2023年正月 阪堺電車を撮りに関西へ(27) [ちん電(阪堺電気軌道)]
我が地元、井の頭線も浜田山駅を過ぎてまもなく、神田川沿いの区間に。高井戸駅までのホンのわずかな時間だが車窓からサクラを眺めることができる。
ふと、電車の窓の外を見ればサクラが満開なのである。自分が子どもの頃はサクラ、ソメイヨシノといえば4月の入学式の象徴的存在だったが、いまでは、すっかり3月の花として定着しているような...。
本当は...、仕事が順調で、今日が晴れ予報だったら、朝のNH985便で大阪に行っている予定だった。そう思うと気になってしまって。
久々に暖房のスイッチを入れたアパートの部屋で、南海アプリを開いて阪堺電車の動きをチェックしていた。それで、朝からアホみたいなツイートをしていた次第。
晴明丘公園のあたりのサクラも咲き誇っているのだろうか。
来年こそ、<サクラ鐵>をしたいと思いながら、毎年、悶々としながらこの時期を過ごすのである。
季節の移り変わりから自分だけ取り残されているような気がして。そんな自分自身と同様、ブログも引き続き1月の阪堺電車撮影記。
【2023年1月6日9時38分】 阪堺電気軌道阪堺線・綾ノ町電停
「もしかして...」、淡い期待を抱いて、少し長い大阪滞在にしたのだが、やはり、それほど甘くはなく。この朝も、古豪モ161形車に出会うことはできず。
ただ、阪堺電車。モ161形車と低床連接車を除いて、基本的に全車が広告塗装になっており。数年に一度は契約期間の関係で広告主が変わり、それで塗装も一変。昨年末、「チャギントン」ラッピングが解除になったモ505号車、新たに広告塗装になって動き出していた。それが、この日は浜寺運用に入っており。
…… ……
2023年1月6日(金)晴れ
住吉大社へ。少し遅めの初詣を済ませて、<変態鉄>が向かったのは綾ノ町電停だった。
堺市内の紀州街道は早い時期に拡幅工事が終わっており、それに伴い、阪堺電車の軌道は、いわゆるセンターリザベーションの形になっており。
都電荒川線の面影橋〜早稲田間と似た雰囲気だが、堺は併用軌道、東京は専用軌道の扱いになっており。
その「北端」にあたるのが綾ノ町電停。上り天王寺駅前方面は紀州街道の道路上にホームがあり、下り浜寺駅前方面は専用軌道の南端にホームがあって。
紀州街道の中央を走ってきた天王寺駅前ゆき電車は、綾ノ町電停に停車した後、交差点を斜めに横切り専用軌道に入る。
【2023年1月6日9時13分】 阪堺電気軌道阪堺線・綾ノ町電停
電車の姿を、比較的スッキリ撮ることができるポイントなのだが...
難点は、阪堺線自体がほぼ南北に走る路線ということ。晴れると車両全体に光が回らなくなって。だから、この朝のように雲が多い空というのは絶好のコンディションというだったのである。
お目当てのモ505号車、先ほど浜寺駅前に向かっていくのを住吉で目撃していた。ということは、必ず戻ってくるはず。それまで...
【2023年1月6日9時14分】 阪堺電気軌道阪堺線・綾ノ町電停
まずは、質屋さんカラーのモ355号車。
ここ、信号待ちのためもあって停車時間が長いので、交差点を行き交うクルマの量は多いものの、待っていれば、ほぼ確実に撮れるのが嬉しいところ。
【2023年1月6日9時24分】 阪堺電気軌道阪堺線・綾ノ町電停
ただ、この時でも、堺市内区間は日中12分間隔の運転が基本だった(現在は14分間隔)。気候の良い時期なら、まだしも、やはり寒くて。
待っている時間が長く感じられるものである。
恵光商事というのは、帝塚山の電車通り沿いにある会社。確か、会社の看板にもこの広告塗装の電車をモチーフにしたイラストが入っていたような。
【2023年1月6日9時28分】 阪堺電気軌道阪堺線・綾ノ町電停
そして、最近、<変態鉄>にとって“遭遇率”が高いモ502号車。言わずとしれた大手証券会社の広告塗装である。
天王寺駅前ゆきの方が撮りやすいのだが、後追いで浜寺駅前ゆきを撮ることも、もちろん可能。
ただ...
