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2021.11.28「キハ532号40周年 体験&撮影会」(4) [関東鉄道常総線・竜ヶ崎線]

仕事は、最も忙しい時期が、何とか...どうにか、過ぎようとしていて。今回もギリギリ、首の皮一枚で乗り切れたといった感じだろうか。
となれば、“出撃”を考える段階なのだが、すべて自分の“運命”は21日に某鉄道会社からメールが届くか否かで変わってくる。漏れ伝わってくる情報によれば、予想通り、相当な高倍率になりそうな感じで。こういうときの運は良い方なのだが、それでも...

その結果を見て、22日頃に“出撃決定”の記事を書くことができれば...と思っている。

ということで、ブログの中はまだまだ2021年のまま。11月28日の竜ヶ崎線キハ532号車のイベントは、キハは好きだがメカに疎い、そんな<変態鉄>にとっては非常に意義深い時間となった。10名ほどのグループに、実際のキハの整備を担当している職員の方がついてキハの周囲を1周しながら、その床下機器を1つずつ指させて説明してくれるという。

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【2021年11月28日9時54分】 関東鉄道竜ヶ崎線・竜ヶ崎駅

咄嗟の判断だった。カメラを動画モードに切り替えて、メモとしてその様子を録画したのだった。それを見返しながら、引き続き、キハ532号車についてまとめていきたい。
なお、記事中の写真はその動画から切り出したもの。Windows に付いている「フォト」に「写真を保存」という機能があることを知って、それを使って静止画を作っている。そのため、いつもの記事とは写真の画質が違うのをご了承頂きたい。
(それにしても「フォト」が使いにくくて...。動画から写真を取り出せる便利な無料ソフトというのはないものだろうか。)

ということで、キハ532号車のエンジン回りを見た後は佐貫側、従台車側へと進みながら。

……  ……

2021年11月28日(日)晴れ

キハ532号車とキハ2001号車の間の、影になってちょっと暗い通路を歩きながらキハの説明を聞いて。動画にはバラストを踏みしめながら歩く足音がたくさん収録されており。

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【2021年11月28日10時16分】 関東鉄道竜ヶ崎線・竜ヶ崎駅

3扉車のキハ532号車、そのうち“開かずの扉”側の中間ドアを過ぎて「ワンマン」のプレート...の代わりに緑色でペイントされている...付近の床下、レール方向に左右1対のラジエーターが付いている。

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こちら側は水冷式のもので、反対側、ホーム側の床下にあるラジエーターはエンジンオイルの冷却などにも使われるオイル式のものになっているとのこと。床下に剥き出しの状態で付いているだけに点検の際に注意を要する箇所だそうで。

「1つ1つをゆっくり見たいでしょうけれど...」

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どんどん進んでいく。ラジエーターの隣、車体裾の朱色の▼マークのところに半円筒形の燃料タンクが付いており。
一見すると小さく見えるがタンクは枕木方向に付いていて容量は350 L、やはり、クルマとは比べものにならない規模で。

「燃費は1ケタですね(笑)」と、事実上、予備車的な位置づけのキハ532号車、なかなか終日運用のことが無いとのことだが、同型エンジンを積んでいるキハ2000型では、寒いこの時期でも270 Lほどの燃料を使うという。平坦線だが路線長も短い分、停車中もエンジンはかかりっぱなしなので、むしろその分、燃料消費量を押し上げているとのこと。

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その隣、TR51台車のすぐヨコにある金網状のもので覆われた角型の箱が冷房用サブエンジン。このキハ532号車は関東鉄道全体でも最後に冷房化された車両だとのこと。そして、関鉄も徐々に機関直結式冷房を装備する車両が増え(キハ0・310形も機関直結とのこと)、いまではキハ532号車がサブエンジン方式の冷房を使う最後の車両になったとのこと。
TOYOTA製の古いフォークリフトなどに使われているエンジンを転用しているとのことで、走行用のエンジンより高回転だが、それでも調子はよくオーバーヒートなどは起こらないのだそうだ。

やはり、サブエンジン方式の冷房といえば、自分の中では「効きにくい」ものという印象が強く。実際、小湊鐵道の五井機関区の撮影会でもその話題は...
そのためにキハ40形の購入に際しても車両選定の条件の1つが「機関直結式冷房車」だったと伺った。他の某社でもサブエンジン方式の冷房車は『真夏に冷房を止めるな!!』という、利用者からの苦情があって運用を控えている...と聞いたこともあり。
何でも、小湊キハ200形は、外気温が30℃くらいで冷房用サブエンジンがオーバーヒートして止まってしまうので、最近の夏場は役に立たないのだとか。

でも、キハ532号車については「よく効きますよ!!」と。ただ、効きムラが激しいようで。ほぼ同じシステムでも、会社ごとの、そのあたりの違いも気になるところ。

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そして、佐貫側は従台車、TR51A型である。それ自体はDMH世代で無くても国鉄末期までキハの台車としては、当たり前の存在として。いたって標準的なコイルバネ台車である。自分にとっても見慣れた存在。
でも、この車両の台車、磨いてみたところ製造銘板が残っていたとのことで。

「TR51A台車 昭和34年3月 帝国車輌」とハッキリと読み取れる。
そう、このキハ532号車の落成は1981年(昭和56年)で台車と車体の製造時期が符合しない。そもそも、キハ532号車自体、常総線のキハ0・310形同様、走行機器などはキハ20形など国鉄型キハの廃車発生品を流用し、車体を新製する方法でつくられていた筈。
だから、この台車も国鉄キハ20系が履いていたと思われるものだそうで。「製番 2922」は読み取れるが、その流用元のキハの車番まではわからないようで。そもそも「帝国車輌」というメーカー自体が東急車輌と合併したのち、現在は、<変態鉄>がキライなタイプの電車を量産する会社に...う~ん。
その銘板が残っていることも貴重なのである。

ちなみに、キハ532号車の後継、キハ2000形はエアサス台車、その前のキハ531・522・521号車は、何と板バネ台車だったとのことで。コイルバネ台車は竜ヶ崎線の歴史の中でも珍しい存在みたい。

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【2021年11月28日10時01分】 関東鉄道竜ヶ崎線・竜ヶ崎駅

ということで、佐貫側の“顔”のところへ。
自分ひとりでボーッと観察していては見落としてしまうが、当然、前後で“顔つき”はちょっと違うもので。

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こちら側。「昭和56年 新潟鐵工所」の製造銘板のすぐ下に1本のジャンパ栓があって。こちらはキハ2000系との併結に際して増設したとのこと。
併結運転時には、この1本ですべてを制御できるとのこと。

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そして、この車両オリジナル...というか全てのキハに共通のジャンパ線は反対側にあって。赤と白の2本組、赤い方がブレーキ、白い方が元空気溜めへの配管である。
このあたり、ちゃんとした<鉄>の皆さんには“常識”であっても、<変態鉄>は本で何度読んでも覚えられず。この記憶力の悪さ、つくづく“本職”でなく趣味で良かった...と思うのである。

キハの床下機器紹介。<変態鉄>にとっては、とても勉強になったのである。まだまだ半分。引き続き、陽当たりの良いホーム側も見て回ったのである。(つづく)

(※)動画から切り出した画像を使っているため、写真が見づらくなっています。ご了承ください。そのうち、画質の良い静止画像の切り出し方が分かったら、写真を差し替えます。
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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