3月の瀬戸内へ（３）弥生駅 [水島臨海鉄道]
前回の小湊鐵道の撮影記でも書いたとおり、夕方の斜光線を受けて走るキハというのは美しいのである。一切の影も落ちず、車体全体にキレイに光が回る環境。水島臨海鉄道のキハだと、春と秋の時期、国鉄型キハの夕方運用、その下り便を弥生駅で撮るのが最高なのである。
【2023年2月28日16時47分】 水島臨海鉄道水島本線・弥生駅
この日は、まさに「快晴」だった。そう、だから高速バスが20分も早着したというのは、嬉しい誤算。着替えの詰まった荷物は重かったが、それでも弥生駅でキハを撮れれば...、その気持ちの方が遥かに上回ったのである。
…… ……
2023年2月28日（火）晴れ
学生さんたちの帰宅の時間帯にあたったか、混雑していた伯備線の普通電車で倉敷駅へは15時半過ぎ。
そして、隣の山陽本線のホーム、その中線には貨物列車の姿。東京〜岡山〜九州の高速コンテナ列車は、倉敷駅を猛スピードで通過する。山陽線ホーム側の中線で待機しているということは...
【2023年2月28日15時45分】 山陽本線・倉敷駅付近
大急ぎで改札を通り、エスカレータを下りれば臨鉄・倉敷市駅。
その先、駐輪場の入口近くまで来たところで、無情にも機関車はゆっくりと動き出して。
DE10 1164号機を先頭に東水島へ向けて出発したのは、第3095列車だろうか。DE10牽引、というのは、＜変態鉄＞としては「あっ、そう!」くらいのレベルだった。以前ならカメラを取り出すこともなく見送ったかも。機関車次位から数量は“スカコキ”、でも、編成の後ろ半分はフル積載だった。
【2023年2月28日16時07分】 水島臨海鉄道水島本線・倉敷市駅
この貨物列車と西富井駅で交換してくるMRTの折り返しで弥生駅に向かうことにした。16:05発の水島ゆき。
既に夕方のラッシュに備えて、２連での運用になっている。この列車の後続が、国鉄型キハ２連の運用。ということは、西富井駅ですれ違うのだが...。
さて、こちらは、MRT306 ＋ MRT303 の２両編成。前側の306号車は児島モーターボートのラッピング車両になっており。
数年前まで、白い水島色２両とヒマワリ色４両の陣容だったMRT300形も、いつの間にか多彩なラインナップになっており。50周年記念とラッピング車。
それほど乗客は多くなくて。
【2023年2月28日16時31分】 水島臨海鉄道水島本線・弥生駅
車窓から見たキハ。期待していた国鉄色のコンビではなく、オリジナルの青系塗装のキハ37形２両編成で。ちょっと迷ったが、それでも晴天で好条件、弥生駅で降りることにした。
【2023年2月28日16時47分】 水島臨海鉄道水島本線・弥生駅
望遠300 mmでは、ちょっとパワー不足の感はあるものの、まさに“サクラダ順光”と呼ぶに相応しい最高のコンディション、青い塗装の国鉄型キハが輝いて見えるのだった。自分としては大満足の１枚である。
まさに
♪ わたしの 青いキハ 〜
といった感じだろうか。
【2023年2月28日16時47分】 水島臨海鉄道水島本線・弥生駅
弥生駅で列車交換。はるか向こうの方からキハはゆっくりゆっくり近づいてくる。
そう、長大コンテナ列車に合わせて（ホームは短くても）有効長は非常に長い駅で。単線とはいえ、上下列車のすれ違いはホームを離れたところでも可能。
ダイヤによっては、下りの到着を待たずに上りが発車する...被られるリスクのある単線区間。いつも、ヒヤヒヤなのである。
【2023年2月28日16時48分】 水島臨海鉄道水島本線・弥生駅
先ほど乗ってきた列車が折り返してきて、それが、この弥生駅ですれ違う形に。
完全なまでの逆光だが、何とか...
…… ……
高架線路に沿って歩いて。10分ほどで常盤駅、その横にあるホテルが＜変態鉄＞の倉敷での“定宿”になっている。開業から新しい分、部屋もキレイで大浴場もあり。全国チェーンのビジホだが...。
いまどき珍しいのは、ホテル内のレストランが朝食だけでなく夕食の営業もしていること。
【2023年2月28日19時05分】 水島臨海鉄道水島本線・弥生駅
ということで、ホテルで夕食をとることにして、まずは夜の帳が下りるのを待って再び歩いて弥生駅。
ホームから見ると西の空にひときわ明るい２つの星が。調べてみれば、この時期、金星と木星が接近して見える...とあったので、それだと思うのだが。
望遠300 mmでは明るい点にしか見えないわけで。望遠鏡にカメラを接続して、本格的な天体撮影...なども面白そうだが。
さて...
