1996年12月 中央本線「かいじ118号」車内放送(2) [車内放送]
「あれっ!?」、Windows 10でも、MDのデータをうまく取り込めたの??
毎日、拙ブログをご覧いただいている方には、そう誤解させてしまったかも...
でも、これは飽きっぽい<変態鉄>の性格ゆえなのである。
「USBケーブルでPCと繋ぐだけで、簡単にMDの編集やHDDへのコピーができる」
ということで買ったMDウォークマン、物珍しさもあって最初の頃はアレコレ、
パソコンに取り込んで編集してみたのである。
でも、アレコレ気になり始めて、いろいろ弄っていると意外と時間が経つもので。
なかなか時間の余裕が無く、そのままになっているのである。
すでに、もう10年以上前にMP3に変換して外付けHDDに保存してあった分は
パソコンが世代交代しても、大丈夫なのである。
【2002年3月頃】 中央本線・相模湖-高尾(後追い)
ということで、引き続き、1996年12月頃に録音した特急「かいじ118号」の
車内放送をご紹介したい。
いつもにも増してマニアックな話題が続くのだが...
…… ……
前回の甲府駅発車後の車内放送に引き続き、今度は新宿駅到着前の...
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
当時は「アテが外れた」だったが、いまとなっては貴重なサウンドである。
ただし、前回同様、カセットテープでの録音なので音源に起因するノイズが
酷い点はご了承いただきたい。
思えばいまから四半世紀前。当時、すでに「国鉄型車輌」「国鉄色」には少しずつ
希少性が現れ始めていた。
【1996年9月】 奥羽本線・東能代駅
でも、まだまだ探せば客車列車もあったし、特急寝台も...
485系もキハ58系も、探せばまだまだ全国各地に走っていた。だからこそ、
<車内放送マニア>としても、いつでもどこでも録れるような、国鉄時代からの
オルゴールのチャイムでは無く、一時流行った“ご当地チャイム”の放送を
録りたかったのである。
とはいえ、ビンボー学生が“一大決心”をして、自由席特急券を買ったのである。
せっかく乗ったのだから新宿駅到着放送も録音しないと...
【1994年4月頃】 中央本線・新宿駅
この当時の車内放送、よく聞くと現在とは内容が違っている。
一番の違いは乗り換えホームの案内。
新宿駅は改修工事のせいで、同じホームでも、その番号が結構な頻度で
変更されている。いまとは各線の発車番線が違っている。
あと、「埼京線は...」であって「湘南新宿ラインは...」の案内がないのも
1996年当時の放送であっては当然のこと。
新宿や松本の車掌さんは私鉄への乗換えも案内するが、この放送はそこを
カットしている。
【2017年9月10日9時09分】 中央本線・第8571M列車(モハ189-44)車内
期待していた電子チャイムが録れずに落胆していた<変態鉄>。
やはり、その理由を調べずには居られなかった。最初に目を付けたのは...
当時の長野支社の183・189系、リニューアル工事を実施して車体塗色も明るい
ものに統一していた。
【2017年11月8日16時26分】 埼玉県さいたま市大宮区・鉄道博物館
でも、その中には「ハイデッカー改造車」とただのリニューアル車が混ざっており。
バリアフリーが叫ばれるようになって急速に姿を消していった「ハイデッカー」、
当時、国鉄型特急車輌の構体を弄ってまで、窓の天地寸法を拡大するとともに
座席のある部分の床面を5 cmほど嵩上げし、窓からの眺めを改善するという
改造工事が東日本の特急型電車には広く実施された。
この際に固定式クロスシートや簡易リクライニングシートは、フリーストップ式の
新しいタイプの背面テーブル付きリクライニングシートに交換され。
当時の時刻表では「ハイデッカー車輌」とか「リニューアル車輌で運転」などと
注釈が入っていた。
【2002年3月頃】 中央本線・相模湖-高尾
通常運用で、指定席として運転する号車の車輌には「ハイデッカー改造」、
自由席車には外板塗装の塗り替えだけ...というケチっぷりもJRらしさ??
