水島臨海鉄道「ＣＦ返礼 写真撮影会」（７）撮影会も終わって...

この撮影会のとき、一番、奥に停められていたのがキハ30 100号車。
両運転台車だったキハ20形とは違って、現在、使われているキハ37・38形は片運転台車。だから、キハ20形2連2本（4両）の置換えに、キハ37・38形4両とキハ30形1両の5両が転入してきたのは、予備車確保のためだったと言われている。
ディーゼル動車というのは、基本的にシステム上は1両で完結するようにできていて、1両単位でも「走ろうと思えば走れる」。
でも、2両編成2本のうち、運用中の編成の1両に故障が生じたとき、もう一方の同じ向きの車両が検査入場中だと、残り2両が“生きて”いても、運悪く運転台の向きが揃った2両なら編成が組めなくなる。

といことで、両運転台4両の置換えが片運転台車中心の5両で。

それなら、組成上、一番融通が利くキハ30形を“主力”にすれば良いのに...
でも、この車両、ＪＲ時代も一貫して非冷房車だったのである。ＪＲ東日本に承継された国鉄型キハは東北地方を中心に、冷房化されない車両が多かった。この久留里線キハ30形も。
以前、訊いてみたら、いまさら冷房化するのも困難だそうで...。だから、予備車なのに夏場は運用しないことになっており。ちょっと不思議な予備車である。


【2022年5月15日14時29分】　水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル

そのキハ30 100号車、＜鉄＞にとっては撮れる季節が限定される“レア車両”、さらに外吊り扉の個性的な外観も相まって非常に人気なのだが...
この撮影会のときは、残念ながら色褪せた姿になっていたのが、ちょっと残念だった。本当はキハ205号車と同じ塗装だが、そう思うと、より色褪せが目立って。

でも、ぬぁんと、このあと、極秘裏に検査入場したようで(笑)。全くのノーマークだった。10月にはピカピカになって“ドリーム編成”の先頭を務めていた。
……　　……

2022年5月15日（日）曇り

キハたちと機関車たちの撮影会。始まってしまえば1時間少々の撮影時間はあっという間に過ぎていって。


【2022年5月15日14時02分】　水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル

こう撮ると、国鉄がＪＲになる直前の、どこかの気動車区といった感じである。尤も、そのとき手前のキハ20形は首都圏色だっただろうが...

もちろん、国鉄色の車両以外も...


【2022年5月15日14時24分】　水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル

青いキハ37形、水島色編成と50周年記念塗装のMRT303号車。コロナ禍で旅客列車の数が減ったのも関係しているのか、この303号車は2022年前半はあまり稼働していなかったようで。
コロナ禍の影響もあって、＜変態鉄＞が倉敷を訪れる頻度も減っていたので、MRT303号車がこの塗色になって以来、まだ、あまり撮る機会に恵まれていない。


【2022年5月15日14時33分】　水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル

ということで、このMRT303号車を撮ることができたのも、自分にとっては“収穫”だったのである。

そして、チャンスを見つけて走行写真をしっかり撮りたい...と思っているのが、もう1本。


【2022年5月15日14時27分】　水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル

こちらのキハ37 103＋キハ38 104編成である。
この、所定の2両編成で走る姿を撮りたいと思っているのだが...


【2022年5月15日14時39分】　水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル

さぁ、撮影会も、まもなく終了時刻。


【2022年5月15日14時40分】　水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル

洗浄台のところには、MRT305号車がスタンバイ。ヘルメットを返却したら、この車両に乗り込むのだった。

所定、三菱自工前駅 14:48発の倉敷市ゆきになる列車である。普段、倉敷貨物ターミナルから自工前駅まで回送されるが、この区間に便乗するような形。


【2022年5月15日14時55分】　水島臨海鉄道水島本線・常盤駅

水島駅から一般客が乗り込んできて混雑した列車で常盤駅へ。
急ぎ、チェックインして大相撲中継を視たのだった。（つづく）

（※）撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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