SSブログ

2021/10/10 小湊キハ40-1臨時運行(3)急行「かずさ」号 <前編> [小湊鐵道]

昨日は夜になってから体調がすぐれなかったこともあって、1日、別の話題を挟んだが...

小湊鐵道キハ40 1号機のお披露目走行となった10月10日の急行「かずさ」号の話題。只見線時代に何度か乗った車両の車内はなつかしさもあって。

031_msi00002282.JPG
【2021年10月10日9時17分】 小湊鐵道・五井駅

20名ほどの乗客で途中駅は通過(各駅で安全確認のための運転停車はあり)の、小湊鐵道では普段、見ることができない「急行」として。
撮影会には何度も参加しているが、小湊のイベント列車はコレが初めてで。

9時過ぎ、大急ぎで五井駅に戻って、JRの改札の内側、小湊鐵道側への跨線橋のところで受付を済ませてホームに出れば、すでにキハ40 1のドアは開いており。

……  ……

2021年10月10日(日)曇り

機関区での撮影会の前に光風台駅まで1往復。

急行「かずさ」号の発車時刻は、9:36 とのことで。それまで、ホームで、車内で、しばしの撮影タイムとなった。

028_msi00002287.JPG
【2021年10月10日9時16分】 小湊鐵道・キハ40 1号車内

もちろん、小湊鐵道でのデビューに合わせて車内の車番表記も新しくなっており。

JR時代の車番は、キハ40 2021だった。最後は会津若松に常駐して、只見線・磐越西線の運用に入っており。
その最後の2年余り、何度となく撮りに訪れた。この車両、会津若松に転じてくる前は小牛田にいて、気仙沼・石巻線などで運用されていた時期があったようで。

032_msi00002288.JPG
【2021年10月10日9時27分】 小湊鐵道・キハ40 1号車内

この車両の特徴は、ラッシュ対策として車内の通路を広くとれるように片側のクロスシートが2人掛けから1人掛けに改造されていること。
僚車の、すでにデビューしている、キハ40 2の方はオリジナルの4人掛けボックスシートのままなので、こちらの方が車内が広く感じられるのである。
その分、上総牛久までの混雑する区間にはこちらの車両の方が向いているのかもしれない。

そして、銘板は...

033_msi00002289.JPG
【2021年10月10日9時28分】 小湊鐵道・キハ40 1号車内

国鉄・JR時代のものも残っているが、ちょうど冷房の通気口に隠れて見づらくなっている。新製銘板は「昭和54年 富士重工」、宇都宮工場だった筈。その後は水郡線で活躍、同線のキハ110系投入に伴い、平成3年の郡山工場での改造銘板は、その小牛田への転属に伴うワンマン運転対応改造のものと思われる。さらに、2000年代に入ってから、小湊鐵道入りの要因ともなったカミンズ社製エンジンへの換装と機関直結冷房の取り付け改造がされているのだが、その銘板は残っていないようで。
隣に新たに追加された「日本電装 2021年改造」は、小湊鐵道入りに伴う改造(ATS関連???)のものだと思われる。

034_msi00002285.JPG
【2021年10月10日9時21分】 小湊鐵道・五井駅

ホームに出て、向かいのホームに到着したキハ200形の姿をスナップしたり...

発車までの時間を楽しんでいた。でも、<変態鉄>として譲れなかったのはボックスシートよりも、スピーカーの近くの席だったのである。下り方先頭近くの、トイレ横のロングシートの隣のボックスを確保して。そう、ICレコーダをセットしたのである。タオルにくるんで荷棚に置くのが最近の<変態鉄>の“流儀”である。ただ、誠に遺憾ながら発車直前になってヨコのロングシートに仲良し2人組が...
車内録音にはその会話の声が混ざっているのだが...光風台まで録音したうち、発車直後の模様をご紹介したい。イベント列車らしい話し声も聞こえる車内、あまり録音状態がよくないのはご了承いただいて...



9:36、定刻で発車。

五井駅の発車ベルが鳴るところから、簡素な車内放送が終わるあたりまでを。
コロナ禍で車掌さんの笛も「電子笛」化されるケースが増えており。そんな中でも小湊鐵道は発車の際に車掌さんはマスクをずらして笛を吹いて...全国的に絶滅危惧種となりつつある鉄道情景が残っているのである。

発車するとすぐに「アルプスの牧場」のオルゴールに続いて簡素な車内放送。「急行 かずさ号、光風台ゆきです」というアナウンスは、もしかしたら、もう聞くことはできないのかも。
この途中で電鈴式で残る五井踏切を通過している筈だが、車内放送にかき消されてそのサウンドは確認できない。普段なら、五井駅の先の住宅街のカーブを過ぎたあたりだろうか、変直切り替えのタイミングで一瞬、エンジン音が止まるのが確認できるのだが、キハ40形だともう少し速度が上がってから切り替えるようになって。
DMH17エンジンのキハ200とはエンジンサウンドも、そういった部分にも違いが感じ取れて。

途中、海土有木駅で対向の上り列車と交換したような...。思ったほど多くなかったが、やはり、沿線の主だった撮影地には<鉄>の姿があって。

撮影者が特に多かったのは上総三又駅付近だろうか。自分がいつもカメラを構える地点より駅側の第4種踏切付近で撮る人が多かったような気がする。もちろん、光風台駅直前の養老川鉄橋も。

036_msi00002292.JPG
【2021年10月10日9時56分】 小湊鐵道・光風台駅

光風台駅では、普段の列車と同じ要領で折返し作業が行われ。その間、車内には荷物を置いたままにして良いということになっていたが、乗ったまま折返し作業を体験することはできず、全員、ホームに降りて。

037_msi00002293.JPG
【2021年10月10日9時57分】 小湊鐵道・光風台駅

参加者を下ろすと、すかさず下り線を分岐器の先のところまで前進して...

転轍機の向こう側、上総牛久方面はまだ運転見合わせの期間だったが、既に線路の復旧作業は終わっていた時期で。線路上の雑草もだいぶ刈られているような...
添乗している職員が急いで線路上に降りたら... (つづく)

あなたの「ポチッ!」こそが、励みになります。あっ、あと、「nice!」も。
にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村

nice!(16)  コメント(2) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 16

コメント 2

サットン

光風台駅、私の身近にも同名の駅がありますので親しみを感じます。
こちらの光風台は文字どおり住宅団地の開発に伴って出来た駅ですが、小湊の光風台はどんな雰囲気なのでしょう?
by サットン (2021-11-26 01:01) 

ferrum_queserasera

サットンさん

コメントありがとうございます。
光風台駅、大正時代から昭和初期にかけて敷設された小湊鉄道線では唯一の増設駅で、ついこの前、開業40周年を迎えました。
市原市街からクルマで15分ほどのところになるでしょうか、養老川沿いの丘陵地のようなところに住宅団地が開発されて、それに伴い駅が開業したものです。
全線で唯一の島式ホームの駅であるだけで無く、昭和50年台の私鉄駅そのものといった感じで、あまり改修されておらず、無機質なコンクリート造りの駅が、逆に妙に懐かしく感じられます。その雰囲気からか、最近では複数社のTVのCMロケ地になっていますので、サットンさんも知らず知らずにご覧になっているかも知れません。







by ferrum_queserasera (2021-11-26 01:20) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。