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2022.10 関西・九州へ(23)西鉄貝塚線 [<鉄>な撮影記・旅行記録]

仕事というのは不思議なもので、忙しくなればなるほどヤル気が起こらなくなって。1年間の中には、毎年、何度かヤル気がみなぎっている時期というのがあって...。考えてみれば、でも、そういう時期って、必ず仕事が閑散期...というか暇な時期で。忙しさとヤル気が常に反比例しているのが、<変態鉄>という人間の不思議なところである。

そして、趣味活動への意欲もそれと似ていて。仕事が忙しくなって撮りに行くのが難しくなる...と分かっている時期になればなるほど、気になる被写体が増えていくのである。でも、いざ休みとなると撮りに行く気が失せていて。

何なのだろう、この不思議なめぐり合わせ。でも、今週こそはその重い腰をちょっと上げようと思っていて。

思えば、このときも直前まで行くかやめるか迷っていた気がする。出発してしまえば、楽しくてあっという間なのだが...
そんな10月の九州の話題。最終日は保存車巡りと、そこからの思いつきで、西鉄貝塚線を1往復。

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【2022年10月25日10時00分】 西鉄貝塚線・西鉄新宮駅

なんとなく、黄色い電車がトコトコ走っているローカル線...というイメージだったが、沿線は大半が住宅街で地元の足としてしっかり定着している路線だということが分かって。

そして、天神大牟田線を走った電車の第2の活躍の場、600形電車に揺られながら..
……  ……

2022年10月25日(火)晴れ一時雨

ホームに停まっていたのは600形2連のワンマン電車。
もともとは天神大牟田線を走っていた車輌だが、90年代はじめに改軌の上、現在の貝塚線に転入してきており。

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【2022年10月25日9時27分】 西鉄貝塚線・貝塚駅

朝の混雑も一段落。ホームも車内も閑散と。608号車の前面かぶりつきの座席を確保。

9:32、2両で20名ほどの乗客だろうか、静かに貝塚駅を発車。
すぐに都市高速をくぐれば右手には同じ黄色に赤帯の600形電車が並ぶ多々良車両基地を見て。JR鹿児島本線が、その車庫の向こう側から近づいてきて。
その多々良川にかかる鉄橋にさしかかる。たぶん、鹿児島本線の有名な撮影地になっている地点、実際に現地を訪れたことは無いくせに、写真で見た記憶だけはある...

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【2022年10月25日9時29分】 西鉄貝塚線・モ608号車内

名島、千早と鹿児島本線にぴったり寄り添いながら。ちょっと離れて西鉄香椎駅だが、それでもJR鹿児島本線の香椎駅は見える位置にあって。
香椎付近の区間は高架化されており。

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【2022年10月25日10時04分】 西鉄貝塚線・西鉄新宮駅

全線単線とはいっても、途中駅は大半が行き違い可能な線路配置になっており。沿線は住宅街。
地図で見れば海沿いを走っているのだが、それを意識させるような車窓風景ではなく、むしろ住宅街をゆく典型的な通勤路線...といった感じ。
2両ワンマンということからもローカル線のようなイメージで見ていたが、さすが大手、西鉄の路線ということか? 多くの区間でロングレール化されており、電車は古くても乗り心地はよく。JRとの乗換駅を中心に乗降は多く、乗客も短区間利用が中心。20〜30名いた乗客は和白駅までに大半が下車。

以前は区間列車が折り返していたという三苫駅で、とうとう1両目のモ608号車の乗客は自分だけ。

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【2022年10月25日10時00分】 西鉄貝塚線・西鉄新宮駅

貝塚からの電車が到着すると、向かい側で待っていたもう1本が発車...というようになっているようで。隣のホームには、60周年のヘッドマークを付けた編成。

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【2022年10月25日10時06分】 西鉄貝塚線・西鉄新宮駅

終点の西鉄新宮駅はかつては島式ホーム一面の中間駅だったことが、わかりやすい感じで。
何だか、あまり終着駅という感じはなく。

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【2022年10月25日10時07分】 西鉄貝塚線・西鉄新宮駅

いったん駅が出てみるが、周囲はやはり住宅街でこれと言って目立つものもなく。海水浴場の案内看板はあるものの、もちろんそんなシーズンでもなく。
駅前もクルマは時折、通るが、人はあまり歩いておらず...

特にすることもないので、すぐに駅に戻り。
島式ホームの先でプッツリと線路は切れており、その向こうは既に町営(?)の海水浴場の駐車場のような感じになっており、「廃線跡」という雰囲気も残っていない。経緯は違えど、何だか途中で線路が切れているような感じなのは筑豊直方駅と似たような感じで。

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【2022年10月25日10時08分】 西鉄貝塚線・西鉄新宮駅

ホームに掲げられた案内看板に「香椎・貝塚・地下鉄方面」とあるのは、かつて、市内線に連絡して福岡中心部に繋がっていた頃の名残りだろうか。
香椎区間の高架化区間は、市営地下鉄の6両編成が入線可能な構造となっている...とのことだが、コスト面から直通運転に向けた具体的な動きは進んでいないようで。

ちなみに、全線単線だが、ごく一部の区間を除けばいつでも複線化可能な用地が確保されているのもこの路線の特徴。そんなところは、ことでんとちょっと似ているだろうか。

さて、現在の貝塚線は600形の2両編成に統一されており。

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【2022年10月25日10時09分】 西鉄貝塚線・モ608号車内

先ほど向かい側に停まっていた編成に掲出されていたように、ちょうど昭和30年代後半のオリンピックの頃に新製された車輌。
現在は、西鉄新宮側が電動車のモ600形、貝塚側がク650形の2連で統一されており。

車内はその時代の電車の雰囲気がよく残っており。ちなみにこの車内写真、ドアが閉まっているが、走行中に撮ったのではなく西鉄新宮駅での折返し待ちの間は、ク650形の貝塚方の1つのドアを残して閉扉しているため。まぁ、それだけ西鉄新宮からの利用客が少ない...という意味かもしれないが。

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【2022年10月25日10時09分】 西鉄貝塚線・モ608号車内

ちょっと気になったのがコレ。車掌スイッチ(ドアスイッチ)がなぜかスケルトンなのである。

そんなことを気にしながら、折返し同じ電車で貝塚駅に戻り。
帰りの電車も、三苫、和白あたりから徐々に乗客は増え始め、貝塚駅に近づく頃には立ち客もでるくらいで。
外はずっと晴れていたが、香椎あたりから急速に雲が増え始め、貝塚駅に着く頃には一気にドン曇りの空に。ということは...(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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