窓高さの違う車輌が、同じ編成内に混ざり合うので、写真を撮る側からすれば
違和感があっただろうが...
中央線からのお別れを前に国鉄特急色に復元された183・189系の「あずさ」号、
よ~く見れば、手前の3両だけ客窓の天地寸法が小さいのが確認できる。
窓の上のラインが揃っていない。これは、前側3両は簡易リクライニングシートの
ままの車輌、後ろ側は「ハイデッカー改造」で座席を交換した車両の編成。
【2002年3月頃】 中央本線・相模湖-高尾
一方、こちらは窓の高さが揃っている。「ハイデッカー改造」を受けなかった
編成である。ただし、こちらも指定席車を中心に座席の交換だけは実施され。
この「ハイデッカー改造」に合わせて車掌室の放送装置を更新した...というのが
<変態鉄>の“見立て”だった。
でも、コレはハズレ。
それなら「ハイデッカー」なら電子チャイム、そうでない編成ならオルゴールだが、
ネットを探してみると違っている例が多数見つかり。
…… ……
よくよく調べてみれば、その答えは録音した放送の中にあったのである。
最後、放送の締め括りで「担当は...」と、2名の車掌さんの名前を言っている。
ココだったのである。よく聞くと「担当は三鷹車掌区の...と...でした」と。
中央本線の特急、車輌は松本・長野の受け持ちでも、車掌さんは新宿とか
甲府、松本など各所の車掌区が分担して担当していた。
そのうちの何本かだけ三鷹車掌区の担当があり。
国鉄時代、“専務列車長”の肩書きの、つまりチーフの車掌さんはグリーン車の
車掌室に乗務して、その車掌さんが始発駅と終着駅の車内放送を担当するのが
“慣習”だった。最後部の運転台に居るのは“運転車掌”で、もちろん、
放送することもあるので、運転台にも車内放送のマイクはあるのだが...
だから、長野支社の183・189系もリニューアルの際にグリーン車の車掌室に
付いている放送装置のチャイムを更新したとのことで。
でも、何にでも例外はあって。
三鷹区の車掌さんはグリーン車の車掌室を使用せず、後部運転台に乗務し。
だから、放送マイクの下には国鉄時代からの箱形のオルゴール。
「なるほど、担当する車掌区によって車内放送が違うのだなぁ!!」
と学習した<変態鉄>だった。
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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でも、これは飽きっぽい<変態鉄>の性格ゆえなのである。
「USBケーブルでPCと繋ぐだけで、簡単にMDの編集やHDDへのコピーができる」
ということで買ったMDウォークマン、物珍しさもあって最初の頃はアレコレ、
パソコンに取り込んで編集してみたのである。
でも、アレコレ気になり始めて、いろいろ弄っていると意外と時間が経つもので。
なかなか時間の余裕が無く、そのままになっているのである。
すでに、もう10年以上前にMP3に変換して外付けHDDに保存してあった分は
パソコンが世代交代しても、大丈夫なのである。
【2002年3月頃】 中央本線・相模湖-高尾(後追い)
ということで、引き続き、1996年12月頃に録音した特急「かいじ118号」の
車内放送をご紹介したい。
いつもにも増してマニアックな話題が続くのだが...
…… ……
前回の甲府駅発車後の車内放送に引き続き、今度は新宿駅到着前の...
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
当時は「アテが外れた」だったが、いまとなっては貴重なサウンドである。
ただし、前回同様、カセットテープでの録音なので音源に起因するノイズが
酷い点はご了承いただきたい。
思えばいまから四半世紀前。当時、すでに「国鉄型車輌」「国鉄色」には少しずつ
希少性が現れ始めていた。
【1996年9月】 奥羽本線・東能代駅
でも、まだまだ探せば客車列車もあったし、特急寝台も...
