ことでんレトロ最終章(6)それでも、動けなかったのは... [高松琴平電鉄]
ひさびさの2泊3日という日程での“出撃決定”、1月に三宮のホテルに泊まって
山陽電車と、ことでんレトロを撮ったとき以来である。
こんどは“Go To”も利用して...。
そのため、昨日はお休みしてしまったこの話題。
【2020年9月20日12時396分】 高松琴平電鉄琴平線・陶-綾川
9月20日の、ことでんレトロ電車...23号車と500号車のお別れ運転の話題。
やはりコロナ禍とあって、混乱を避けるためか運転区間も運行ダイヤも“最高機密”
だったみたいで。
実際、こういうイベント列車のとき、現実としては地元の...鉄道会社の人とも
顔なじみになる位の<鉄>の誰かが、知り合いの職員から極秘に入手した内部情報が
少しずつ漏れ出してきて「だいたい、こんなダイヤになっているみたい」程度の
情報は出てくることが多いのだが、今回はそれすらなかったみたいで。
ことでんの担当者さんも、相当、神経を使ったのではないか...と。
でも、誰が悪いとかそういうことではなくて、
♪ 謎が謎呼ぶ~
だったのである。綾川駅近くに集結した<鉄>、自分もそのひとり。
ポジションはベストにはほど遠く、広角側で無理矢理、4両編成の姿を捉える...
もはや、“撮るだけ撮って”というのが精一杯。ここにこれほどまでの人が
集中した理由でもある“午後の下りに順光になる場所”という条件だって
お昼頃から、空には雲が広がってきて、もはや関係なくなっていた。
それなら、他の場所に移れば良いのに...
でも、できなかった。この場所で我慢し続けたのには訳があった。
…… ……
2020年9月20日(日)晴れのち曇り
12時の段階で綾川駅東側に、これほどまでの人だかりができていたのは...
【2020年9月20日11時46分】 高松琴平電鉄琴平線・陶-綾川
※ 画像は一部加工してあります。
当初、自分としても「8月30日と同じダイヤで走るだろう」との予想だった。
ちなみに、8月30日は
午前の部 仏生山 8:57発 - 9:55着 琴電琴平 11:49発 - 12:45着 仏生山
午後の部 仏生山 13:27発 - 14:25着 琴電琴平 15:49発 - 16:45着 仏生山
でも、9月20日には、なぜか午前の部の復路から繰り上がっていて...
午前の部 仏生山 8:57発 - 9:55着 琴電琴平 10:49発 - 11:45着 仏生山
(※ 各駅時刻は過去の類似の臨時電車時刻より<変態鉄>が推定)
この時点で「午後の部」に当選したと思われる人がSNS上で、午後の部の仏生山駅
での受付時刻を書き込んでいた。それによれば、たぶん“午後の部”往路は
8月30日と同じ13時台の発車が予想されて...
飲食を伴う団体貸切運転でもないのに、仏生山駅での折返し間合いが1時間延び??
「もしかしたら、何かあるのかも!?」、情報が無い中では、誰もがアレコレと
想像を巡らせる訳で。
…… ……
時折、やってくる電車。30分間隔で上下電車は隣駅の陶駅で交換するので、
上りの高松築港ゆきが通過すると数分後に下りの琴電琴平ゆき。
【2020年9月20日13時09分】 高松琴平電鉄琴平線・陶-綾川
後ろに見える緑色の壁は県道沿いのドラッグストアのもの。
ロードサイド型の大型店舗の裏側には田んぼが広がり、そこに琴平線の線路。
当初のイメージした、「踏切カブリツキからの正面ドカン」に限って、
その店舗を構図から排して撮れるのだが...。
…… ……
琴平線も仏生山以南はすべて単線。レトロ電車は臨時列車用にパターン化された
ダイヤで走るが、途中、反対列車として定期営業列車と待ち合わせがあるので、
その分、定期列車より少し時間がかかって、仏生山-琴電琴平間を1時間で。
だから、仏生山から琴電琴平までの貸切運行なら折返し時間も含めて2時間半から。
でも、途中の滝宮駅で、到着後すぐに折り返せば“午前の部”と“午後の部”の
間に貸切で走らせることができる...というのが、その「噂」の内容。例えば...
貸切 仏生山 11:57発 - 12:26着 滝宮 12:47発 - 13:15着 仏生山
といった具合である。まぁ、確かに“計算上は可能”ということで...
