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阪堺電車「旧海道畑駅撮影会ツアー」2023.3.16(1) [町歩き(鉄分薄め)]

歴史の長い路線だと「廃駅」というのが珍しくない。まぁ、「廃駅」というのも正式な“定義”のある用語ではないので、何を以て「廃駅」と呼ぶのかビミョーだが。もちろん、路線自体が廃止になれば、そこにあった全ての駅が「廃駅」になるが、現存路線にも移転などで廃止になった駅はたくさんあって。

例えば、わが地元、京王井の頭線にも、かつては「駒場」と「東大前」の駅があった。ここは1965年に“駅間距離が短すぎるため”という理由で2駅のちょうど真ん中に「駒場東大前」駅を新設して両駅を廃止した。現在では痕跡を確認することも困難だが、同駅の東口からのびる線路沿いの妙に長い通路が、かつての「東大前」駅の位置を示しているとされ。

あとは中央線の「万世橋」などだろうか。長らく交通博物館だったが、閉館後の現在は駅跡を生かした商業施設になっていたはず。
こちらは、東京駅乗り入れまでの「仮駅」的な位置づけだっただろうか。他にも、都内にもいくつか「廃駅」といえるものが残っており。

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【2023年3月16日14時04分】 阪堺電気軌道阪堺線・浜寺駅前-船尾(旧海道畑電停)

やはり、歴史の長い路線ほど「廃駅」も多く。
都市部だと、痕跡も残さず消えることが多いが、ホームがそのまま残っているようなところもあって。もちろん、その例は路面電車にも。
その中で、まもなく姿を消すことになる「海道畑」駅のホーム跡から、電車を撮るという珍しいイベントが行われ。普段だと絶対に立ち入ることができない場所、初回となった冬の実施分はスケジュールが合わなかったが、ぬぁんと、3月に再度、開催されることになって。

今回は1週間連続実施となり。3月16日だけは仕事の公休と重なっており、早速、申し込んだのだった。

……  ……

2023年3月16日(木)晴れ

募集期間は早めで。早々に指定の口座に参加料を振り込んで。自分はどうしても3月16日しか参加できない日程だったが、約1週間の連続開催だけあって、1回の定員が10名でも、初日などを除けば、なかなか満員にならず。自分の申し込んだ木曜午後の会は、募集終了直前まで最少催行人員に達するかどうかビミョーな回だった。

でも、「参加者の少ない撮影会」というのは、構図の自由度が高まる点などラッキーではあって。
この申込をしてまもなく、モ161形車が3・4月の土休日に定期運用に入ると発表され。一方、このツアーは、あくまで「通常運用の車両を撮る」と。やはり、阪堺を訪れるなら古豪モ161形は欠かせないのだが、ステップの関係で乗客の乗降に時間がかかる同車、最近は定期運用にはまず入っておらず。

1週間前の段階で見た週間天気予報も、あまりいい感じでは無く...、正直言って、キャンセルも考えたのだが。

でも、まもなく見納めになる線路、その途中にある廃駅に立ち入れることだけでも貴重な機会。公休日の朝、早起きして羽田空港へと向かったのだった。

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【2023年3月16日6時30分】 東京都大田区・羽田空港第2ターミナル

コロナ禍の収入減もあってか、いままで「ファンサービス」らしいものが無かった大手鉄道事業者も、最近では<鉄>向けの有料撮影会を頻繁に行っているようで...

でも、そういったイベントとは真逆の設定。この「旧海道畑撮影会」は、ぬぁんと、三脚持参が条件という珍しい撮影会(たいてい三脚の持ち込みは禁止)、しかも、送られてきた書面にも「撮影地の移動中にカメラを出したヤツがいたらイベントは打ち切り」という趣旨の記述もあって。個性的な条件、かつ、制約の厳しい撮影会。

ということは、三脚を預けてヒコーキに乗る必要があって。
5時ちょうどの井の頭線で出発、電車は軒並み混んでおり、しかも羽田の保安検査に時間がかかって...

