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ことでんレトロ最終章(4)秋晴れの空の下、気持ちよく... [高松琴平電鉄]

まだ迷っている。いまのところ、今週末も来週末も日曜日は大丈夫そうで...
「あなぶきトラベル」による貸切運行が18日、営業運転の「特別運行」が25日。
どちらに“参戦”するべきなのか...

18日は、300号+120号という、いままで何度も見られた「レトロらしいレトロ」
25日は、レトロ2両を両先頭にして600形をサンドウィッチするという珍編成??
しかも、25日は高松築港に乗り入れることも発表されており。

たぶん、25日のことでん沿線は目の色を変えたオッサンたちが鼻息荒く...
そういう多くの<鉄>が集結する中で撮るというのは、あまり好きでは無い。
かといって、この珍編成と聞けば興味がわく。どうするべきなのか??

ヒコーキにはまだ空席があるみたい。
もうちょっと悩みつつ、週間天気予報も見ながら計画していきたいと思っている。

“出撃”決定は直前までかかるかも。

その「ことでん」、高松琴平電鉄にとっては開業当初は車輌も自社発注だったが
昭和30年台に琴平線の観光急行用としての自社発注車がある以外は、ほとんどが
関西・関東の大手私鉄の捻出車で賄っている。だから来春の「レトロ終焉」は
ことでんの自社発注車が途絶えることも意味するわけで。(デカは別として...)

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【2020年9月20日10時49分】 高松琴平電鉄琴平線・榎井-羽間(後追い)

逆にその分、譲渡車も、それはそれで昭和の頃の各地の“名車”が揃い。
車体長の関係で名古屋市交通局の地下鉄の車輌で統一されている志度線を除けば
いまの主流は、京急から来た車両たち。

こちらも“還暦”を迎えるものが出てきており、“卒寿”のレトロたちに比べれば
目立たない存在でも、こちらも被写体としていまでは貴重な存在ばかり。
東京の街を走っていた頃は、「その気になれば撮れる存在」だったが、
それを讃岐に追っている<変態鉄>の相変わらず...

ということで、9月20日の「ことでんレトロ」撮影記。もう一方のお目当ても...。
……  ……

2020年9月20日(日)晴れのち曇り

だんだん人の数も増えてくる土器川鉄橋。

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【2020年9月20日9時28分】 高松琴平電鉄琴平線・羽間-榎井

やって来たのは1100形。京王旧5000形である。
昨日の記事で紹介したのは、標識灯を撤去した編成だが、こちらは本来の姿。
京王時代に乗ったことのある車輌だけに、やはり、本来のこの顔つきの方が
落ち着くものである。

この時点で「どき川」の河川看板は入れるつもりでフレーミング。

そして...

ここまでビミョーな色だった空。
レトロ電車が近づいてくるのに合わせてくれたかのように、8時半を回って
陽が射す時間帯が少しずつ増えてきた。

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【2020年9月20日9時52分】 高松琴平電鉄琴平線・羽間-榎井

賑やかだった周囲も波が引くように静まりかえり、そんな中、遠くから
盛大な吊り掛け音が少しずつ近づいてくる。

鉄橋の向こうにヘッドライトの光が見えたと思えば、ゆっくりと堂々とした感じで
ファンタゴンレッドの23号車を先頭に、大正から昭和初期にかけて製造された
4両の仲間たちが“最後の晴れ舞台”。両先頭の23、500号車にとっては
長年通った土器川鉄橋、この日の2往復が最後となった。

鉄道写真には「記録性」と「芸術性」の2面がある...とザックリ言えばそう言える。
<変態鉄>も後者の真似事のようなことを時折しているが、笑っちゃうような
画しか撮れないのは、皆さん、よくご存じの通り。

でも、ここは100%「記録性」を狙った1枚。まさに狙い通りの1枚になって。
しかも最近、なかなか上手く撮れずに...、ファンタゴンレッドの23号車が
ちゃんと撮れたのは大収穫だった。

ただ、そんな画像を確認する気持ちの余裕はなかった。
そう、ここから“民族大移動”である。
皆さん、我先に三脚を畳んで、中には走り出す人も居て。

そう、琴平で折り返してくる復路便の撮影地に向かわないと...

