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年の瀬の広島と倉敷へ(44)キハのお披露目走行は... [水島臨海鉄道]

自分が訪れるようになる、かなり前に水島本線は半分近くの区間が高架化されており。地平を走る、つまり、沿線で撮るチャンスがあるのは、倉敷市-球場前、福井-浦田と、終点の三菱自工前駅前後のわずかな区間に限られてしまう。このうち、2つは線路がほぼ東西方向、福井-浦田は南北方向。いずれにせよ、上り方(倉敷市側)に連結されるキハ37 103号車を順光で撮ることは不可能なのである。そう、朝運用なら順光で撮りやすいのだが...

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【2021年12月15日16時05分】 水島臨海鉄道水島本線・弥生-浦田

「どうせ、ダメなら...」と、やって来た浦田駅周辺。何度も何度も撮ったことのある場所だけに、撮り方の選択肢はいくつか...
でも、そう、晴れれば確実に逆光なのは変わらず。ならば、いっそ三菱自工前に残った方が良かったか...、結局、考えがまとまらない間にキハの時刻が迫ってきて。

逆光は分かっていた。空が白飛びするのも織り込み済み。それでも、“正面ドカン”の1枚を撮っておきたかった。
……  ……

2021年12月15日(水)晴れ時々曇り

キハが来る約1時間前。水島本線は撮影地が限られる分、早めに陣取っておかないと撮ること自体、できなくなるのではないか...と思って、早めに倉敷入りしていた<変態鉄>だったが、拍子抜け。
沿線でキハを待っていると思われる“同業者さん”の姿を見かけることは殆ど無かった。告知から運転日までの時間が短かったためか、はたまた、平日の16時というのは学生さんも社会人にも、ちょっと中途半端だったのか、あるいは、皆さん、順光で撮れる朝運用に全てを賭けているのか...

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【2021年12月15日15時02分】 水島臨海鉄道水島本線・浦田駅

球場前駅付近で撮ることも考えたのだが、下車したのは浦田駅だった。

住宅密集地の中に単線の線路がのびている区間。線路が南北方向なので下り列車を撮るのに有名な撮影地は点在しているが、上りを撮るときは、ちょっと無理矢理...なのである。
まず、他の撮影者がいない地点。弥生駅に向かって高架に差し掛かる、その起点となるところ、浦田口バス停近くのガソリンスタンド横の踏切。ここから望遠で抜けば高架から下りてくるキハを正面で捉えることができて。

いや、踏切脇の狭いスペースからの撮影になってしまうのだが...。

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【2021年12月15日15時41分】 水島臨海鉄道水島本線・浦田-弥生

ここまで乗ってきたMRT305号車が倉敷市駅で折り返してきた。単行、ワンマン運転だが、そろそろ夕ラッシュ時にかかり、車内には多くの立ち客がいるのが見て取れる。
隣の弥生駅で上下列車は交換する。

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【2021年12月15日15時45分】 水島臨海鉄道水島本線・弥生-浦田

上り・倉敷市ゆきは前面方向幕が「倉敷市」になっている。いや、当たり前のような...
日中の列車は「ワンマン 倉敷市」なのである。そう、夕ラッシュに備え、水島からやってくる列車は2両編成でやってくるのである。車内には車掌さんが乗務し、懐かしい車掌カバンから乗車券の束を取り出し。途中駅から乗車してくる乗客に車内で乗車券を発売してくれる。
先頭は、トップナンバーの MRT301、この日のペアは306号車だった。

この列車が、浦田駅を出た後、西富井駅で交換するのが...

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【2021年12月15日15時58分】 水島臨海鉄道水島本線・浦田-弥生

JR線から直通してくる貨物列車である。

尤も、この地点で撮っていると後追いになるのだが...。先頭にはJR貨物更新色のDE10形、この日の牽引機は1743号機。機関車次位がスカコキだったのを良いことに1枚。
逆光だから...では無くて、上り勾配にさしかかり、DE10のエンジンが本気を出す場面。白煙が上がった瞬間である。

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【2021年12月15日15時59分】 水島臨海鉄道水島本線・浦田-弥生

最後部のコンテナが個性的なタイプだったので後追いでも1枚。コンテナ列車を後追いで撮る...ちょっと珍しい行動である。

いよいよ。

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【2021年12月15日16時05分】 水島臨海鉄道水島本線・弥生-浦田

貨物列車と弥生駅で交換するのが、キハ2連。16時前に2両編成で倉敷貨物ターミナルを出庫しており。この日は赤11号に塗り戻されてのお披露目走行、冷房使用期間を外れていることもあって、予備車ながら人気のキハ30 100号車とのペアで運用されることが発表されており。
その注目の2両編成は、弥生駅を発車してゆっくりとこちらの方へ。

そして...

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【2021年12月15日16時05分】 水島臨海鉄道水島本線・弥生-浦田

ファインダー一杯にキハの顔が見えたところで。

こう見ると「タラコ色」、キハの「首都圏色」と間違われそうだが、こちらはキハ58系の窓部と同じ赤色なのである。
この光線状態の中では、よく撮れていたような...

倉敷市駅に向かったキハは30分ほどでココに戻ってくる。
でも、昼の長さが最も短くなる12月中旬。16時半ともなれば、走行シーンを撮るには余程、ISO値を上げるか...

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【2021年12月15日16時19分】 水島臨海鉄道水島本線・浦田-弥生

ということで、浦田駅近くの畑のヨコに立って。
ココ、すっきり撮れるように見えて、意外と後ろの電柱とか道路標識、それから住宅が気になるもので。それならいっそ...
苦手なアレである。

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【2021年12月15日16時39分】 水島臨海鉄道水島本線・浦田-弥生

逆にISO値を下げることで、シャッター速度を落として。キハの姿、ファインダーの中のキハの連結部だけを見つめて、キハの動きに合わせて全身を回転させる感覚。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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