【2023年1月6日9時36分】 阪堺電気軌道阪堺線・綾ノ町電停
お目当てのモ505号車は近づいてきているはず。でも、そんなタイミングで...。
非情にも陽が出てきたのである。そう、南西方向にカメラを構えるような感じになるので、電車の“顔”には光が回らなくなる上、ビル影が落ちてしまって。
う〜ん。
「曇ってくれ!!」と、何とも虫の良い願いごと。もちろん、そんな願いが通じるはずもなく。
【2023年1月6日9時38分】 阪堺電気軌道阪堺線・綾ノ町電停
モ505号車が綾ノ町電停に到着。明るい色調の広告塗装が幸いして、それほど“顔”が黒つぶれした感がなく。モ505号車、オレンジ色の「オリジュウ・オリボク」の広告塗装になったのである。モ704号車に続いて2両目。
この派手な車体側面。ちょうど、そこに光があたってくれて。まぁ、コレはコレで“収穫”ということで。
【2023年1月6日9時38分】 阪堺電気軌道阪堺線・綾ノ町-高須神社
高須神社、大和川に向かって専用軌道に入っていく姿を後追いして。
「あと、何を撮ろうかな?」、そんな気持ちだった。モ161形車のことばかり考えていたので、代わりのアイデアというのが。
もう、気分は「撮影完了」。自然と、天王寺駅前ゆきホームに足が向いていた。
【2023年1月6日9時44分】 阪堺電気軌道阪堺線・綾ノ町電停
ここから堺市内中心部を過ぎて東湊の手前まで紀州街道をゆく、一直線のセンターリザベーション区間。信号待ちを繰り返しながら近づいてくる電車の姿は、かなり遠くの方から見えるのである。こういう場面では、300 mmではちょっとパワー不足。
それにしても、路面電車の所要時間に関して、道路信号の影響が非常に大きいということを実感する時間である。
【2023年1月6日9時48分】 阪堺電気軌道阪堺線・綾ノ町電停
ちょうど、目の前で「堺トラム」どうしの離合シーン。
そして、到着した連接車に。
【2023年1月6日9時56分】 阪堺電気軌道阪堺線・我孫子道電停
でも、天王寺駅前まで戻らず、いったん我孫子道で下車するところが未練がましい<変態鉄>の性格である。
ただ、もちろん...
むしろ、諦めるために降り立ったということだろうか。
これで完全に。
バッグにカメラを仕舞って、後続電車に乗り込んで天王寺駅前に向かうのだった。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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本当は...、仕事が順調で、今日が晴れ予報だったら、朝のNH985便で大阪に行っている予定だった。そう思うと気になってしまって。
久々に暖房のスイッチを入れたアパートの部屋で、南海アプリを開いて阪堺電車の動きをチェックしていた。それで、朝からアホみたいなツイートをしていた次第。
晴明丘公園のあたりのサクラも咲き誇っているのだろうか。
来年こそ、<サクラ鐵>をしたいと思いながら、毎年、悶々としながらこの時期を過ごすのである。
季節の移り変わりから自分だけ取り残されているような気がして。そんな自分自身と同様、ブログも引き続き1月の阪堺電車撮影記。
【2023年1月6日9時38分】 阪堺電気軌道阪堺線・綾ノ町電停
「もしかして...」、淡い期待を抱いて、少し長い大阪滞在にしたのだが、やはり、それほど甘くはなく。この朝も、古豪モ161形車に出会うことはできず。
ただ、阪堺電車。モ161形車と低床連接車を除いて、基本的に全車が広告塗装になっており。数年に一度は契約期間の関係で広告主が変わり、それで塗装も一変。昨年末、「チャギントン」ラッピングが解除になったモ505号車、新たに広告塗装になって動き出していた。それが、この日は浜寺運用に入っており。
…… ……
2023年1月6日(金)晴れ
住吉大社へ。少し遅めの初詣を済ませて、<変態鉄>が向かったのは綾ノ町電停だった。
堺市内の紀州街道は早い時期に拡幅工事が終わっており、それに伴い、阪堺電車の軌道は、いわゆるセンターリザベーションの形になっており。
都電荒川線の面影橋〜早稲田間と似た雰囲気だが、堺は併用軌道、東京は専用軌道の扱いになっており。
その「北端」にあたるのが綾ノ町電停。上り天王寺駅前方面は紀州街道の道路上にホームがあり、下り浜寺駅前方面は専用軌道の南端にホームがあって。
紀州街道の中央を走ってきた天王寺駅前ゆき電車は、綾ノ町電停に停車した後、交差点を斜めに横切り専用軌道に入る。
【2023年1月6日9時13分】 阪堺電気軌道阪堺線・綾ノ町電停
電車の姿を、比較的スッキリ撮ることができるポイントなのだが...
