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師走の関西へ(12)ハルカスとモ166 [ちん電(阪堺電気軌道)]

<変態鉄>が興味を持っている各鉄道事業者も、3月改正の新ダイヤを次々に発表している。
水島臨海鉄道は「土休日運休」を毎日運行に変更したり、日中の間隔が空いていたところを増便したり...、あとは貨物と国鉄型キハの運用を確認しないといけないのだが。
ことでん、高松琴平電鉄も、長尾線ワンマン化というのはあるものの、一方で23時台の電車が“復活”したり...と。
まだ新ダイヤの発表はないものの、富山地鉄もダブルデッカー車の運用を再開しているようだし...。新型コロナ騒動の沈静化を睨んで前向きなダイヤ改正になる社もあれば、昨日の記事に書いた、いすみ鉄道など...

そのあたりは、旅客需要の減少だけで無く、燃料費・電力費の高騰や乗務員などの要員確保の問題で減便を余儀なくされている事業者もあるようで。

先日、東京都の人口もあと10年くらいでピークを迎えてその後は減少に転じるという報道があった。まぁ、ユリコは太陽光以外、興味はないだろうけれど...
さらに既に人口減少が始まっている地方都市に至っては、県庁所在地クラスでも今後10年以内に2割以上の人口減少が予想されるようなところもあるようで。
年間に60万人規模で人口が減り続けていく国、経済規模の縮小が続く中で...、「鉄道が」というのではなく、今後、あらゆるところでこういう流れが顕在化してくることが見込まれ。

まぁ、それはさておき。

<変態鉄>の趣味活動における行動パターン。こういう「路線」というよりも「車両」に重きを置いた撮影の場合、まず最初に順光下での車両アップの写真を狙って、それが撮れたら続いて沿線風景と絡めて撮るという流れ。

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【2022年12月16日10時34分】 阪堺電気軌道上町線・東天下茶屋-北畠

10時半の北畠の1枚、これが自分にとっては“納得の1枚”になった。
あとは、沿線風景を絡めて。そうなると、やはり、天王寺...阿部野橋の象徴とも言えるあのビルを入れて。
……  ……

2022年12月16日(金)晴れ時々くもり

専用軌道から瀟洒な住宅街の電車通りに躍り出てきたモ166号車の姿を撮ることができて。

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【2022年12月16日10時35分】 阪堺電気軌道上町線・北畠-姫松

すかさず、北畠電停に停車する姿、そして、我孫子道に向かって走り去っていくところを。線路沿いにはマンションが建ち並んでおり、建物の影に入る分、モ166号車は薄暗く写るが逆光である事は幾分、和らいで。
やはり、光が当たるところと影のところで、モ166号車の濃緑色の車体色は見え方が全然違っているのである。

さぁ、こうなるとだんだんリスクを取れるようになってくる。

そう、我孫子道に到着した電車は折り返し、天王寺駅前ゆきになるか、えびす町ゆきになるか...
それを確実に撮影するには住吉以南に戻るしか無くて。でも、経験上、10時頃以降は夕方まで同じ運行系統での折り返し運転が続くことが多い...ということもあって。
このまま上町線沿線で撮り続けることにしたのである。

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【2022年12月16日11時07分】 阪堺電気軌道上町線・北畠-東天下茶屋

さて、北畠電停から北側、東天下茶屋を経て松虫までの区間、住宅街の中の専用軌道を走る。生活感溢れる沿線風景は都電荒川線とそっくり。
でも、その後ろにハルカスがその姿を見せ、大阪の下町風景である。帝塚山とも違い、そして、阪堺線(えびす町方面)の西成の風景ともまた違った雰囲気を感じ取っている。軌道沿いの道は、生活道路...というよりも「通路」といった感じ。

あまり長居するのも沿線の方に迷惑になりそうな場所だが...

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【2022年12月16日11時11分】 阪堺電気軌道上町線・北畠-東天下茶屋

東天下茶屋電停に近づくと、後追いに限定されるが、線路沿いの柵のところからハルカスを入れて撮ることができる。
松虫の定番カットよりも、午前中はこちらの方が光線状態も良く。自分としては気に入っているポイントなのである。

「堺トラム」で試し撮り。トイレを借りたくてコンビニを探したりしていると、電車が1往復してくるまでの時間はあっという間。たぶん、次がモ166号車。来なかったら入庫したか恵美須町に行ってしまったか...ということ。

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【2022年12月16日11時15分】 阪堺電気軌道上町線・北畠-東天下茶屋

向こうの方から響いてくる吊り掛け音にホットしながらも、カメラを握る手にも力が入るのである。

さぁ...

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【2022年12月16日11時15分】 阪堺電気軌道上町線・北畠-東天下茶屋

「よしっ!!」、モ166号車の車体に光が回り、そして、後ろにあべのハルカス、手前には築100年が迫る鋼製の架線柱。そして、下町情緒溢れる住宅街。
自分としては思い通りの画が撮れて。

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【2022年12月16日11時16分】 阪堺電気軌道上町線・北畠-東天下茶屋

東天下茶屋電停を出発して松虫へと、速度を上げて専用軌道を駆け抜ける姿を後追いして。

やはり、ここで撮ったら次は...

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【2022年12月16日11時26分】 阪堺電気軌道上町線・阿倍野-松虫

松虫の、この地点へ。
イベント運転など運行が予告されると立錐の余地がないほどの大混雑になるが、平日の通常運用に入ったのを撮りに来られるのは運が良い...というか、<変態鉄>のようなヒマな人間だけなのかもしれない。

晴れていても雲も多く、陽射しの途切れるタイミングもあって。

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【2022年12月16日11時27分】 阪堺電気軌道上町線・阿倍野-松虫

カーブを曲がってくる堺トラムを思いっきり引きつけて。

でも、この撮影地。自分は架線柱の近くに立つのが好きなのだが、ここ撮影のリスクは非常に高いのである。

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【2022年12月16日11時30分】 阪堺電気軌道上町線・阿倍野-松虫

天王寺駅前から続いた阿倍野筋の併用軌道から専用軌道に入って松虫電停に到着するところ...、扱い上は踏切だが踏切警報器や遮断竿がある訳では無く、道路信号に従っており。電車が近づくと道路側が赤になりクルマが止まるパターン。
道路上には、<変態鉄>の立つ架線柱のところの手前に停止線が引かれているのだが、やはり、停止線からはみ出してギリギリに待つクルマが目立ち。

このように電車を隠す形で信号待ちするクルマや、あるいは、歩道沿い、線路ギリギリまで前進して<変態鉄>の目の前で待つバイクも目立ち。
この時間帯、阿倍野筋(北向き)は渋滞しており。その分、停止線を越えて線路ギリギリで電車待ちするクルマも多く。
まさに祈るような気持ちで待っているのである。

さぁ、堺トラムの次がモ166号車。果たして... (つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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