SSブログ

雨の中、福井鉄道「北府駅鉄道ミュージアム」へ(5)しらさぎ60号 [<鉄>な撮影記・旅行記録]

しばらく、更新できずにいました。
自分は実家から徒歩で20分ほどのところに住んでおり。木曜の晩、いきなり、実家の母から“父が亡くなった”と。
学生時代から折り合いが悪く、ほとんど会話をすることもなかったが、元気すぎるほど元気なのは聞いており。まぁ、母の慌て方からして尋常ではないと。久々に実家に駆けつけてみたら...。

自宅の布団の中で...とのことで。ちょうど警察の検証などが進められているところで。それが20時頃。話を聞かれて遺体の収容が済んで、それが日付が変わる直前。ぬぁんと、翌朝までに葬儀会社を決めて、警察署での検死が済むのに合わせて引き取りに来られる段取りを決めておいて...と指示され。
日付が変わってから必死に葬儀業者を検索して。2〜3社に問い合わせたら、言うことがマチマチ。そもそも、葬儀会社って365日24時間無休で電話受付をしている...と知ったのも、このとき。

同じ会場で同じ規模で行うにしても、倍以上の開きがある金額に、「東京では※※を※※のような方式で行うのが...」みたいに、説明で出てくる話も、互いに正反対の内容だったり、と。

だったら...と、ネットの口コミを検索したら、不自然すぎるほど「星5つ」とベタ褒めコメントが並んでいたり...う〜ん。

まさに「エイヤ!!」と。学生時代、テストで四択問題に鉛筆を転がして答えていた、あの感覚で3社目のところに折返しで電話。そんなこんなで金曜の朝だったのである。

「そうだ!! 京都行こう」ではなく、「そうだ!! ブログ忘れてた」という感じで、とりあえず、数行の短い文章を書いて。

葬儀は日曜日に1日ですべて済ませるということで話が進み。何とか準備は整ったところ。明日は早起きして、アレコレ...

さて、4月初旬に雨の降る福井を訪れた話題。

051_msi00006296.JPG
【2023年4月7日13時54分】 北陸本線・武生駅

まもなく、北陸新幹線が延伸されて“北陸地方”から北陸本線が消える日が来る。アクセス特急的な位置づけで敦賀以南の区間には特急は残ると聞くが、「特急街道」と言われた北陸本線も、その“終焉”の日は確実に近づいてきており。

特急「しらさぎ」号で、久々の681・683系特急を体験しておこうと...



……  ……

2023年4月7日(金)雨

かつては、昼行だけでも「雷鳥」「しらさぎ」「加越」「きらめき」「かがやき」「スーパー雷鳥」「北越」「白鳥」「白山」「はくたか」...、数多くの特急列車が雁行しており。マニアックなところでは、富山地鉄への乗り入れ列車などもあって。

052_msi00006302.JPG
【2015年2月25日11時11分】 北陸本線・武生駅

車両の受け持ちも、京都(向日町)、金沢、そして、新潟(上沼垂)と多彩で。
90年代までの北陸特急というのは、いろいろな系統の列車が数分刻みで通過していく...のが日常の風景だった。

049_msi00006294.JPG
【2023年4月7日13時49分】 北陸本線・武生駅

もう提げる場所がない...というくらいに、頭上の「軒下乗車位置案内札」も隙間なく並んでおり。

あの頃は、それが「当たり前」だった。だから、ほとんどカメラを向けることもなく。富山に行けば、それが当然の景色としてそこにはあって。
その最後まで残ったのは「サンダーバード」と「しらさぎ」、それぞれ、大阪と金沢、名古屋・米原と金沢を結んでおり。

……  ……

「しらさぎ60号」の15分前に敦賀ゆきの普通電車が発車。

これを契機にして、自由席の乗車位置にはビジネス客と思われるスーツ姿の人達など数名ずつが並んで。

051_msi00006296.JPG
【2023年4月7日13時52分】 北陸本線・武生駅

向かい側のホームに13:47発の「しらさぎ7号」が先に到着して。
こちらは、厳つい顔つきの683系編成。細い柿色のラインが追加されたが、窓下に青い細帯が入るスタイルは、90年代の登場時からそれほど変わっておらず。
サンダーバード号のリニューアル塗装も悪くはないが、やはり、馴染みがある分、こちらのカラーの方が...