【2023年2月28日19時26分】 水島臨海鉄道水島本線・弥生駅
数名の＜鉄＞が見守る中、やはり、青いキハがゆっくりと入線してきて。
２連のキハ、後ろ姿を撮るのにちょうど良いのだが、残念ながらキハの顔にはホーム上の照明灯の光は届かず。それでも、夜のホームに停まるキハの姿を撮って。こうして１日めが終わるのだった。（つづく）
（※）撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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【2023年2月28日16時47分】 水島臨海鉄道水島本線・弥生駅
この日は、まさに「快晴」だった。そう、だから高速バスが20分も早着したというのは、嬉しい誤算。着替えの詰まった荷物は重かったが、それでも弥生駅でキハを撮れれば...、その気持ちの方が遥かに上回ったのである。
…… ……
2023年2月28日（火）晴れ
学生さんたちの帰宅の時間帯にあたったか、混雑していた伯備線の普通電車で倉敷駅へは15時半過ぎ。
そして、隣の山陽本線のホーム、その中線には貨物列車の姿。東京〜岡山〜九州の高速コンテナ列車は、倉敷駅を猛スピードで通過する。山陽線ホーム側の中線で待機しているということは...
【2023年2月28日15時45分】 山陽本線・倉敷駅付近
大急ぎで改札を通り、エスカレータを下りれば臨鉄・倉敷市駅。
その先、駐輪場の入口近くまで来たところで、無情にも機関車はゆっくりと動き出して。
DE10 1164号機を先頭に東水島へ向けて出発したのは、第3095列車だろうか。DE10牽引、というのは、＜変態鉄＞としては「あっ、そう!」くらいのレベルだった。以前ならカメラを取り出すこともなく見送ったかも。機関車次位から数量は“スカコキ”、でも、編成の後ろ半分はフル積載だった。
【2023年2月28日16時07分】 水島臨海鉄道水島本線・倉敷市駅
この貨物列車と西富井駅で交換してくるMRTの折り返しで弥生駅に向かうことにした。16:05発の水島ゆき。
既に夕方のラッシュに備えて、２連での運用になっている。この列車の後続が、国鉄型キハ２連の運用。ということは、西富井駅ですれ違うのだが...。
さて、こちらは、MRT306 ＋ MRT303 の２両編成。前側の306号車は児島モーターボートのラッピング車両になっており。
数年前まで、白い水島色２両とヒマワリ色４両の陣容だったMRT300形も、いつの間にか多彩なラインナップになっており。50周年記念とラッピング車。
それほど乗客は多くなくて。
【2023年2月28日16時31分】 水島臨海鉄道水島本線・弥生駅
車窓から見たキハ。期待していた国鉄色のコンビではなく、オリジナルの青系塗装のキハ37形２両編成で。ちょっと迷ったが、それでも晴天で好条件、弥生駅で降りることにした。
【2023年2月28日16時47分】 水島臨海鉄道水島本線・弥生駅
望遠300 mmでは、ちょっとパワー不足の感はあるものの、まさに“サクラダ順光”と呼ぶに相応しい最高のコンディション、青い塗装の国鉄型キハが輝いて見えるのだった。自分としては大満足の１枚である。
まさに
♪ わたしの 青いキハ 〜
といった感じだろうか。
【2023年2月28日16時47分】 水島臨海鉄道水島本線・弥生駅
弥生駅で列車交換。はるか向こうの方からキハはゆっくりゆっくり近づいてくる。
そう、長大コンテナ列車に合わせて（ホームは短くても）有効長は非常に長い駅で。単線とはいえ、上下列車のすれ違いはホームを離れたところでも可能。
ダイヤによっては、下りの到着を待たずに上りが発車する...被られるリスクのある単線区間。いつも、ヒヤヒヤなのである。
【2023年2月28日16時48分】 水島臨海鉄道水島本線・弥生駅
先ほど乗ってきた列車が折り返してきて、それが、この弥生駅ですれ違う形に。
完全なまでの逆光だが、何とか...
…… ……
高架線路に沿って歩いて。10分ほどで常盤駅、その横にあるホテルが＜変態鉄＞の倉敷での“定宿”になっている。開業から新しい分、部屋もキレイで大浴場もあり。全国チェーンのビジホだが...。
いまどき珍しいのは、ホテル内のレストランが朝食だけでなく夕食の営業もしていること。
【2023年2月28日19時05分】 水島臨海鉄道水島本線・弥生駅
ということで、ホテルで夕食をとることにして、まずは夜の帳が下りるのを待って再び歩いて弥生駅。
ホームから見ると西の空にひときわ明るい２つの星が。調べてみれば、この時期、金星と木星が接近して見える...とあったので、それだと思うのだが。
望遠300 mmでは明るい点にしか見えないわけで。望遠鏡にカメラを接続して、本格的な天体撮影...なども面白そうだが。
さて...
【2023年2月28日19時26分】 水島臨海鉄道水島本線・弥生駅
数名の＜鉄＞が見守る中、やはり、青いキハがゆっくりと入線してきて。
２連のキハ、後ろ姿を撮るのにちょうど良いのだが、残念ながらキハの顔にはホーム上の照明灯の光は届かず。それでも、夜のホームに停まるキハの姿を撮って。こうして１日めが終わるのだった。（つづく）
（※）撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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