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阪堺「モ161号大規模修繕工事」竣工お披露目車庫撮影会(3) [ちん電(阪堺電気軌道)]

昨日は<速報版>のため、1日お休みをいただいたこの話題。
クラウドファンディングのプロジェクト完成報告によれば、今冬は、このモ161号車をお披露目を兼ねて定期運用に投入する予定があるという内容が書かれていて。住吉大社初詣輸送だけでなく通常運用でも走る姿が見られそうで。そうなれば、できれば日中の浜寺運用に投入してほしい...と期待しているのである。石津の鉄橋でモ161号車を撮りたい。

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【2021年9月19日9時23分】 阪堺電気軌道・大和川検車区

“昭和40年代仕様”に復刻されて...、木製のドアの痛みが目立っていたとのことで今回、ドアは片側4枚、全部で8枚が国産のケヤキでつくったものに交換され。
真鍮色の取っ手とニス塗の木製ドア。修繕を終えたばかりのモ161号車を撮ることができて。

まもなく集合時刻の10時、徐々に我孫子道車庫の玄関前にはカメラを持った人たちが集まってきて...
……  ……

2021年9月19日(日)晴れ

コロナ禍は趣味活動でもさまざまな面に影響を及ぼしており。こういう撮影会だって...

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今回の我孫子道車庫でのお披露目撮影会は、そもそもクラウドファンディングで支援をした、限られた人たち向けのものではあるが、その案内文面には「顔写真入りの身分証明書を忘れた場合、参加は不可」など厳しい制約が書かれており。その他、体調についての簡単な調査の書面なども同封され。

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【2021年9月19日9時47分】 大阪府大阪市住吉区清水丘付近

普段の撮影会なら、開始時刻の少し前に開場、車庫の中に入って待つものだが、今回は入口の扉は施錠されたまま。参加者は10時まで前の道路で整列して待つことになった。
10時ちょうどに中に折り畳みテーブルが用意され。参加者は1人ずつ名前を呼ばれて。

呼ばれた人から受付。身分証の確認、事前に用意した書面の提出、体温測定。1人ずつ時間をかけて確認作業があって。ある種、撮影会とは思えない非常にものものしい雰囲気で。

最近、各地の鉄道会社で開催されるイベントや撮影会が、事前募集制のクローズドな開催のものばかりで家族連れが手軽に遊びに行けるものがなくなった...とSNS上では「カネのない者を排除しているっ!!」というかなり厳しい批判をくりひろげている人たちがいる。
でも、万一の感染時の連絡に備えて参加者全員の身元の確認、参加者・関係者の事前・事後の健康確認、さらに、会場内での、いわゆるソーシャルディスタンシング対策や、それに増して周辺住民への配慮...、鉄道事業者だってこれまでと同じようにイベントを開催できなくなっていることは、実際に参加してみれば容易にわかるのである。いままでのイベントでは考えられなかったような手間がかかるようになれば、その人件費を含めイベント開催のコストは増加する。そんな中で参加者を増やすことは「密だぁ!!!」ということになりかねない。
正直言って、オープンな開催にすればするほど、社会常識の通用しない輩が紛れ込む可能性が高まる。

となれば単価を上げるとともに、参加者の身元が確実に把握できる範囲に限定するしかない...ということに至るのは至極当然な流れだと思う。

鉄道会社だって営利企業である。無制限に趣味者の要求に応えるというものではない。何だか最近のSNS上の極端な意見を目にするたびに、そんなことを思うのである。
尤も、そんな大変な状況で日程変更をしてもらって、手間を増やしている<変態鉄>だが...

さて、全員の確認作業が済んだら...

クラウドファンディングでの支援への感謝など、阪堺電軌の役員さんのご挨拶。

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【2021年9月19日10時22分】 阪堺電気軌道・大和川検車区

さぁ、いよいよ撮影会場への移動である。皆さん、静かに整列して奥の方へ...

工場建屋の先、車庫の南半分は電車が留置されるスペース。その中央に今日の主役、モ161号車。
その南側、トラバーサーの前にテントが設営され。そこに荷物を置いたら、まずは南側から撮影開始。

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【2021年9月19日10時25分】 阪堺電気軌道・大和川検車区

東西南北からの撮影時間が確保されており、立ち入れるスペースはその都度、テープとコーンで区切られて。
そう、だから参加者相互が邪魔することなく撮れるのである。

さぁ、撮影スタート!!

っと、このタイミングで...

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【2021年9月19日10時22分】 阪堺電気軌道・大和川検車区

白い雲で覆われていた空が明るくなって。いきなり、順光側から晴れカット!!
幸先良いスタート。正面からのカットも...

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【2021年9月19日10時26分】 阪堺電気軌道・大和川検車区

残念ながらモ161号車の顔を順光側から撮ろうとすれば、しゃがみ込んで思いっきり煽るような撮り方をしない限り、後ろの高い建物が写り込んでしまう。
コレ、阪堺の“親会社”の系列の福祉施設だろうか!?

しゃがみ込むのは膝が痛い者には極めて厳しいことなのである。しかも、その建物、モ161号車の屋根の鉛丹色と重なってしまう色合いで...う~ん。

さてさて。

美しい姿が甦ったモ161号車は非常に魅力的な被写体だが、やはり、普段は入れない車両基地内に入れば、アレコレが気になるわけで...

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【2021年9月19日10時27分】 阪堺電気軌道・大和川検車区

同じ場所に佇んでは居ながらも、年々劣化していくのが見てとれて気になってしまうのはモ163号車。部品取り用に残されているのだとは思うのだが、何とか外観だけでも修復して...と願ってしまう。
そして、しばらく来ないうちにリニューアルされていたのが、トラバーサの操縦席。

この緑色に白帯はしばらく前の阪堺電車の標準色だった。広告媒体として人気の高い阪堺電車の場合、標準色に戻る可能性は低く...
実際の電車でも見てみたいのだが...

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【2021年9月19日10時27分】 阪堺電気軌道・大和川検車区

その奥には入換え用の控車として使われる2両の電動貨車が。戦前製の散水車の改造車だったような...曖昧な記憶。

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【2021年9月19日10時27分】 阪堺電気軌道・大和川検車区

やはり、稼働していないモ165号車も撮影会の周囲を固めており。
こちらも雨樋などに痛みが目立つものの、いまでもモ501形車で見ることができるツートンカラーで残る貴重な1両である。
そんな新旧塗装のモ161形車の2両並びを強引に。

撮影会が始まると同時に陽が差してきて、指定された範囲の中で、あちこちにカメラを向けて...
非常に楽しく充実した撮影会となったのである。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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