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晴れの国へ、置換え迫る個性派機関車を追う(10)DD506号機の勇姿 [水島臨海鉄道]

引き続き、4月7日の倉敷での水島臨海鉄道撮影記。いつの間にか1ヶ月以上が経過しており。
また、貨物列車を撮りに行きたいと思っているのだが...ヒコーキの減便が痛くて。

6月に入ればANAの減便も少しは戻るのだろうか??
お昼の岡山-羽田便が再開されたら撮りに行けるのだが...

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【2021年4月7日11時48分】 山陽本線・倉敷-西阿知

さて、こうして、撮影中にちょっと時間が空いてしまうケースは多い。「初めての倉敷」なら美観地区などを見学するのだろうが...
もう美観地区周辺も何度となく訪れており。ということで、線路際で、それも撮影好適地とは全く言えないような場所でカメラを構えて時間を過ごしたのである。

ということで、倉敷駅近くでもう少し。

……  ……

2021年4月7日(水)晴れ

山陽本線、たまに105系や213系もやってくるのだが、やはり主力は113系の4連。しかも末期色と呼ばれる黄色単色の塗り潰し塗装。
面白みには欠けるのだが、こういう電車も被写体になってしまうところに時代の流れを感じる。

“国鉄型”なんて呼び名が、まだまだ無かった時代には「何だ、こりゃ??」でシャッターを切ることもなく流していたと思う。

でも、国鉄がなくなって30年以上、もはやどんな格好だろうと“国鉄型”は“国鉄型”である。

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【2021年4月7日11時52分】 水島臨海鉄道水島本線・球場前-倉敷市

そんな中、正午に倉敷市駅を折り返し発車するMRT単行が通過。今度はラストナンバーのMRT306号車。

続けて山陽本線上り。

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【2021年4月7日11時54分】 山陽本線・西阿知-倉敷

最後の最後になって、ようやく後追いながら117系の姿を捉えることができて。

これで満足。バッグにカメラをしまって線路沿いを倉敷市駅へと。
昼食を済ませてから、13:00発の水島ゆきは、昨日の記事に出てきたMRT305号車の折り返し。

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【2021年4月7日13時25分】 水島臨海鉄道水島本線・水島駅

昼下がり、わずかな乗客を乗せて水島駅には12:43着。

ここからは歩くとちょっと遠いのだが...

やってきたのは朝と同じ東京製鐵正門前。フツーの人より歩くのが速い方だと言われる<変態鉄>、それでも歩いてちょうど20分ほど。
この日は真っ青な空。快晴である。でも、残念ながら晴れるとこの地点は逆光になるのである。

少しでも...

製鉄所の端っこのカーブしたところでカメラを構えて。

時刻は14時、<変態鉄>の入手していた情報では14時前後に倉敷貨物ターミナル-東水島の線内貨物列車が運転されており、運が良ければ、DD50型がその牽引の任に当たっているとのことで...。
不安なのは他に誰も<鉄>が来ていないこと。

昨日は自工前駅近くでカメラを構えて“空振り”。昨日の今日。「もしかして...」と、不安な気持ちになるのだが...。

はたして!?

そして、14:20過ぎ。製鉄所正門の踏切機が鳴りだして。

「来たっ!!」、レリーズスイッチを握る手にも思わず力が入る。

視界に飛び込んできたのは...

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【2021年4月7日14時23分】 水島臨海鉄道港東線・水島-東水島

DD506号機牽引の貨物列車。先頭だけ“フルコン”(コンテナ5個満載)、後は“スカコキ”(積み荷のないコキ車 = コンテナ貨車)の列。

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【2021年4月7日14時23分】 水島臨海鉄道港東線・水島-東水島

ゆっくりと通り過ぎていくDD506号機に夢中でシャッターを切ったのである。

これでこの訪問の最大の目的は達することができて。もちろん、愛用の「28-300」が元気だったら、もう少し違う撮り方もできていたかも知れない。でも、急遽購入したレンズだったことはさておき、DD50型が貨車を牽いて走る姿をとることができたのは<変態鉄>にとっては、これで2度目。
もしかしたら、これが最後かも知れない...撮れたこと自体が嬉しかったのである。

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【2021年4月7日14時23分】 水島臨海鉄道港東線・水島-東水島

火力発電所の方へとゆっくりと走り去っていく姿を目で追って。

さぁ、1時間後、DD506号機の復路の様子も...

製鉄所の正門は道路に面している。その歩道から撮っているわけだが、港東線の線路はこの先でカーブを描いており、いったん道路から離れる。
その先には踏切があって。カーブしているので、その近くまで行けば少しは光線状態の良いポジションもあるのでは無いかと。

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【2021年4月7日14時54分】 水島臨海鉄道港東線・水島-東水島

板敷踏切までは歩いて5分ほどだろうか。もともと「風光明媚な撮影地」とは正反対の沿線風景。ゴチャゴチャ感こそがこういう路線の魅力である。とはいえ、主役たる車両はバッチリに写し込みたいというのが<変態鉄>の“流儀”。

このカーブの向こうが東水島駅。後ろの工場群は機関車の影になって見えないはずだが、ここで撮ろうと決めたのである。ただ、怖いのは線路脇の茂みの影がどう機関車に落ちるか。

まもなく。すぐ背中の踏切機が作動して。

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【2021年4月7日14時45分】 水島臨海鉄道港東線・水島-東水島

影を気にしながら。機関車単機で倉タへの帰り道。国鉄色を思わせる朱色と灰色、そして白帯の塗装にゼブラ柄の警戒色。
この個性派機関車が撮りたかったのだ。限られた条件の中で、ほぼ狙い通りの1枚になったような。

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【2021年4月7日14時54分】 水島臨海鉄道港東線・水島-東水島

クルマの列を待たせて、ディーゼル機関車DD506号機が悠々と板敷踏切を通過。

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【2021年4月7日14時54分】 水島臨海鉄道港東線・水島-東水島

右にカーブして、その先で再び道路と並走、製鉄所正門の踏切を通過するのである。
去って行く機関車を眺めたら...

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【2021年4月7日14時54分】 水島臨海鉄道港東線・水島-東水島

板敷踏切は、クルマの通行が多いフツーの姿を取り戻すのである。

ちなみに手前側の線路は、かつての引き込み線だろうか、踏切のところで途切れており、<変態鉄>が立っていた場所は歩道の一部として舗装されているものの線路跡だったと思しき場所だったのである。

これを撮ったところで今回の撮影は完了。最後の最後にDD50型の勇姿もカメラに収めることができて。

機関車の置き換えが迫っている水島臨海鉄道、何とかもう一度、撮りに来たいと願っている次第。

さぁ、預けてある荷物を受け取りにホテルに立ち寄ったら、空港に向かうわけで。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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