053_msi00006295.JPG
【2023年4月7日13時54分】 北陸本線・武生駅

続いて、自分も乗る「60号」が入線。
金沢〜米原間の列車は、かつて「加越」号と言われていたタイプ。車内録音を企てていた<変態鉄>としては、終着の車内放送が録れることと、乗車率が低そうなことから、この列車に乗りたかった。

054_msi00006297.JPG
【2023年4月7日13時56分】 第5060M列車「しらさぎ60号」(クモハ681−507)車内

車内は、旅行客と思しき姿も何名か居たものの、大半は用務客だろうか、それでも自由席でも1両あたり数名から10名程度。
手元のメモには、クモハ681−507という記載。

さっそく、レコーダーをセットしてみたものの...

発車直後に車内改札があって。
武生からは山深い区間に入り。そのクライマックス(?)と言えそうなのが、敦賀の手前の北陸トンネル。思ったほど乗降のなかった、敦賀駅からは福井と滋賀の県境にかかり、車内放送では「携帯電話やインターネット通信の電波の悪い区間が続く」というアナウンスが再三、繰り返されており。

雨に濡れる、疋田のループ、その車窓を楽しみながら...

長浜駅が近づく頃、「米原駅での切り離し作業のため、6号車と7号車の間が通り抜けできなくなります」の車内放送。
米原止まりなのに...、折返しの運用の都合だろうが、それなら、米原駅到着後に対応すれば良いはずで。何だか謎の運用である。
最初は車掌さんが名古屋ゆきと間違えて放送したのか、と、思ったが、その後、実際に作業が始まって...う〜ん。

確か、乗務員室の壁、ドアスイッチの上にマイクが付いていて、その下に「オルゴール」という押し釦があった筈。
当時は485・489系の車内放送が録りたくて、避けていたが、なくなると聞くと録っておきたくなるのは<鉄>の性(さが)だろうか。
ただ、その録音データを貼らなかったところで、お察しいただきたい。う〜ん、録音状態が...

……  ……

1時間の乗車はあっという間。米原駅では新幹線乗換の人だかりと雨で、カメラを出す気にもならず...
5分の接続で、姫路ゆき新快速。座れそうになかったら、後続の快速電車でゆっくり行くのも良いかと思っていたが、階段から離れた車両だと空席があって。

京都駅付近から、各駅のホーム端に夥しい数の<鉄>が集結していて...

何かと思えば、茨木駅手前でEF65牽引のメトロ丸ノ内線の甲種輸送とすれ違い。

055_msi00006298.JPG
【2023年4月7日16時45分】 南海電鉄本線・なんば駅

大阪駅で下車、御堂筋線でなんばへ。
階段を上がれば、南海電車のターミナル。

msi00006299.JPG
【2023年4月7日16時47分】 南海電鉄本線・なんば駅

阪急梅田といい、この駅といい、関西には大手私鉄の「ターミナル駅」に相応しい駅が残っているのが、羨ましいところ。
東京は相互乗り入れが盛んであるために、こういう駅の構造はどんどんなくなっていって。東武浅草駅が、なかなか風格はあるものの、迫力では...

056_msi00006300.JPG
【2023年4月7日16時48分】 南海電鉄本線・なんば駅

夕ラッシュが始まったのか、座れないまま、特急「サザン」の自由席で。
阪堺電車だと遠く感じる堺は、南海電車だとあっという間。

057_msi00006301.JPG

ちょっと場所が分からず...、ただ素通りしてしまっただけだったのだが、雨の中で行ったり来たり。
イライラしながらたどり着いたホテルは、建物こそ古かったがリニューアルはされており、快適に過ごすことが出来た。
ただ、堺駅周辺は地元向けの居酒屋が数店あるくらいか、夕食をとれる店も、商店街も高野線の堺東駅側が中心で。雨の中、堺東駅まで約2 kmを歩いて夕食を食べに行ったのだった。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

あなたの「ポチッ!」こそが、励みになります。あっ、あと、「nice!」も。
にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村

nice!(4)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 4

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。