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猛暑の「ことでんレトロ」“四重奏”(6)最大の不覚 [高松琴平電鉄]

デジカメ時代になって線路際でカメラを構えていると、撮り終わった瞬間、
すぐに背面のモニターで撮った画像を確認するのが<鉄>としても当たり前の
行動になっているように思う。

でも、<変態鉄>は構図や露光を調整中の“試し撮り”の際にはそうするが、
メインの...本番の被写体の後は特にモニターを確認することも無くカメラを
バッグに仕舞うタイプ。カッコ良く言えば、

  覆水盆に返らず              (違う!!)
  後悔先に立たず

済んだことを悔やんでも仕方ないのである。

だから、「しまったっ!!」と現地で意気消沈したときに、帰ってから画像を
整理していて「意外と良い画が撮れていたなぁ」とか、予想外の画が撮れて
大喜びだった...ということもある。でも...

もちろん、正反対の場面もあるわけで。この日、ぬぁんとレトロ電車が...

62_DPP_00008044.JPG
【2020年8月30日13時22分】 高松琴平電鉄琴平線・岡田駅

(たぶん)熱中症で限界に近づいていた<変態鉄>だったが、岡田駅のベンチで
休んで、そしてペットボトルの飲料水で体の中から冷やしたら、それで快復っ!!

13時半にやってくる「還暦の赤い電車」を撮ったら、再び撮影地へ。しかし...

……  ……

2020年8月30日(日)晴れ

日中の琴平線は(一部区間列車の折返し駅にバリエーションがあるが)基本的に
30分サイクルのダイヤ。

30分前に1100形と1080形が交換した、あのシーンが30分後に車輌を変えて
再現されることになる訳で。ピカピカの1091-1092編成が高松築港ゆきとして
30分ぶりに岡田駅に帰ってくると...

向こうの踏切機が作動して...

61_DPP_00008043.JPG
【2020年8月30日13時22分】 高松琴平電鉄琴平線・岡田駅

何だかあっという間に車輌運用もサイクルしているようで。会社で過ごす2時間は
非常に長く感じるが、線路端ではあっという間。
午前中に撮った「還暦の赤い電車」が琴電琴平ゆきとして戻ってきた。

こういう、奥の方に電車を置いたシーンをうまく撮れるようになりたいのだが...
いろいろと見ながら、見よう見まねで撮ってみるけれど、それは本当にわずかなあ
違いかも知れないが、でも、自分が撮るとゴチャゴチャ感だけ強くなって、
思ったような画にならないのである。

こういうのを「撮影センスの無さ」というのだと思う。いや、ホントに。

62_DPP_00008044.JPG
【2020年8月30日13時22分】 高松琴平電鉄琴平線・岡田駅

「讃岐で京急」、前にも書いたが本家の京急に居たときに、なぜ撮らなかったか??
あの頃、撮っておけば...

でも、この日の撮影。レトロ電車を撮りに行ったはずが、“還暦の赤”ばかり
撮っているような気がする。

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【2020年8月30日13時23分】 高松琴平電鉄琴平線・岡田駅

1080形どうしの並びではあったが、島式ホームだと並びシーンにはならず。
ちょっと苦しい1枚。

さぁ、そろそろレトロの2往復目。

“目を付けていた”撮影地は、先ほどの踏切のもう少し栗熊駅側だったのだが...
線路際に下草の少ないスッキリしたストレートには違いないものの、
線路のすぐ向こうに住宅が並んでおり。他の路線なら、

「おっ、ここスッキリ撮れるじゃん!!」

だが、やはり...

せっかくなのだから、バックもスッキリしたところを探したくて...

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【2020年8月30日13時50分】 高松琴平電鉄琴平線・栗熊-岡田

もう1つ奥の踏切付近が良いような気がしたのだが、近くに行ってみると...
ほぼ思い通りの場所ではあったが、背後に送電線の鉄塔が目立つのである。

できるだけ立ち位置を工夫して...

ただ、なかなかうまくかわすことができず。何とか踏み切りカブリツキだと
かわせることが分かって。

まことに遺憾ながら正面がちにいくことに。
そうなると、やはり気になるのは“串パン回避問題”。下り方先頭は500号車、
レトロ4両の中で唯一、高松築港側にパンタグラフを持つ。
レトロ電車は、現行の黄色い電車に比べて4メートル少々、車体長が短いので、
この位置で撮ると思いっきり“串る”ことになる。

自分自身、あまり気にしていなかったが、ネットなどを見ていると
串だ、串だ...といろいろなところに書かれていて。あまり他人の評価を
気にしない性格の自分でも、ちょっと気になってしまって。

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【2020年8月30日13時54分】 高松琴平電鉄琴平線・岡田-栗熊(後追い)

さぁ、先ほど岡田駅で撮った“還暦の赤”が帰ってきた。

Twitter の情報でも、まもなくこの地点にレトロ電車がやってくることが
分かった。

その通過時刻の直前になって、それまで翳っていた陽射しも戻って。
500号車の顔に光が当たるはず。最高のコンディションである。

その時刻になって踏切機が...

遠くの方から、あの走行音が聞こえてきて...

レリーズボタンを握りしめた<変態鉄>。
確かに手応えはあった。

だが、しかし...

駄菓子菓子。

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【2020年8月30日14時12分】 高松琴平電鉄琴平線・栗熊-岡田

自宅に戻ってから画像を整理していて、愕然としたのである。
コレ、どう見ても...

完全なまでに...完膚なきまでの撃沈。もう、どうしようもないピン甘...
というより、ピントは完全に後ろの建物に行っている。

“RP”になって。オートフォーカスの、動く被写体への追従性は5D時代とは
比べものにならないくらい高まっているという思いがあった。
かなりテキトーに、とりあえずカメラをむけておけば、ちゃんと電車にピントが
合うくらいのイメージだった。

いや、だからといって機材のせいにして良いわけが無い。ちゃんとピント合わせを
しないでテキトーにオートで撮った自分がすべて悪いのである。
まさか、ココで。

試し撮りはうまくいっても、本番に弱いのが<変態鉄>。
これは現地で気づいたのでは無く、帰宅してからだっただけにショックも大きく。

でも、このときは、そんなこと、つゆ知らず。

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【2020年8月30日14時12分】 高松琴平電鉄琴平線・栗熊-岡田(後追い)

慌ててカメラを三脚から外して、後追いで。もちろん、逆光にはなるものの
「急行 りつりん」のヘッドマークを掲げて走る23号車の姿を捉えることが
できたのだった。

……  ……

だからこそ、何としても...
9月20日は“リベンジ”にすべてを賭けたいのである。

「サンライズ」号の予約が取れなかったので、いま、アレコレ悩んでいる。
どうやったら、2往復とも撮れるのだろうか??

(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。

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コメント 2

Cedar

思いがけずピン甘、昨年同じことを「ことでんレトロ」でやらかしました。そちらは「弘法も筆の誤り」ですがこちらは、「またかよ」です。
by Cedar (2020-09-09 19:50) 

ferrum_queserasera

Cedarさん

コメントありがとうございます。
「弘法も~」など、とんでもない!!
いつまで経っても上達しないカメラの腕です。
まぁ、このとき「試し撮り」で撮った1080形(京急1000形)も、
いつか貴重な記録になるはずだ...と自分に言い聞かせています。
by ferrum_queserasera (2020-09-09 23:01) 

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