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水島臨海鉄道「CF返礼 写真撮影会」(5)キハ205の車内へ <前編> [水島臨海鉄道]

休みになると「何を撮るか??」と悩むのだが、最近は「撮りたい!!」というものが少なくなって。

房総へ...とも思ったが、キハ28形の定期運行終了が1ヶ月後に迫った何だかいすみ鉄道、キハは錆が浮いて痛々しい姿、そして、多くの“葬式鉄”が集まっており、そう思うと行く気がしない。
そもそも、せっかくの休みなら遠くに行きたくて。でも、どこへ??

水島臨海鉄道の貨物列車と伯備線、それと広島電鉄を...とも思ったが、水島臨海鉄道へは今月の初めに撮りに行ったばかり。う~ん...
迷った末に「撮る」ではなく、「乗る」を中心にしたプランに。「鉄印帳」を片手に羽田空港へ。ただいま、新大阪駅前のビジホにて...。

というわけで、明日から、しばらくの間、拙ブログは<速報版>が続くことになり。この水島臨海鉄道の撮影会の話題は26日(水)の深夜というか27日未明に更新する記事になる予定。

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【2022年5月15日14時01分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル

前半が撮影会、後半は、このクラウドファンディングで“甦った”キハ205号車の車内見学が行われ。久々にキハ205号車に乗り込んだのだった。

……  ……

2022年5月15日(日)曇り

キハ205号車のドアが開けられ、そこに簡易ハシゴが設置されれば...

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【2022年5月15日14時13分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル

順番にキハの車内へ。そこは<鉄>の集まりなので、いきなり客席に座る人はおらず。
車内に入ったら、まず、運転台側のスペースに、みんな集まって。

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【2022年5月15日14時14分】 水島臨海鉄道・キハ205号車内

そう、車内写真の撮影である。冷房化されて、少し天井まわりは変わっているが、それでも車内は国鉄型らしさが残っており。水島臨海鉄道のワンマン化はMRT導入後。キハ20形はワンマン化改造の対象にもならなかったため、運転席直後まで座席が残っていて。
それと、車内中央部に排気管が目立つのが、いすみ鉄道のキハ52形(100番台)との違い。

紺色のボックスシートが並ぶ車内は、まさに、これぞ国鉄型である。

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【2022年5月15日14時17分】 水島臨海鉄道・キハ205号車内

その車内では、今回の修復にあたっての苦労話などのエピソードも伺うことができて。
聞いていなければスルーしてしまいそうな、この1枚。

今回、車内外の整備にあたって苦労した点の1つが、この灰皿だったそうで。キハ20形が製造された当時は、普通列車でも車内に灰皿があって喫煙できるのはフツーだった。<変態鉄>が子どもの頃は、確かに、駅のホームでも車内でもタバコの煙が漂っているのがフツーだった。
地下鉄の駅が「終日禁煙」になったときは、大きな衝撃だったような。

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【2022年5月15日14時17分】 水島臨海鉄道・キハ205号車内

さて、この「JNR」マーク付きの灰皿。
もちろん、譲渡されてきたキハ20にも付いていたようだが、遙か昔に車内は禁煙となり、これまでにイベント時の物販などで売ってしまったものなどもあって。
今回は、辛うじて倉庫に残っていたものを、かき集めたのだそうで。

銀色の四角いタイプが付いているが、下の台座部分は「U」字形になっており。たぶん、新製時は鋳物製の丸いタイプだったモノと推測され...、もちろん、それは残っていないみたい。

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【2022年5月15日14時17分】 水島臨海鉄道・キハ205号車内

そして、今回の作業で最大の“難所”だったのは、この客扉だったとのこと。戦後、車両軽量化の流れもあってプレス物を多く採用し。このキハ205号車の客扉もプレスドアが採用されている。
既に同タイプのドアは残っておらず、さらに傷みが激しくて...、かなり苦労したとのこと。たぶん、現在、プレスドアを持った車両で定期運用に就いているのは、小湊鐵道キハ200形の前期車だけだろうか。
動態保存車には、いくつかの現存例があるが...

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【2022年5月15日14時23分】 水島臨海鉄道・キハ205号車内

この国鉄型のシンボルとも言える紺色のシートモケットも、以前の色褪せたものからは一転、真新しいものになって。

こちらは、実際に、国鉄時代からこのシート生地を作っていたところにお願いしたものだそうで。
半円形の取っ手、扇風機スイッチなど、帽子掛けなど、国鉄型の小道具もみんな揃っているのである。網棚がホントの「網」なのも、この車両の特徴。ただ、網は汎用品に交換されているのだろうか!?

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【2022年5月15日14時22分】 水島臨海鉄道・キハ205号車内

もちろん、ドア脇のロングシートも紺色のシートになっており。

……  ……

この5ヶ月後、10月の「鉄道の日」イベントでは体験乗車に使われ。倉タ構内の数百メートルだが、元気に走っているのに「乗車」することも叶って。

そんなキハ205号車の車内。ひきつづき、来週、木曜早朝にアップする記事でご紹介したい。
(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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ひつじ

30年程前にこれに乗っていました。懐かしい臨鉄の車内、特にドア。半自動なため開けるときは手動、閉める時は車掌さんがドア横のスイッチを押していました。運転席横の席にもよく座りました。倉敷市駅以外から乗った時には、車内で車掌さんから切符を買うシステム。整理券等なかったため、乗車駅は自己申告でした。
by ひつじ (2022-10-22 01:44) 

ferrum_queserasera

ひつじさん

コメントありがとうございます。
キハ20形末期には、ドアは自動扱いになっていたように記憶しています。でも、MRTになっても、2両編成の時は、車掌さんから、車内で切符を買うシステムは変わっていませんね。もちろん、乗車区間は自己申告で。車両は変わっても、昔ながらのシステムが、そのまま残っているのも現在の水島臨海鉄道の魅力だと思っています。

by ferrum_queserasera (2022-10-22 06:36) 

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