年の瀬の広島と倉敷へ（２０）折返しも、やはりビミョー

都心のサクラも、いつの間にか満開になっているみたい。職場は新宿だが、通勤時はその職場のあるビルのすぐ近くまで京王線新宿駅から続く地下通路で。地上に上がってからはサクラの木は無く。自宅の周辺もアパートやマンションが建ち並んでおり、少なくとも最寄り駅との間にはサクラは無い。
だから、サクラが満開...というのもTVのニュースで視るものになっており。辛うじて、井の頭線の高井戸駅周辺は神田川に沿ってサクラが植えられており、車窓に広がるソメイヨシノの花を見るとき位だろうか。

毎年、書いているのだがいつの間にか季節が移っていって、自分は全然ついていけていない気がして。
早いもので“リバイバルKOBE”を撮りに行ってから3ヶ月が過ぎているのだった。自分の中では、ついこの前のような気がするのだが...


【2021年12月14日8時55分】　広島電鉄宇品線・広電本社前－日赤病院前

さて、神戸市電末期のワンマン運転の際のオレンジ帯を再現した582号車、この日は広電本社前電停で折り返す7号線運用に入っており。9時前にその折返しシーンを撮ったのだが...

……　　……

2021年12月14日（火）晴れ

広電本社前電停で乗客を下ろした電車は、信号が変わると御幸橋方面へと出発していく。電停間の距離が短いところなので、御幸橋電停に近づいてしまうのだが、両電停間の中間付近で一旦停車して。


【2021年12月14日8時51分】　広島電鉄宇品線・広電本社前－御幸橋

ひっきりなしに電車がやってくる場所、本線上での折返し作業は慌ただしく。


【2021年12月14日8時53分】　広島電鉄宇品線・御幸橋－広電本社前

運転士さんが、車内を通ってこちら側の運転台に移動すれば、すぐに折り返して動き出す。一瞬、逆走するようなスタイルになり、すぐに渡り線で紙屋町方面の線路へと転線して。


【2021年12月14日8時53分】　広島電鉄宇品線・御幸橋－広電本社前

まさに本社ビルの前に立って、広電本社前電停に進入する582号をサイドから。クルマが途切れる一瞬を狙っての撮影。電車の両サイドが街路灯の支柱と重なってしまったのは、こういう写真としては...なのだが、まぁ、コレはコレで。う～ん...

さぁ、広電本社前電停での乗車扱いが終われば、すぐに紙屋町方面へ向かって出発する。急ぎ、電停の北側、先ほどまで立っていた位置に戻って...


【2021年12月14日8時53分】　広島電鉄宇品線・日赤病院前－広電本社前

と、早くも7号線の後続電車がやって来た。こちらは、京都市電の1900形。その後ろから広島港（宇品）ゆきの800形が続行してきているので、この1906号「西陣」は、先ほどの582号車の折返し時よりも慌ただしくなる筈。そう思えば、1つ前の582号車の時はシャッターチャンスが多くてラッキーだったのである。


【2021年12月14日8時54分】　広島電鉄宇品線・広電本社前電停

その2台の電車と並んで広電本社前電停に停車したのが582号車、折返し7号線の横川駅ゆきである。


【2021年12月14日8時55分】　広島電鉄宇品線・広電本社前－日赤病院前

やっぱり、サイドがちのショットは諦めきれずに。う～ん、これまたビミョー。


【2021年12月14日8時55分】　広島電鉄宇品線・広電本社前－日赤病院前

そして、順光で車体全景を...と思っていた地点は、意外と影が長くのびており。背景のビルには陽射しが当たっているのに道路中央の582号車は灰色に沈んでしまったのである。
光が射すのは、もうちょっと日赤病院前電停の方へと進んだあたり。


【2021年12月14日8時55分】　広島電鉄宇品線・広電本社前－日赤病院前

ということで、望遠で、“LEX”と離合する582号車の後ろ姿。神戸市からの移籍50周年で、かつての系統板を彷彿とさせる丸形の「50」のボードを掲げており。そこがギラリと光ると、ICカード“PASPY”導入前の広電のような雰囲気になり。


【2021年12月14日8時55分】　広島電鉄宇品線・広電本社前－日赤病院前

遠ざかっていく582号車、こちらは辛うじて朝の陽が当たってくれて。この時点で「582号車を撮る」という＜変態鉄＞の当初の狙いは、ほぼ達成されており、その狙いは「順光で582号車の晴れカットを撮る」に変わりつつあったのである。
そこで、＜変態鉄＞が選択したのは...　（つづく）

（※）撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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