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【2023年3月16日6時54分】 NH013便(JA838A)機内 

保安検査を通過したときには、既に、NH013便は搭乗案内が始まっていた段階で。

この日の機体は「JA832A」、ボーイング787型機である。
乗り込むと機内は「七色の機内照明」になっており。787のデビュー当時には頻繁に行っていたが、これを見るのも久々である。
ヒコーキはほぼ定刻、快調なフライトである。伊丹はちょっと早く、8:03頃、13番スポットに到着。

手荷物返却の回転台のところで、三脚を待つ間に“Chromebook”を取り出してアプリで阪堺電車の動きをチェック。
思ったとおり、モ161形車を示す赤いアイコンは見つからず。まぁ、想定の範囲内。落ち込むことも無く。

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【2023年3月16日9時19分】 大阪府大阪市北区芝田付近 

今回のツアー、浜寺駅前電停に13時集合、ということは、急いで阿倍野橋(天王寺駅前)ゆきのリムジンバスに乗る必要はなく。

まぁ、乗っていたら思わぬものが撮れたかも...というのは、あくまで結果論。このとき、<変態鉄>はそんなこと想像だにせず。
8:45発の新阪急ホテル(梅田駅前)ゆきのリムジンバス。

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【2023年3月16日9時20分】 大阪府大阪市北区芝田付近 

朝ラッシュが続いている梅田には9:20頃の到着だっただろうか。レストラン街が開くまでは時間があり。でも、空腹は耐え難く。
開いている店もカフェや喫茶店など、サンドウィッチなどの軽食(モーニングセット)が中心で。

と、阪急のコンコースを歩いていると、上品なマルーンの電車のポスターが。見るからに安普請のギンギラギンの電車に席巻されている、関東私鉄と比べて、阪急電車というのは雲の上の存在のような...
そういえば、南海電車だけは車両面では関東私鉄に近いイメージだろうか??

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【2023年3月16日9時21分】 大阪府大阪市北区芝田付近 

食事のとれる店を探して、コンコースをウロウロ。
「えっ、こんなところに??」という感じで、いきなり、地蔵尊が。お参りに来ている女性も居て。

その近くに、ちょっとオシャレな感じの、TKG(卵かけご飯)のお店。ご飯ものを食べられるお店!!
味は間違いなかったし、値段も満足。でも、よく見ればJR九州系の店舗のようで。飯塚周辺が発祥とか...。大阪に来てJR九州系の店で朝食をとる、何だか不思議なことをしていた<変態鉄>だった。

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【2023年3月16日9時50分】 大阪府大阪市北区大深町付近 

モ161形車が動いていない阪堺電車は、イチゴの載っていないショートケーキのような感じ。

急いでいっても仕方ないので、午後の撮影会まで、もうちょっとゆっくり。ということで、食後も梅田を歩いて。
自分が知っていた大阪駅は、こんなオシャレなビルではなかった。

この3月の上旬、岡山ゆきの高速バスに乗るときにチラッと見かけて。でも、余裕がなくて撮ることができなかったが...

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【2023年3月16日9時51分】 大阪府大阪市北区大深町付近 

そうそう、このオシャレになった大阪駅、「グランフロント」というそうで。三次元の案内図を(笑)。

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【2023年3月16日9時51分】 大阪府大阪市北区大深町付近 

大きなステージのようになったそのエントランス部分、階段の向こうには、再開発たけなわの「うめきた」エリア。
そう、かつては、コチラ側は貨物ヤードが中心で、垢抜けない...というか、よほどの用事がない限り、来ないエリアだったはずだが、いまや最もホットなエリアになっているようで。

ちょうど、後続のリムジンバスが通ったところをスナップ。白地に水色の阪急観光リムジンバスは、よく目立つのである。

「ミナミ」を走る阪堺電車を撮りに来たのに、なぜか、「うめきた」をうろつく<変態鉄>だった。
(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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