2020年10月24日13時03分】 小湊鐵道・上総大久保－月崎
上総大久保駅を発車するところを撮ったら、すぐさま三脚からカメラを下ろして
望遠で、あの大カーブを進むところを。
小湊鐵道は全線単線、しかも上総牛久以遠は里見駅だけが交換可能駅で
そこを境に2つの閉塞になっているのである。だから、次の列車は、いまのキハが
里見駅で交換してくるまで40分ほど。
ちょっとだけ立ち位置を変えて、次の「里山トロッコ」号を撮ろうか。
【2020年10月24日13時16分】 小湊鐵道・月崎－上総大久保
そんなタイミングで...
「やったぁ!!」
やはり、こういう風景には澄んだ青空がよく似合う。
いくら“順光も逆光も気にならない”“影が落ちない”と強がりを言っても
曇りよりも、撮るなら晴れである。
でも...
そう、世の中、そんなに甘くない。
まもなく...
というタイミングになって、再び太陽は雲の中へ。
【2020年10月24日13時41分】 小湊鐵道・上総大久保－月崎
先ほどのキハと同じようなドン曇りの空の下、甲高い汽笛の音を奏でながら
「里山トロッコ」である。
【2020年10月24日13時44分】 小湊鐵道・上総大久保駅付近
その通過から3分ほどで晴れ間が出てくるのだから何とも巡り合わせが悪くて。
上総久保駅が有名だが、この上総大久保駅（← 紛らわしい!!）のホーム向かいにも
大きな銀杏の木があって。毎年、台風にやられてしまっていたが、今シーズンは
期待できるのでは...と思ったのだが。
（その通りだったみたいだが、撮りに行くことは叶わなかった）
さぁ、30分で「里山トロッコ」号が戻ってきたが...
【2020年10月24日14時13分】 小湊鐵道・上総大久保－月崎
実はこの写真、＜変態鉄＞の“勘違い”である。
このトロッコ列車、機関車牽引の客車列車だが、昔ながらのものとは違って
終着駅でのいわゆる“機回し”は行わない。最後部(?)の客車が「ク」...
制御客車になっていて。そのまま折り返す方法で運転される。
だから上り（上総牛久・五井方面）の列車はツートンカラーの客車が先頭、
機関車は後ろから押しているのである。だから、ここぞ、後追いで撮るべきところ。
何度も撮りに来ているのに...
せっかく晴れてきたのに...
最後はキハで。
午後の列車はキハとトロッコが交互に来るような設定になっていて。
幸い、このタイミングで晴れ間が広がった。
ちょっと迷ったし、本当は月崎方面に移動しようとも思っていたのだが、
逆光になる場所ではあったが、大カーブの先、月崎側にススキが見事な地点が...
キハの顔は潰れてしまうが、むしろススキは、その方が映えるのでは...
【2020年10月24日14時49分】 小湊鐵道・月崎－上総大久保
これで大満足だった。
西に傾いた晩秋の太陽が、キハの車体側面を照らし出して。
自分としてはベストに近い1枚が撮れたのだった。
横浜から来たという“同業者さん”と＜鉄＞談義をしていると、あっという間に
先ほどのキハが折り返してくる時刻。
【2020年10月24日15時41分】 小湊鐵道・上総大久保駅
16時前でも、もう日の入り間近。
2両編成のキハに揺られて。至福の時間である。
気づけばあっという間に五井駅へ。
【2020年10月24日17時30分】 小湊鐵道・五井駅
跨線橋の窓を開けて、そこにカメラを置けば三脚の代わり。
暮れゆく機関庫の写真を撮って、長いようなあっという間だったような...
そんな1日が過ぎていったのである。
…… ……
18時発のバスタ新宿ゆきの高速バス、京葉道路の混雑で遅れに遅れて。
1時間以上かかって、まだ千葉市内を抜けられないほどの酷い渋滞で。
バスタの4階（乗車ホーム）での降車となるパターン、どっと疲れが出てくる
終わり方だった。
（※）撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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本当は明日、金曜日は有休を使って某所のキハを撮りに行くことになっていた。
現地の天気予報は「晴れ」、それなのに...
その代わりに明日も会社に行くことになった。あぁ...
いつの間にか師走に入っていて。
まぁ、そんなことばかり考えていても仕方ないので、引き続き10月24日の
小湊鐵道撮影記。
【2020年10月24日15時41分】 小湊鐵道・上総大久保駅
午後のキハをどこで撮るか...
“いつものパターン”ではあるものの、選んだのは上総大久保のカーブだった。
…… ……
2020年10月24日（土）晴れ
天気予報で使われる「晴れ」と、一般的な人の受け止める「晴れ」という天気には
実はギャップがある。
一般に「曇り」と思うような天気でも、結構な頻度で「晴れ」となる。
しかも＜撮り鉄＞というのは、一般的な風景写真とは違って、雲がとれて
陽射しが出てくるタイミングを待って撮ることはできない。
列車が来た、まさに、その瞬間の空が全てである。
ということで...