難点は、阪堺線自体がほぼ南北に走る路線ということ。晴れると車両全体に光が回らなくなって。だから、この朝のように雲が多い空というのは絶好のコンディションというだったのである。
お目当てのモ505号車、先ほど浜寺駅前に向かっていくのを住吉で目撃していた。ということは、必ず戻ってくるはず。それまで...
【2023年1月6日9時14分】 阪堺電気軌道阪堺線・綾ノ町電停
まずは、質屋さんカラーのモ355号車。
ここ、信号待ちのためもあって停車時間が長いので、交差点を行き交うクルマの量は多いものの、待っていれば、ほぼ確実に撮れるのが嬉しいところ。
【2023年1月6日9時24分】 阪堺電気軌道阪堺線・綾ノ町電停
ただ、この時でも、堺市内区間は日中12分間隔の運転が基本だった(現在は14分間隔)。気候の良い時期なら、まだしも、やはり寒くて。
待っている時間が長く感じられるものである。
恵光商事というのは、帝塚山の電車通り沿いにある会社。確か、会社の看板にもこの広告塗装の電車をモチーフにしたイラストが入っていたような。
【2023年1月6日9時28分】 阪堺電気軌道阪堺線・綾ノ町電停
そして、最近、<変態鉄>にとって“遭遇率”が高いモ502号車。言わずとしれた大手証券会社の広告塗装である。
天王寺駅前ゆきの方が撮りやすいのだが、後追いで浜寺駅前ゆきを撮ることも、もちろん可能。
ただ...
【2023年1月6日9時36分】 阪堺電気軌道阪堺線・綾ノ町電停
お目当てのモ505号車は近づいてきているはず。でも、そんなタイミングで...。
非情にも陽が出てきたのである。そう、南西方向にカメラを構えるような感じになるので、電車の“顔”には光が回らなくなる上、ビル影が落ちてしまって。
う〜ん。
「曇ってくれ!!」と、何とも虫の良い願いごと。もちろん、そんな願いが通じるはずもなく。
【2023年1月6日9時38分】 阪堺電気軌道阪堺線・綾ノ町電停
モ505号車が綾ノ町電停に到着。明るい色調の広告塗装が幸いして、それほど“顔”が黒つぶれした感がなく。モ505号車、オレンジ色の「オリジュウ・オリボク」の広告塗装になったのである。モ704号車に続いて2両目。
この派手な車体側面。ちょうど、そこに光があたってくれて。まぁ、コレはコレで“収穫”ということで。
【2023年1月6日9時38分】 阪堺電気軌道阪堺線・綾ノ町-高須神社
高須神社、大和川に向かって専用軌道に入っていく姿を後追いして。
「あと、何を撮ろうかな?」、そんな気持ちだった。モ161形車のことばかり考えていたので、代わりのアイデアというのが。
もう、気分は「撮影完了」。自然と、天王寺駅前ゆきホームに足が向いていた。
【2023年1月6日9時44分】 阪堺電気軌道阪堺線・綾ノ町電停
ここから堺市内中心部を過ぎて東湊の手前まで紀州街道をゆく、一直線のセンターリザベーション区間。信号待ちを繰り返しながら近づいてくる電車の姿は、かなり遠くの方から見えるのである。こういう場面では、300 mmではちょっとパワー不足。
それにしても、路面電車の所要時間に関して、道路信号の影響が非常に大きいということを実感する時間である。
【2023年1月6日9時48分】 阪堺電気軌道阪堺線・綾ノ町電停
ちょうど、目の前で「堺トラム」どうしの離合シーン。
そして、到着した連接車に。
【2023年1月6日9時56分】 阪堺電気軌道阪堺線・我孫子道電停
でも、天王寺駅前まで戻らず、いったん我孫子道で下車するところが未練がましい<変態鉄>の性格である。
ただ、もちろん...
むしろ、諦めるために降り立ったということだろうか。
これで完全に。
バッグにカメラを仕舞って、後続電車に乗り込んで天王寺駅前に向かうのだった。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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