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年の瀬の広島と倉敷へ(43)晴れてきたら... [水島臨海鉄道]

クラウドファンディングで、キハ205号車の修復が。その目標額はあっという間に達成され、設定された“ネクストゴール”が、普段、平日ラッシュ時の運用に入るキハ37・38形の塗装変更。“国鉄色風”塗装になっている2両を、それぞれ、国鉄末期の両車の導入当時のカラーに変更することになって。
その第1弾として、キハ37形が登場当時の朱色の塗装に復元され、そのお披露目が、この日の午後だった。

夕方のキハ運用から営業運転に投入されることが発表され。でも、悩ましかったのは撮影地。今回のキハ37 103号車は上り方(倉敷市側)に連結される車輌だが、午後から夕方の時間帯、上り方の車輌を順光で撮れる地点というのが思い当たらず。
幸い、お昼、倉敷に到着した頃、その空には雲が広がっていて。でも、雨が降りそうな気配は無く。つまり、逆光を気にせずに写真が撮れる...と喜んでいたのだが。

まずは、曇り空の倉敷貨物ターミナル。ココも南向きにカメラを構えていることになるので、本来は逆光だが...

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【2021年12月15日13時29分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル

DE10 1192号機のキャブには屋根にクレーンへのロープが取り付けられており。その傍らでは、2~3名の作業員がバーナーで車体から切り離す作業を進めており。
そのキャブのところ、よ~~く目を凝らすと、左下、グレーの部分に達筆な筆記体で何か書かれている。拡大して観察すると「Thank you 1192」と書かれているようで。廃車回送に送り出すJR貨物の職員によるものだろうか。

水島臨海鉄道を撮っていると、当たり前のようにやってくる存在だったDE10形牽引の貨物列車、JR機もまもなくDD200形に置換えだろうか。水島臨海鉄道も徐々に、でも、着実に移り変わっているのである。

……  ……

2021年12月15日(水)晴れ時々曇り

あまり、こういう作業を撮ったことが無い<変態鉄>、解体作業というのは、もっとあっさりと進むものかと思っていた。でも、ちょっとバーナーで切って様子を見て...の繰り返し。やはり、最後の解体作業も慎重に行われており。

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【2021年12月15日13時13分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル

キャブの屋根にクレーンに繋がるロープが付けられ、背後には大型トラックが待機していたので、まもなく、このキャブの部分が宙を舞う...と、そう思って待っていたのだが。
解体作業を見守るより、現役の車輌たちの活躍の模様を撮ろうと。

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【2021年12月15日13時22分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル

倉敷貨物ターミナルに戻って夕方の運用まで待機しているのは、DD200-601号機。DE701号機が長期離脱ということもあって、完全に水島臨海鉄道の貨物機関車の“エース”の座に着いている。最新のタイプでありながら、外観など国鉄型ディーゼル機関車からの“伝統”を受け継いで、確かに、DE10形の後継車だと思わせるデザイン。旧型の車輌を追うことが多い<変態鉄>でも、この機関車は狙って撮ってみたいと思う存在なのである。

そうしたら...

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【2021年12月15日13時32分】 水島臨海鉄道・倉敷貨物ターミナル

まもなく、DD200-601号機が動き出したから驚いて。平日だと14時頃に東水島に向かう線内貨物の不定期便が設定されているので、「もしかしたら」という気持ちが...
お目当てのキハ37形が動き出すのは16時前なので、しばらく時間はあるが、そろそろ撮影地へ...

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【2021年12月15日13時47分】 水島臨海鉄道水島本線・三菱自工前-水島

ドン曇り前提で考えていた撮影地は、三菱自工前駅のすぐ目と鼻の先。西埠頭線の廃止で姿を変えつつあるこの地点、水島の臨海工業地帯らしいシーンが狙えるポジションとして昔から有名なところ。
奥の、駅ヨコにある踏切の継電器箱と、自工前駅の出発信号機(??)の支柱、これをどうクリアするか、その際に背後の工場の建物を、どのように取り込むか、が難しいのだが、この構図ではキハ2両編成は確実に“ケツ切れ撃沈”の憂き目を...

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【2021年12月15日14時07分】 水島臨海鉄道水島本線・水島-三菱自工前

手前の歩道が写る...ということは、歩行者が写り込む恐れがあるわけだが、工場街のこの地点。まぁ、<鉄>を除いて、まず滅多に歩いて通りかかる人は無く...

「14時に不定期貨物があれば“もうけもの”、無ければ、キハまで待機」と思って、この地点で三脚にカメラをセットして待っていたのだが...
そういうときに限って、カメラを構えてから。14時を回ると急速に雲がとれてきて12月の太陽が姿を現したのである。ココの地点、線路はほぼ東西方向に伸びており、晴れれば完全なまでの逆光になるのである。

逆光覚悟で、この地点に張り付くべきか、あるいは場所を変えるか。
これは非常に悩ましかった。アレコレ、悩んだのだが、直前になって場所を変えようとするよりも時間の余裕がある内に。

……  ……

自工前駅を(客扱いで)発着する列車はしばらく無いので、水島駅まで歩いて。

水島駅を14:51発の倉敷市ゆきは、MRT305号車、車内にはクリスマスの装飾がなされており。例年だとヘッドマークが掲出される気がするのだが、事情があったのか、この日は取り付けられておらず。

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【2021年12月15日14時51分】 水島臨海鉄道水島本線・第32列車(MRT305号車)内

でも、水島駅を発車した時点では車内に余裕があったので、その様子を少しだけ記録して。

前回の訪問時はハロウィーン列車だったが、季節ごとにMRTの車内を装飾して走らせるのも、近年の水島臨海鉄道の恒例になってきている。

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【2021年12月15日14時51分】 水島臨海鉄道水島本線・第32列車(MRT305号車)内

大手とは違って、そうした装飾も沿線の高校に通う高校生と水島臨海鉄道の職員の手で行われているとのことで、この素朴な手作り感が何とも良い感じなのである。

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【2021年12月15日15時02分】 水島臨海鉄道水島本線・浦田駅

その列車を浦田駅で下車して。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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