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【2020年9月20日10時29分】 香川県仲多度郡まんのう町羽間付近

<変態鉄>は祓川橋を渡って羽間・岡田方面へと琴平街道を歩き出して。
車道では<鉄>による渋滞も発生、K察も来ていたみたいで...

本当は岡田駅先の、8月に“撃沈”した場所か、羽間駅隣の溜め池を入れた構図を
考えていた。どちらも「4連レトロを真横から撮る」というテーマ。
“四車四様”だろうか、少しずつ違うレトロ電車の姿を記録しておきたくて。

でも、祓川橋を渡って歩き出した直後である。
県道沿いには田んぼが広がる中に、レストランや喫茶店があって。
その中でお店を畳んだと思われる「もりもり」というのが...

この周辺から線路を見上げる構図も何度も撮っている。そこに多くの<鉄>が...

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【2020年9月20日10時18分】 高松琴平電鉄琴平線・榎井-羽間(後追い)

引き寄せられるように下りていくと、田んぼの高さまで下りてローアングルで
構えれば、築堤の背後の住宅も隠すことができて。
何と言っても、空がキレイ。

8月の訪問時、猛暑日のあの襲いかかってくるような暑さ。
あのときの空とは全く違って。透き通った青空に筋状の白い雲。良い感じである。
ということで、ここに三脚を置いて。

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【2020年9月20日10時27分】 高松琴平電鉄琴平線・羽間-榎井

続いてやって来たのが「還暦の赤い電車」である。
京急1000形を何とかして京急カラーに塗り替えよう...クラウドファンディングで
実現したこの企画。以前書いた通り、車内には<変態鉄>も名前が出ている。
(ただし、本名で出ているので...)

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【2020年9月20日10時49分】 高松琴平電鉄琴平線・榎井-羽間(後追い)

頭を垂れた稲穂、そして畦には曼珠沙華の赤い花。
この季節の<撮り鉄>は一番気持ちよいかも。
そんな中で、もう1回、同じ撮り方で。折返しの「還暦の赤」である。

前回、8月30日はレトロ電車は琴電琴平駅で長い折返し間合い。
上りのレトロはお昼の運転になっていたのだが、誰ともなく...

「前回より“返し”が1時間ほど早くなるみたいですよ!!」

見ず知らずの“同業者さん”たちの中でも、不思議とお互いに情報共有がはかられ。
そうなると、急ぎ、構えないと。

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【2020年9月20日10時56分】 高松琴平電鉄琴平線・榎井-羽間(後追い)

狙い通り。編成をキッチリと切り取らず、左右に思いっきり余白を残したのは
実りの秋、稲穂も入れたくて、しかも青空は澄んでいて。背後には讃岐地方特有の
お椀型の山が写り込んで。それらの“良いとこ取り”的な...

でも、<変態鉄>としては思い通りの1枚になって。

いろいろな情報が流れてくるということは、もちろん“ガセ”もあって。
周囲から聞こえてきたのは、この復路が早くなった「理由」。

何とこんな日にレトロの貸切運行をお願いした団体があって、「午前の部」と
「午後の部」の間に、その貸切運行があるというのである。
(結果的には完全な「ガセネタ」だったみたい)

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【2020年9月20日11時09分】 高松琴平電鉄琴平線・羽間駅

「なぬっ!!」、うかうかしては居られない。羽間駅から上り電車に乗り込んで
次の撮影地に向かったのだが...

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【2020年9月20日11時46分】 高松琴平電鉄琴平線・陶-綾川
※ 画像は一部加工してあります。

いや、「まさか」である。
ここの踏切、駅チカで便利。いつ来ても誰も居ないので思いっきり、自分勝手な
撮り方(※ 迷惑行為ではない)をしてみようと思っていたら...

この踏切、未舗装の畦道にあるのだが、ぬぁんと、道を埋め尽くして二重三重の
人垣ができており。これはたぶん、前代未聞の事態である。(つづく)

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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