今回は、現地でも兎に角、情報が錯綜して。
“午前の部”の上りが繰り上がり、あと“午後の部”の下りが繰り下がるという
そういう説が流れ、そうなると、人情として「その変更理由は何だろう??」と
なるのだが...
災害時などの「デマ」もそういう感じなのだろうか...
…… ……
それにしても、雲が広がってきたなら、この場所に居る必然性はないのだが...
無いだろうと思っても、周囲の“同業者さん”がカメラを構えているのを見ると
何となく離れられず。
【2020年9月20日13時39分】 高松琴平電鉄琴平線・陶-綾川
周囲の人たちと「たぶん、貸切はないですよね~」と話をしながらも、
<変態鉄>はこの場所で、ファインダーを覗きながら、この最前部(左側)の
架線柱をどう処理するかを考え続けていた。
…… ……
それにしても「レトロ貸切」の話題。
たぶん最初の発信者も、それを伝えてくれた人たちにも悪意はなかったと思う。
これは想像の域を出ないが、「上りの時刻が早まる」という情報から、
「滝宮くらいまでなら1往復できそう」
→ 「最近、団体貸切も再開されているみたい」
→ 「今日、レトロの仏生山-滝宮の団体運用があるのかな??」
となったところで...
→ 「あるらしいよ」
→ 「あるみたいだよ」
→ 「あるぞ!! 急げっ!!」
今回はわれわれのような<鉄>の密集を避けるためだと思われるが、
レトロ電車の運行区間・時刻は当選してこの日の乗車が叶った人たちですら、
それぞれ午前・午後の当選した方の仏生山駅の受付時刻だけの案内で。
その分、沿線ではとにかく情報が錯綜していて。他にもいろいろな情報も。
さて、自分は...というと。
そう変容していく段階で、<変態鉄>も周囲の“同業者さん”との会話で
その情報を掴まされて...
(話してくれた人も噂として、あくまで良心から教えてくれたのは確かだと
だから「騙された」など1ミリたりとも思ってはいない)
正直、眉唾だと思ったが「でも、ウソだと断言することもできない可能性が...」
という漠然とした思いで「とりあえず、行っとく!?」となったのである。
【2016年3月19日14時23分】 富山地方鉄道本線・電鉄黒部駅
ちなみに...
自分自身、“主催者”になったことはないが、撮影用臨時列車を仕立てて
それを撮るような「乗車・撮影会」とか「チャーター撮影会」のメンバーに
混ぜてもらったことが何度かある。
そういうとき、“舞台裏”を伺うと、通常、数ヶ月前から準備が始まり、
その鉄道会社に貸切の申込みをしても、たとえ、その車両が空いていたとしても
希望通りの日程・時刻でできるとは限らない、というのは知っていた。
当たり前だが、鉄道会社はさまざまな通常業務がある訳だし、
世間から<撮り鉄>への風当たりも強い。そういう兼ね合いで、
希望の車輌が空いている筈でも「貸切不許可」というのは珍しくない。
それなのに「お別れ運転」当日に団体貸切を受け付けてくれるとは到底思えず。
冷静に考えれば、そんなことは明らかだったのだが...
第一、午前の部、午後の部の招待客と団体貸切の関係者が数分間で乗り降り
というのは、さすがに無茶苦茶である。
…… ……
そして、14時を回ると、さすがに「レトロ貸切」の話題も自然消滅。
そんな中、<変態鉄>は再びズームリングを目一杯、ワイド側に回して。
【2020年9月20日14時06分】 高松琴平電鉄琴平線・綾川-陶(後追い)
気になるのはドラッグストアのピンク色の大形看板。
特に今回のレトロは“前パン”なので、架線柱とパンタを重ねないようにしながら
画面左の看板を隠せる位置に電車を写し止める...のは、<変態鉄>には自信が
もてない訳で。
【2020年9月20日14時09分】 高松琴平電鉄琴平線・陶-綾川
でも、画面の端に架線柱があるのも、何だかあまり好きになれない構図で。
迷っていたのである。
おおいに迷っていたのである。電車が来るまでズームリングを回して回して、
何度も何度も切替えながら、最後まで迷ったのである。
そして、最後に下した決断は...
【2020年9月20日14時24分】 高松琴平電鉄琴平線・陶-綾川
まぁ、妥協の産物には違いないのだが、それでも何とかレトロ4連の姿を記録
することはできて...
