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春の1日、会津まで往復してみた(19=最終回)特別急行・スペーシアきぬ152号 [東武鉄道]

<変態鉄>も会社員、その仕事の関係上、毎年3月の初旬は“嵐の前の静けさ”的な、ちょっとだけノンビリ過ごせる時期なのである。でも、今年はこの期間が“緊急事態宣言”で、なかなか遠出ができない状況になり。
だからこそ、それを逆手にとって「駅前の静態保存車をスッキリ撮る」という謎なテーマで東武日光まで...となれば、北上して会津若松まで行ってこようと計画したのだが。

いつも通りではあっても、拙ブログは...
中断を挟みつつも、長々と引っ張ること引っ張ること。いつの間にか、サクラの時期を過ぎて暖かくなって...
その緊急事態宣言が解除になったと思えば、続いて“蔓防”が発令されて...

話を引っ張っている間にも世の中は確実に進んでいくのである。

それにしても、まさかカメラが故障して気候の良い4月に撮影行を断念せざるを得なくなるとは思ってもみなかった。

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【2021年3月9日21時37分】 東武伊勢崎線・浅草駅

そんな3月9日、<変態鉄>の誕生日の会津への日帰り旅、最後は東武特急「スペーシア」で。
わざわざ1時間近く待ったのは、この列車が「夜割」対象で特急料金がおトクだから...という訳ではない。

……  ……

2021年3月9日(火)曇りのち晴れ

日光・鬼怒川線系統の特急、その最終便にあたるのが「きぬ152号」。その鬼怒川温泉駅の発車は19:25、フリーきっぷを生かせば始発駅の鬼怒川温泉駅から乗ることも可能で。

ということで、下今市 18:53発の第327列車・会津田島ゆきに乗ることにして。

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【2021年3月9日18時18分】 東武日光線・下今市駅

日比谷線直通の任を解かれた20000系ワンマン化改造車の、日光・鬼怒川線への転入が始まっていて、6050系を見ることも少なくなっているのかと思いきや、少なくとも自分が見た中では、新栃木方面の運用は、かなり置き換えられていたが、下今市駅に発着するローカル列車は多くが6050系で運転されているようで。

駅撮りで三脚を使う場面でもない(持ってきていない)が、ISO値を上げて停車中の6050系を。
まずは4両編成の東武日光ゆき。

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【2021年3月9日18時23分】 東武日光線・下今市駅

そして、<変態鉄>の乗ってきた編成ともう1本、2本の6050系が並んでいるシーンも。

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【2021年3月9日18時44分】 東武鬼怒川線・下今市駅

もちろん発着する列車は6050系ローカルばかりという訳ではなくて。浅草駅を17:00発の「きぬ135号」は“日光詣”、ゴールドの100系編成で。

ということは...

そう、この折り返しとなる「きぬ152号」もゴールドの編成になる訳で。

さぁ、その発車シーンを、苦手の流し撮りでとりあえず撮ったら...

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【2021年3月9日18時46分】 東武鬼怒川線・下今市駅

隣のホームには18:53発の第327列車になる6050系2連が。そう、この列車、先ほど会津田島から乗ってきた編成の折り返しなのである。
今度はクハ6253号車へ。発車間際に乗り込んできた高齢男性、ケータイが鳴ったと思ったら、そのまま電話をとって。しかも、その話し声の大きいこと、大きいこと。
何でも、この日、食事に行く予定だったお友達から...みたいで、聞き耳を立てていた訳ではない。大音量で車内に聞こえてくるのである。

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【2021年3月9日19時17分】 東武鬼怒川線・鬼怒川温泉駅

そんな、乗客は僅かでも賑やかな車内の第327列車で鬼怒川温泉駅へ。

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【2021年3月9日19時18分】 東武鬼怒川線・鬼怒川温泉駅

乗ってきた第327列車は5分ほど停車。この日、何度も乗った6050系ともこれでお別れ。その姿を撮ったら、向かい側の「スペーシア」へ。

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【2021年3月9日19時17分】 東武鬼怒川線・鬼怒川温泉駅

新型と言えば「リバティ」、こちらはまもなく“30年選手”の100系「スペーシア」だが、でも、東武特急の“エース”といえば、やはりいまも「スペーシア」ではないか...と思うのである。
実は乗車するのはコレが初めて。

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【2021年3月9日19時18分】 東武鬼怒川線・鬼怒川温泉駅

しかも、その編成がゴールドの「日光詣」編成である。

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【2021年3月9日19時22分】 東武鬼怒川線・特急「きぬ152号」(モハ103-4号車)内

乗車したのは3号車、モハ103-4である。何だか国鉄型通勤電車のような車番だが、特急型である。
車内は「りょうもう」などと同じタイプのリクライニングシート、国鉄特急型に比べればシートは大きくフカフカで。細かい部分だが白いカバーが「SPACIA」のロゴ入りの、しかも布製である。
JRの特急では、不織布のような使い捨てのものを使っていることもあるのに、東武特急のこういう点は好感が持てるのである。

そして、足下は...

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【2021年3月9日19時22分】 東武鬼怒川線・特急「きぬ152号」(モハ103-4号車)内

国鉄型のグリーン車にあったような、ちょっと懐かしいタイプのフットレストが付いていて。
肘掛け収納の他に、窓側にも折りたたみテーブルがあるのも観光特急にふさわしい仕様かと。

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【2021年3月9日19時22分】 東武鬼怒川線・特急「きぬ152号」(モハ103-4号車)内

残念ながら、このランプが点灯することはなかったが、車内に供食設備をもつ特急型電車も僅かになった。

車内は僅かな乗客で。真っ暗な車窓、ボーーっとしていると、あっという間にトブコで伊勢崎線に合流して。
日光線系統と伊勢崎線系統で停車駅が分けられていて、この列車もトブコを通過して春日部駅に停車。開くドアが2箇所に限定されるのも、東武特急の特徴かもしれない。
東京メトロの電車を追い越しながら加速して、都心部へ。

<車内放送マニア>の<変態鉄>として、この日、気になった...というか、ちょっとコーフンしていたのが、この日の車掌さんの車内放送。
東武特急も短いチャイムに続いて合成音声の自動放送が流れるのだが、それに続いて、必ずもう1回チャイムを鳴らしてマイク放送でフォローする車掌さんだった。
しかも、必ず、放送の冒頭に「特別急行・スペーシアきぬ152号を...」と。特急列車のことを、ちゃんと“特別急行”とアナウンスする車掌さん、最近はめっきり見なく...いや、聞かなくなった。

もしかしたら、JRより国鉄らしい鉄道情景が随所に残っている鉄道かもしれない...、そんなことを感じながらの旅だった。

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【2021年3月9日21時37分】 東武伊勢崎線・浅草駅

人気もまばらな夜の浅草駅には、21時半、定刻で到着。静まりかえった駅前の通りを歩いて都営浅草線の浅草駅に向かうのだった。

EOSくんが戻ってきたら、6050系と14系客車を追って鬼怒川線沿線を訪れたいと思う<変態鉄>だった。(おわり)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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