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猛暑の房総横断鉄道へ(2)内房線で五井へ [<鉄>な撮影記・旅行記録]

夏休みが終わって、昨日から仕事が通常モードに戻っている。そうなると週間予報で公休日の天気を確認することこそが日々の楽しみになってくるのだが...
自分の公休日に合わせるかのように関東地方の予報には青い傘のマークが並んでいて。早くも9月、最高気温の予想も少しずつ控えめな数字になってきていて。秋の澄んだ青空の下で<撮り鉄>...、1年で一番良い季節がやってくる。一応、10月には小湊鐵道全線での運転再開が見込まれており。いまのところ、小湊もいすみも沿線の“有名どころ”の銀杏の木も見た感じ、大丈夫そうで。

そんな季節を楽しみにしながら...

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【2021年8月27日9時23分】 小湊鐵道・上総牛久駅

8月27日の房総半島<乗り鉄>旅。袖ケ浦バスターミナルに着いた<変態鉄>はまず、内房線で五井駅へと向かうのである。

……  ……

それにしても...

戦後、「気動車王国」としてディーゼル化のモデル地区的な位置づけだった国鉄の房総両線。昭和40年代に電化されて以降は...
スカ色113系とか183系特急型電車とか房総向けに新製投入される電車もあったが、どうしても都心部の“お古”の印象があって...

113系時代も「R付き窓・分散型冷房改造車」は、房総各線で最後の活躍をしていたし...
東京、上野口で10~15両の長編成で活躍した211系は、中央東線に再度、転属になるまでの短い間、房総ローカルに転用されていたし...
そして、現在の主力209系は、京浜東北線などの“お下がり”。

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【1994年9月頃】 京浜東北線・田町-品川(??)

1990年代初め、901→209系が京浜東北線に入り始めたとき、当時の<鉄>には衝撃だった。
“寿命半分・コスト半分”というコンセプト。「減価償却期間が終われば廃車にしても良い」「15年ほど使えれば十分」、確かに世の中の変化は激しくなっており、その時々のサービス水準を維持するとなれば、車両の世代交代を早めていくのは妥当な選択だろうが、国鉄時代の堅牢な車両を見慣れている目には、正直言って「安っぽい電車」と映ったのだった。当時、口さがない<鉄>の間には、使い捨てカメラ(「レンズ付きフィルム」が正しい呼び方??)の商品名をもじって“走ルンです”などと呼ぶものまで。

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【1994年4月頃】 京浜東北線・品川駅

スカイブルーの103系電車を次々に置き換えていく209系電車を、正直、苦々しく見ていた学生時代の<変態鉄>だったのである。

そんな「15年走れれば良い」という設計思想(だと言われていた)209系電車だが、長いものでその倍の30年以上にわたって走り続けることになったのは、あの頃、京浜東北線で見ていた、学生時代の<変態鉄>には予想だにできないことだった。
短編成化、トイレ取り付けなどローカル向けの改造をして、千葉支社管内の“顔”として定着、<変態鉄>も房総のキハを撮りに行くのに利用した回数は数知れず。

さらに、都心部、房総半島と活躍後、一部編成は伊豆急に譲渡され“第3の人生”を...というのだから。

この10年ほど“房総ローカルの顔”として活躍してきた209系だったが、今度はE131系の新製配置に伴い、房総でも置き換えが始まっており...
とうとう、「2両ワンマン」の時代が到来である。

そんな209系も、無くなるとなれば...


2021年8月27日(金)曇りのち晴れ

8:45頃、スケジュールよりかなり早く袖ヶ浦駅へ。やはり、<徒歩鉄>にとってタクシーの威力は絶大なのである。まぁ、これは予算オーバー、散財へも繋がるのだが...

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【2021年8月27日7時44分】 千葉県袖ケ浦市奈良輪・袖ケ浦駅

イマドキ、ありがちな橋上駅舎。階段を上れば通勤客たちが...
1面2線の島式ホームは中央部だけに屋根があって。総武快速直通は15両編成、そのほか、千葉ゆきの209系ローカルも、この時間帯は8両編成が基本で。

<変態鉄>は他の人が来ない、ホームの端の方で。暑いが開放的で気持ちよく。

次の千葉ゆきは8:01発の第136M列車、でも、それよりもかなり早くに上り列車の接近放送。

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【2021年8月27日7時51分】 内房線・袖ヶ浦駅

慌ててカメラを構えると255系編成。Boso View Express としてJR発足直後の華やいだ時期に登場したが...
特急「さざなみ4号」である。コロナ禍もあろうが、朝の通勤特急とはいえ、通過していく車内を覗き込んでも空席が目立っていたようで。
君津発の東京ゆき(京葉線経由)が平日のみ朝晩の通勤時間帯に走るだけになってしまった現在の内房線、高速バスの充実ぶりと比べたら...

ちなみに、僅かな差で乗れなかった7:45発の千葉ゆき(第134M列車)は姉ヶ崎駅でこの特急の通過待ちがあって、五井駅到着は10分差に縮まる。

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【2021年8月27日8時00分】 内房線・袖ヶ浦駅

ということで、待つこと約15分、209系8連の第136M列車の到着である。

車内は典型的な通勤列車、千葉方面への通勤客が各駅から乗ってきて。
五井駅までは15分ほど。8:16着。

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【2021年8月27日8時17分】 内房線・五井駅

JR線のホームの東側に小湊鐵道の五井駅ホームと五井機関区が並んでおり。JR線のホームは15両編成対応で有効長が長いため、五井機関区で休んでいるキハたちを観察するには内房線ホームが最適なのである。

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【2021年8月27日8時17分】 内房線・五井駅

やはり、気になるのは機関区にいるキハたち。ホーム側にはキハ200形が停まっており、ヨンマルの姿は??

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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