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2021/10 倉敷へ、鳥取へ(31)若桜駅 ~ その1 ~ [3セク鉄道「鉄印」の旅]

実は来週の公休日に小湊キハを撮りに行こうかと思っていた。このときに、意を決して、あのカフェに足を踏み入れてみようかと。カメラバッグを提げたオッサンが一人で入るのは場違い感があふれ出しているのだが...
確か、以前の撮影会でもらったクーポンが有効期限を切っていないタイプだったはずで。これでコーヒーでも飲んで...と。
でも、そう。“マンボウ”のせいで休業になってしまったみたい。五井までの高速バスも“復活”の気配はないし、小湊キハからも足が遠ざかっている。

さらに...

その公休日当日、天気予報が変わって雨予報になってしまって。う~ん。思いっきり、キハを楽しめるときは、いつになったら...

ということで、若桜駅。ここ大学生のときに“乗りつぶし”で1回だけ来たことがあるはず。たぶん、1998頃なのだが「乗った」ことは覚えているのだが、文字通りの「乗りつぶし」で沿線風景も駅の様子もまったく記憶に残っておらず。今回はおよそ四半世紀ぶりの訪問。
その間に、この駅も、その周辺も大きく変化していたようで、その最大の変化と言えるのがSLの存在。将来的な動態保存を目指しているとかいないとか...

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【2021年10月22日13時34分】 若桜鉄道・若桜駅

国鉄時代の古き良き鉄道情景が残る駅に、その時代を知る車両たちが集まっているのである。入場券ならぬ「入構券」を購入すれば、機関庫の周辺、SLのまわりに立ち入ることができる。
ただ、空模様が...。

……  ……

2021年10月22日(金)晴れのち雨

若桜駅には13:21着、到着した列車は数分の折返しで郡家へと戻っていくが「鉄印」のこともあるが、この駅で1本送らせて15時過ぎまで過ごすことにしていたのである。

ただ、SLだけではなく。隼駅同様、この駅も、鉄道がモノ、人の流れの中心だった頃を偲ばせるアイテムがいろいろと残されており。

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【2021年10月22日13時25分】 若桜鉄道・若桜駅

若桜駅は、若桜鉄道の運行の拠点でもあるようで。ホームの向かい側の線路には新しいタイプの洗車台が。そこには「昭和」の青いディーゼル動車、1両ずつコンセプトがあって塗色などが帰られており。
左側「若桜」はWT3004号車、青い「昭和」はWT3003号車。現在、「ハヤブサ」のラッピング列車になっているWT3301号車以外は基本的に、あのデザイナーさんの作品となっており。
テーブル付きの4人ボックスシートなど、車内も改装されている。

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【2021年10月22日13時25分】 若桜鉄道・若桜駅

木造駅舎だけではない。支柱に掲げられた駅名看板は、懐かしい琺瑯のもの。
この、木製支柱の色合いが、長い歴史を感じさせてくれて。う~ん、堪らん!!
これを上手く表現できるコトバが出てこない、自分のボキャブラリーの貧しさが嘆かわしくなるくらい。

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【2021年10月22日13時25分】 若桜鉄道・若桜駅

やはり、この駅にも秤が残っていて。隼駅に残されていたものとよく似たタイプかと。秤量50 kgということは「ニ」に積み込む小荷物を計っていたのだろうか???

こういう駅にあったアイテムとか、そういうのも“鉄道”そのものだと思う。JR各社の博物館を見ると、車両保存には熱心だが、こういったところ...、鉄道というシステムが時代ごとの社会で、どのような役割を果たしてきたのか...という観点での展示が少ない印象があって。博物館と言うよりも小さな子どもの遊び場としての性格が色濃いのが<変態鉄>として残念に思うところ。
動物園もそうだが、博物館などと言うのも「小さな子どもの遊び場」だけではなく、本来は「学術研究」の役割も担わないといけないと思うのだが、そういう考え方だと営利企業が運営するのは厳しく。そういう意味での、真の意味での「鉄道の博物館」ができて欲しい...と願う<変態鉄>なのである。
(東向島の東武博物館は自社に限れば、文書などの史料・資料の展示も比較的充実していると思うが、大宮など...う~ん)

尤も、これは<変態野郎>の戯れ言に過ぎないのだが...

さて、話が逸れている。

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【2021年10月22日13時25分】 若桜鉄道・若桜駅

もう1つ、こちらは明らかに展示として残されていたのが「お稲荷さん」、タブレット閉塞の装置である。隣の駅と電話して確認した上で操作すると、片方から真ん中に穴の開いた真鍮製の円板(タブレット)がでてくる...というもの。それが革製のキャリアに入れられ、単線区間での“通行手形”のように使われるのだが...
調べてみると、この装置、実にプリミティブな構造になっていて、乾電池1本でも動かせるのだとか...

こちらは、いろいろなところに展示されていて。吉ヶ原にも残っている。

そして...

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【2021年10月22日13時33分】 若桜鉄道・若桜駅

この駅の“メイン”といえるのが、この2両の機関車。チビロクことDD16形とC12蒸気機関車。
でも、単に機関車が保存されているだけではない。蒸気機関車時代の給水塔がそのまま残っており、さらにその隣には転車台(ターンテーブル)が残っている。しかも、ターンテーブルは津山などにある大型のものではなく、小型の機関車向けのものと思しき、手動式のもの。

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【2021年10月22日13時24分】 若桜鉄道・若桜駅

それらを間近で見学するのにあたっては、きっぷの他に「入構券」が必要となる。いったん駅舎の中、改札のところの窓口へ。

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隼駅の硬券入場券もここで販売しているとのことで。硬券入場券は、かつてのJRなどのそれより1回り大きなA型硬券、ありがたいのは日付がゴム印ではなく、ちゃんとダッチングマシンで入れてくれること。若桜駅の分については入鋏もお願いして。
そして、下側に見える横長のチケットが「入構券」、でも、表示は「入場券」。裏面にはちゃんと「旅客車内には...」の注記が入っている。

これを持っていれば、あのバーの向こうに入れる訳で...。

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【2021年10月22日13時35分】 若桜鉄道・若桜駅

いったん止んでいた雨、また降り出しそうな気配になっている。とにかく急いで... (つづく)

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