SSブログ

ことでんレトロ最終章 20210731(12)あのストレートで。 [高松琴平電鉄]

「いつか、撮りたい」と、漠然とそう思っていた撮影地も、もうまもなくレトロ電車を撮ることができなくなる。そんな撮影地を訪れてはみたが、車窓に見つけて「良さそうだ!!」と思っていただけでは、そう簡単には...

午後になると琴平線の、とりわけ上り電車(高松築港方面)を順光で撮るのは難しくなる。ざっくり言えば、周囲が開けてくる琴平から円座駅まで北東方向に走っているので、これを順光で捉えるのは...
つまり、限られた撮影地に<鉄>が集中することになる。冬の時期の16時なら、夕方の光線を利用して、逆光でも例えばシルエットで...など逆光らしい撮り方もできるのかも知れないが(<変態鉄>の腕では...というのは置いておいても)夏場の今の時期、16時台ではまだまだ太陽は高いところにあって。

ただ、<変態鉄>は機関車牽引列車で無い限り、前から撮ることにはそれほど拘らないタイプ。一度撮ってみたかったのは...

097_msi00001823.JPG
【2021年8月1日11時06分】 高松琴平電鉄琴平線・琴電琴平駅

2日間に渡るレトロ電車の撮影、その最後は一宮駅近くで...


……  ……

2021年8月1日(日)晴れ

香東川鉄橋で撮って一宮駅に戻って。円座駅の近くにはコンビニがあるが、一宮駅は駅としては大きく周囲には住宅街が広がっているが、コンビニはなくて。
そう、朝、ホテルで菓子パンを食べて出発して以来、何も食べることができず、とにかく空腹だったのである。下りレトロを香東川で撮って、レトロが琴平から戻ってくるまでには少し時間があった。15分間隔の築港ゆき電車で市街地まで行って、コンビニで軽食を買いだしてくる。それだけのために築港ゆき。

117_msi00001837.JPG
【2021年8月1日15時07分】 高松琴平電鉄琴平線・一宮駅

仏生山駅のすぐ近くにコンビニ(YマザキDイリーストア)があると思っていた。でも...
下りてみたら見つからず。再び後続電車で瓦町駅へ。菓子パンを買って、ホームで囓ったら再びの一宮駅。

ちなみに駅の近くにコンビニがある...といえば、空港通り駅で良かった。リムジンバスの「空港通り一宮」バス停の前にコンビニ(セ※ンイレ※ン)があるのは知っていたのだが、膝が痛いとあの距離を歩くことですら億劫になるのである。どうも、一宮でことでんを撮ろうとすると良いことがない...<変態鉄>にとって“相性の悪い駅”なのかも知れない。
でも、6年前に久々にレトロを撮りにことでんを訪れたとき、タクシーでたどり着いた一宮駅の駅員さんに親切にしていただけたのが、これほど、ことでんを訪れるようになった1つのキッカケなのだが...

ということで、菓子パンしか食べていないこの日。撮影地移動を最優先していると1日中、何も食べないことが当たり前になる、これは<徒歩鉄>の辛さの1つである。

121_msi00001838.JPG
【2021年8月1日16時07分】 高松琴平電鉄琴平線・一宮駅

再びの一宮駅へ。乗ってきた電車を撮ろうにも一宮折返しは非常に慌ただしく。到着するとすぐに構内踏切が鳴り出すくらい。乗務員さんはホームを小走りに移動して、すぐに折返し。

さて...

122_msi00001839.JPG
【2021年8月1日16時23分】 高松琴平電鉄琴平線・一宮-空港通り

<変態鉄>が狙っていたのは空港通り駅側のストレート。駅の移転の関係もあるのか、交換駅として上下線の分岐があるのだが、それが駅ホームからかなり離れたところにあるのが一宮駅の特徴。
この“エセ複線区間”、上り電車は当然、北側の線路を走るので電車のサイドには光が回る。

しかも、複線(風)の区間。でも、伏石付近の最近、複線化された区間とは違って既に風景になじんでおり。
いきなりやってきたのは、「情熱の赤い電車」。

本当は1つ奥の神社の前の踏切付近で撮りたかったが、先客もいて。駅に一番近いところの踏切付近で。
ここ生活道路...というか通路沿い。人がひとり通るのでギリギリの幅の場所。カメラポジションは限られていて、線路際の白い柵が意外と高くて。
これを何とかしたかったが...

123_msi00001840.JPG
【2021年8月1日16時43分】 高松琴平電鉄琴平線・一宮-空港通り

残念ながら、架線柱を避けつつ、白い柵を回避する策を見つけられないまま、レトロの時刻を迎えてしまって。

それにしても、周囲に集まってくる<鉄>な皆さんが、本当に皆さん、自分とは逆向き、完全に逆光になる向きにカメラを構えていて。「1人だけ反対向いててゴメンナサイ」という感じで。
逆光も逆光。そのまま撮ったらレンズフレアが激しそうな...、しかも先頭車はアイボリーに茶色のツートンカラー。逆光で撮るには不向きな条件ばかりだが。

皆さん、「列車を撮るときは前から」という信念をお持ちのようで。だから、自分だけ場違い感が強くて。

124_msi00001843.JPG
【2021年8月1日16時43分】 高松琴平電鉄琴平線・一宮-空港通り

遠ざかるレトロを追いながら、遮断竿が上がった踏切から...

なぜか2日間とも4回目の撮影機会がちょっと残念な写真になってしまったが、それでも青空の下(撮っている時は酷暑が...だったが)、レトロ電車の最後の晴れ舞台を撮ることができて。
その満足感。バッグにカメラをしまったら、すぐ後ろの一宮駅に戻ったのだった。

125_msi00001844.JPG
【2021年8月1日16時51分】 高松琴平電鉄琴平線・一宮駅

すぐにやってきた後続の高松築港ゆきは三脚とカメラバッグを持った<鉄>で満員。

この電車で瓦町駅近くのホテルに戻っても良かったが、ここはいったん仏生山駅で下車。向こう側のホームには運行を終えたばかりのレトロ電車の姿が。

126_msi00001846.JPG
【2021年8月1日17時00分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅

すでに120号車は切り離された後で、600形と300号車の切り離し作業が行われていた。

ということで...

127_msi00001847.JPG
【2021年8月1日17時02分】 高松琴平電鉄琴平線・仏生山駅

急ぎ、改札を出てあの場所へ。

すでに切り離された120号車は、駅ヨコのこの場所にいた。
レトロが4両体制のときは、レトロの運転日でも1両はココで待機していてくれたが、いまではこの位置にいることも少なくなって。

この「当たり前のシーン」もまもなく...

そんなことを思いながら。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

あなたの「ポチッ!」こそが、励みになります。あっ、あと、「nice!」も。
にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村

nice!(5)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 5

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。