ホッとしながら、綾川駅へと戻るのだった。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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山陽電車と、ことでんレトロを撮ったとき以来である。
こんどは“Go To”も利用して...。
そのため、昨日はお休みしてしまったこの話題。
【2020年9月20日12時396分】 高松琴平電鉄琴平線・陶-綾川
9月20日の、ことでんレトロ電車...23号車と500号車のお別れ運転の話題。
やはりコロナ禍とあって、混乱を避けるためか運転区間も運行ダイヤも“最高機密”
だったみたいで。
実際、こういうイベント列車のとき、現実としては地元の...鉄道会社の人とも
顔なじみになる位の<鉄>の誰かが、知り合いの職員から極秘に入手した内部情報が
少しずつ漏れ出してきて「だいたい、こんなダイヤになっているみたい」程度の
情報は出てくることが多いのだが、今回はそれすらなかったみたいで。
ことでんの担当者さんも、相当、神経を使ったのではないか...と。
でも、誰が悪いとかそういうことではなくて、
♪ 謎が謎呼ぶ~
だったのである。綾川駅近くに集結した<鉄>、自分もそのひとり。
ポジションはベストにはほど遠く、広角側で無理矢理、4両編成の姿を捉える...
もはや、“撮るだけ撮って”というのが精一杯。ここにこれほどまでの人が
集中した理由でもある“午後の下りに順光になる場所”という条件だって
お昼頃から、空には雲が広がってきて、もはや関係なくなっていた。
それなら、他の場所に移れば良いのに...
でも、できなかった。この場所で我慢し続けたのには訳があった。
…… ……
2020年9月20日(日)晴れのち曇り
12時の段階で綾川駅東側に、これほどまでの人だかりができていたのは...
【2020年9月20日11時46分】 高松琴平電鉄琴平線・陶-綾川
※ 画像は一部加工してあります。
当初、自分としても「8月30日と同じダイヤで走るだろう」との予想だった。
ちなみに、8月30日は
午前の部 仏生山 8:57発 - 9:55着 琴電琴平 11:49発 - 12:45着 仏生山
午後の部 仏生山 13:27発 - 14:25着 琴電琴平 15:49発 - 16:45着 仏生山
でも、9月20日には、なぜか午前の部の復路から繰り上がっていて...
午前の部 仏生山 8:57発 - 9:55着 琴電琴平 10:49発 - 11:45着 仏生山
(※ 各駅時刻は過去の類似の臨時電車時刻より<変態鉄>が推定)
この時点で「午後の部」に当選したと思われる人がSNS上で、午後の部の仏生山駅
での受付時刻を書き込んでいた。それによれば、たぶん“午後の部”往路は
8月30日と同じ13時台の発車が予想されて...
飲食を伴う団体貸切運転でもないのに、仏生山駅での折返し間合いが1時間延び??
「もしかしたら、何かあるのかも!?」、情報が無い中では、誰もがアレコレと
想像を巡らせる訳で。
…… ……
時折、やってくる電車。30分間隔で上下電車は隣駅の陶駅で交換するので、
上りの高松築港ゆきが通過すると数分後に下りの琴電琴平ゆき。
【2020年9月20日13時09分】 高松琴平電鉄琴平線・陶-綾川
後ろに見える緑色の壁は県道沿いのドラッグストアのもの。
ロードサイド型の大型店舗の裏側には田んぼが広がり、そこに琴平線の線路。
当初のイメージした、「踏切カブリツキからの正面ドカン」に限って、
その店舗を構図から排して撮れるのだが...。
…… ……
琴平線も仏生山以南はすべて単線。レトロ電車は臨時列車用にパターン化された
ダイヤで走るが、途中、反対列車として定期営業列車と待ち合わせがあるので、
その分、定期列車より少し時間がかかって、仏生山-琴電琴平間を1時間で。
だから、仏生山から琴電琴平までの貸切運行なら折返し時間も含めて2時間半から。
でも、途中の滝宮駅で、到着後すぐに折り返せば“午前の部”と“午後の部”の
間に貸切で走らせることができる...というのが、その「噂」の内容。例えば...
貸切 仏生山 11:57発 - 12:26着 滝宮 12:47発 - 13:15着 仏生山
といった具合である。まぁ、確かに“計算上は可能”ということで...
今回は、現地でも兎に角、情報が錯綜して。
“午前の部”の上りが繰り上がり、あと“午後の部”の下りが繰り下がるという
そういう説が流れ、そうなると、人情として「その変更理由は何だろう??」と
なるのだが...