【2020年10月24日12時13分】 小湊鐵道・上総大久保駅
お昼過ぎの上総大久保駅。
隣の養老渓谷駅が市原市内最後の駅で、終点の上総中野駅だけは大多喜町内。
その最後の1区間というのが、これまた、かなりの頻度で...台風など大雨が
降るたびに土砂災害で運行不能になる。
もともと旅客の少ない同区間を維持していかないといけない...というのは
大変だろうなぁ...と思う次第。1日も早い復旧が待たれるが。
現在はタクシーまたはバスでの代行輸送、乗ってきたキハの車内でも、車掌さんが
巡回して、その人数確認を行っていた。
いま乗ってきたキハが戻ってくるのが13時過ぎ。それまでに...
【2020年10月24日13時03分】 小湊鐵道・上総大久保－月崎
秋らしい風景を探そうと思ったが、正直言って時間切れ。
それよりも困ったのは空模様。太陽は厚い灰色の雲の中に隠れてしまって。
結局、1周回って(笑)。駅のすぐ近くの道路沿いに三脚をセットしたのだった。
“1粒で2度おいしい??”
【2020年10月24日13時03分】 小湊鐵道・上総大久保－月崎
上総大久保駅を発車するところを撮ったら、すぐさま三脚からカメラを下ろして
望遠で、あの大カーブを進むところを。
小湊鐵道は全線単線、しかも上総牛久以遠は里見駅だけが交換可能駅で
そこを境に2つの閉塞になっているのである。だから、次の列車は、いまのキハが
里見駅で交換してくるまで40分ほど。
ちょっとだけ立ち位置を変えて、次の「里山トロッコ」号を撮ろうか。
【2020年10月24日13時16分】 小湊鐵道・月崎－上総大久保
そんなタイミングで...
「やったぁ!!」
やはり、こういう風景には澄んだ青空がよく似合う。
いくら“順光も逆光も気にならない”“影が落ちない”と強がりを言っても
曇りよりも、撮るなら晴れである。
でも...
そう、世の中、そんなに甘くない。
まもなく...
というタイミングになって、再び太陽は雲の中へ。
【2020年10月24日13時41分】 小湊鐵道・上総大久保－月崎
先ほどのキハと同じようなドン曇りの空の下、甲高い汽笛の音を奏でながら
「里山トロッコ」である。
【2020年10月24日13時44分】 小湊鐵道・上総大久保駅付近
その通過から3分ほどで晴れ間が出てくるのだから何とも巡り合わせが悪くて。
上総久保駅が有名だが、この上総大久保駅（← 紛らわしい!!）のホーム向かいにも
大きな銀杏の木があって。毎年、台風にやられてしまっていたが、今シーズンは
期待できるのでは...と思ったのだが。
（その通りだったみたいだが、撮りに行くことは叶わなかった）
さぁ、30分で「里山トロッコ」号が戻ってきたが...
【2020年10月24日14時13分】 小湊鐵道・上総大久保－月崎
実はこの写真、＜変態鉄＞の“勘違い”である。
このトロッコ列車、機関車牽引の客車列車だが、昔ながらのものとは違って
終着駅でのいわゆる“機回し”は行わない。最後部(?)の客車が「ク」...
制御客車になっていて。そのまま折り返す方法で運転される。
だから上り（上総牛久・五井方面）の列車はツートンカラーの客車が先頭、
機関車は後ろから押しているのである。だから、ここぞ、後追いで撮るべきところ。
何度も撮りに来ているのに...
せっかく晴れてきたのに...
最後はキハで。
午後の列車はキハとトロッコが交互に来るような設定になっていて。
幸い、このタイミングで晴れ間が広がった。
ちょっと迷ったし、本当は月崎方面に移動しようとも思っていたのだが、
逆光になる場所ではあったが、大カーブの先、月崎側にススキが見事な地点が...
キハの顔は潰れてしまうが、むしろススキは、その方が映えるのでは...
【2020年10月24日14時49分】 小湊鐵道・月崎－上総大久保
これで大満足だった。
西に傾いた晩秋の太陽が、キハの車体側面を照らし出して。
自分としてはベストに近い1枚が撮れたのだった。
横浜から来たという“同業者さん”と＜鉄＞談義をしていると、あっという間に
先ほどのキハが折り返してくる時刻。
【2020年10月24日15時41分】 小湊鐵道・上総大久保駅
16時前でも、もう日の入り間近。
2両編成のキハに揺られて。至福の時間である。
気づけばあっという間に五井駅へ。
【2020年10月24日17時30分】 小湊鐵道・五井駅
跨線橋の窓を開けて、そこにカメラを置けば三脚の代わり。
暮れゆく機関庫の写真を撮って、長いようなあっという間だったような...
そんな1日が過ぎていったのである。
…… ……
18時発のバスタ新宿ゆきの高速バス、京葉道路の混雑で遅れに遅れて。
1時間以上かかって、まだ千葉市内を抜けられないほどの酷い渋滞で。
バスタの4階（乗車ホーム）での降車となるパターン、どっと疲れが出てくる
終わり方だった。
（※）撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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