年の瀬の広島と倉敷へ（７）本川町の歩道橋

水曜日は久々の公休日。自宅でゆっくりしても良かったのだが、Canon のサービスセンターの予約がとれて。4月の“出撃”に備えて、EOSくんのメンテナンスに行ってくるのである。
コロナ禍をキッカケに、ネット予約制になったのは良いのだが、この予約がなかなかとれなくなっており。本当は品川が良かったのだが、行けるような日時は全部「×」が並んでいて。銀座に空きがあったので...。

「あんしんメンテ」なのだが、“R6”と“28－300”、問題なく当日中に戻ってきてくれれば良いのだが...

ということで、引き続き、2021年12月の広島電鉄撮影記。緑色濃淡に輝くシルバーの屋根...、上品な落ち着きのある色合いが神戸らしさ、だろうか。


【1994年2月7日】　広島電鉄・江波車庫

初めて、570形を撮ったのは高校生のとき。このときも、ラッシュ時以外はあまり動かない車両だったと記憶している。江波車庫に行ってみたら、ちょうど撮れる位置に留置されていて。
当時、許可をもらって構内で撮ることができた筈だが、ネットなど無かった時代、東京のガキが、そんなこと知るよしも無く。

「6」と書かれた円形の系統板を掲げ、方向幕は英字も番号もないシンプルなもの。28年の間に変わった部分と変わらない部分と。この1994年の時点、＜変態鉄＞が高校生の頃、すでに神戸市電は全廃から20年以上が経過しており。でも、それから、さらに20年以上経って同型車を撮れるというのは、ある種、奇跡のような事かも知れない。

ということで、御幸橋で撮った後は、その折返しを狙うべく...
……　　……

2021年12月13日（月）曇り

後続の電車でやって来たのは、本川町。原爆ドーム前の隣の電停である。ちょうど原爆ドームを見ながら元安川を渡ったところ。


【2021年12月13日13時02分】　広島電鉄本線・本川町電停

八丁堀、紙屋町...と市内中心部を抜ける電車通りは国道182号線。

この本川町電停のすぐ隣に歩道橋があって。ここから、大通りをゆく電車が撮れるのである。長い直線で見晴らしが良いのは、十日市町から本川町までの区間、ちょうど歩道橋から西向きにカメラを構えた時。
もちろん、午後の時間は逆光になるのだが、陽射しがあれば銀色の屋根が輝き...、そして、何と言ってもこの区間、石畳軌道が残っており、軌道の敷石がギラギラと輝くのも画になりそう。尤も、＜変態鉄＞には、それを“作品”に昇華させるだけの腕前がないのは、火を見るより明らかなのだが...

でも、そんなことを思い悩む必要すら無かった。午後の太陽は雲の後に隠れており。さらに、歩道橋の上に立って間もなく。


【2021年12月13日13時09分】　広島電鉄本線・十日市町電停付近

西広島（己斐）で折り返した582号車は、すぐにやって来た。

最初に撮った天満町、その先の土橋から十日市町まで1区間だけ北に走って、十日市町で再び進路を東に変えて、広い国道の中央を紙屋町へと向かう区間。


【2021年12月13日13時10分】　広島電鉄本線・十日市町－本川町

こちらの方へと向かってくる582号車の後を追うように、2号線の5000形“グリーンムーバー”がやって来て。
新旧、緑色の電車の共演である。


【2021年12月13日13時10分】　広島電鉄本線・本川町電停付近

屋根回りは広島に来てから、冷房化改造とＺパンタ化、大幅に姿を変えているはずだが、でも、いまの582号車も良いのである。


【2021年12月13日13時11分】　広島電鉄本線・本川町電停

そんな582号車は、本川町電停に停車して...
原爆ドーム前へ向かって、走り去っていったのだった。


【2021年12月13日13時50分】　広島電鉄宇品線・宇品二丁目電停

さぁ、再び後続の電車で“追尾”を開始して。

ほとんど撮影経験のない宇品線の皆実町六丁目以南の区間へとやって来たのだった。市内中心部とは違って、電車通りもそれほど広い通りでは無く、周囲も高いビルなどは少なくなり、沿道にも地元の方々の生活に密着した感じのお店が増えてきて。
「何となく撮れそう」と、あまり考えずに降り立ったのは、宇品二丁目電停。（つづく）

（※）撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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