災害時などの「デマ」もそういう感じなのだろうか...
…… ……
それにしても、雲が広がってきたなら、この場所に居る必然性はないのだが...
無いだろうと思っても、周囲の“同業者さん”がカメラを構えているのを見ると
何となく離れられず。
【2020年9月20日13時39分】 高松琴平電鉄琴平線・陶-綾川
周囲の人たちと「たぶん、貸切はないですよね~」と話をしながらも、
<変態鉄>はこの場所で、ファインダーを覗きながら、この最前部(左側)の
架線柱をどう処理するかを考え続けていた。
…… ……
それにしても「レトロ貸切」の話題。
たぶん最初の発信者も、それを伝えてくれた人たちにも悪意はなかったと思う。
これは想像の域を出ないが、「上りの時刻が早まる」という情報から、
「滝宮くらいまでなら1往復できそう」
→ 「最近、団体貸切も再開されているみたい」
→ 「今日、レトロの仏生山-滝宮の団体運用があるのかな??」
となったところで...
→ 「あるらしいよ」
→ 「あるみたいだよ」
→ 「あるぞ!! 急げっ!!」
今回はわれわれのような<鉄>の密集を避けるためだと思われるが、
レトロ電車の運行区間・時刻は当選してこの日の乗車が叶った人たちですら、
それぞれ午前・午後の当選した方の仏生山駅の受付時刻だけの案内で。
その分、沿線ではとにかく情報が錯綜していて。他にもいろいろな情報も。
さて、自分は...というと。
そう変容していく段階で、<変態鉄>も周囲の“同業者さん”との会話で
その情報を掴まされて...
(話してくれた人も噂として、あくまで良心から教えてくれたのは確かだと
だから「騙された」など1ミリたりとも思ってはいない)
正直、眉唾だと思ったが「でも、ウソだと断言することもできない可能性が...」
という漠然とした思いで「とりあえず、行っとく!?」となったのである。
【2016年3月19日14時23分】 富山地方鉄道本線・電鉄黒部駅
ちなみに...
自分自身、“主催者”になったことはないが、撮影用臨時列車を仕立てて
それを撮るような「乗車・撮影会」とか「チャーター撮影会」のメンバーに
混ぜてもらったことが何度かある。
そういうとき、“舞台裏”を伺うと、通常、数ヶ月前から準備が始まり、
その鉄道会社に貸切の申込みをしても、たとえ、その車両が空いていたとしても
希望通りの日程・時刻でできるとは限らない、というのは知っていた。
当たり前だが、鉄道会社はさまざまな通常業務がある訳だし、
世間から<撮り鉄>への風当たりも強い。そういう兼ね合いで、
希望の車輌が空いている筈でも「貸切不許可」というのは珍しくない。
それなのに「お別れ運転」当日に団体貸切を受け付けてくれるとは到底思えず。
冷静に考えれば、そんなことは明らかだったのだが...
第一、午前の部、午後の部の招待客と団体貸切の関係者が数分間で乗り降り
というのは、さすがに無茶苦茶である。
…… ……
そして、14時を回ると、さすがに「レトロ貸切」の話題も自然消滅。
そんな中、<変態鉄>は再びズームリングを目一杯、ワイド側に回して。
【2020年9月20日14時06分】 高松琴平電鉄琴平線・綾川-陶(後追い)
気になるのはドラッグストアのピンク色の大形看板。
特に今回のレトロは“前パン”なので、架線柱とパンタを重ねないようにしながら
画面左の看板を隠せる位置に電車を写し止める...のは、<変態鉄>には自信が
もてない訳で。
【2020年9月20日14時09分】 高松琴平電鉄琴平線・陶-綾川
でも、画面の端に架線柱があるのも、何だかあまり好きになれない構図で。
迷っていたのである。
おおいに迷っていたのである。電車が来るまでズームリングを回して回して、
何度も何度も切替えながら、最後まで迷ったのである。
そして、最後に下した決断は...
【2020年9月20日14時24分】 高松琴平電鉄琴平線・陶-綾川
まぁ、妥協の産物には違いないのだが、それでも何とかレトロ4連の姿を記録
することはできて...
ホッとしながら、綾川駅へと戻るのだった。(つづく)
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
あなたの「ポチッ!」こそが、励みになります。あっ、あと、「nice!」も。
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