485系もキハ58系も、探せばまだまだ全国各地に走っていた。だからこそ、
<車内放送マニア>としても、いつでもどこでも録れるような、国鉄時代からの
オルゴールのチャイムでは無く、一時流行った“ご当地チャイム”の放送を
録りたかったのである。
とはいえ、ビンボー学生が“一大決心”をして、自由席特急券を買ったのである。
せっかく乗ったのだから新宿駅到着放送も録音しないと...
【1994年4月頃】 中央本線・新宿駅
この当時の車内放送、よく聞くと現在とは内容が違っている。
一番の違いは乗り換えホームの案内。
新宿駅は改修工事のせいで、同じホームでも、その番号が結構な頻度で
変更されている。いまとは各線の発車番線が違っている。
あと、「埼京線は...」であって「湘南新宿ラインは...」の案内がないのも
1996年当時の放送であっては当然のこと。
新宿や松本の車掌さんは私鉄への乗換えも案内するが、この放送はそこを
カットしている。
【2017年9月10日9時09分】 中央本線・第8571M列車(モハ189-44)車内
期待していた電子チャイムが録れずに落胆していた<変態鉄>。
やはり、その理由を調べずには居られなかった。最初に目を付けたのは...
当時の長野支社の183・189系、リニューアル工事を実施して車体塗色も明るい
ものに統一していた。
【2017年11月8日16時26分】 埼玉県さいたま市大宮区・鉄道博物館
でも、その中には「ハイデッカー改造車」とただのリニューアル車が混ざっており。
バリアフリーが叫ばれるようになって急速に姿を消していった「ハイデッカー」、
当時、国鉄型特急車輌の構体を弄ってまで、窓の天地寸法を拡大するとともに
座席のある部分の床面を5 cmほど嵩上げし、窓からの眺めを改善するという
改造工事が東日本の特急型電車には広く実施された。
この際に固定式クロスシートや簡易リクライニングシートは、フリーストップ式の
新しいタイプの背面テーブル付きリクライニングシートに交換され。
当時の時刻表では「ハイデッカー車輌」とか「リニューアル車輌で運転」などと
注釈が入っていた。
【2002年3月頃】 中央本線・相模湖-高尾
通常運用で、指定席として運転する号車の車輌には「ハイデッカー改造」、
自由席車には外板塗装の塗り替えだけ...というケチっぷりもJRらしさ??
窓高さの違う車輌が、同じ編成内に混ざり合うので、写真を撮る側からすれば
違和感があっただろうが...
中央線からのお別れを前に国鉄特急色に復元された183・189系の「あずさ」号、
よ~く見れば、手前の3両だけ客窓の天地寸法が小さいのが確認できる。
窓の上のラインが揃っていない。これは、前側3両は簡易リクライニングシートの
ままの車輌、後ろ側は「ハイデッカー改造」で座席を交換した車両の編成。
【2002年3月頃】 中央本線・相模湖-高尾
一方、こちらは窓の高さが揃っている。「ハイデッカー改造」を受けなかった
編成である。ただし、こちらも指定席車を中心に座席の交換だけは実施され。
この「ハイデッカー改造」に合わせて車掌室の放送装置を更新した...というのが
<変態鉄>の“見立て”だった。
でも、コレはハズレ。
それなら「ハイデッカー」なら電子チャイム、そうでない編成ならオルゴールだが、
ネットを探してみると違っている例が多数見つかり。
…… ……
よくよく調べてみれば、その答えは録音した放送の中にあったのである。
最後、放送の締め括りで「担当は...」と、2名の車掌さんの名前を言っている。
ココだったのである。よく聞くと「担当は三鷹車掌区の...と...でした」と。
中央本線の特急、車輌は松本・長野の受け持ちでも、車掌さんは新宿とか
甲府、松本など各所の車掌区が分担して担当していた。
そのうちの何本かだけ三鷹車掌区の担当があり。
国鉄時代、“専務列車長”の肩書きの、つまりチーフの車掌さんはグリーン車の
車掌室に乗務して、その車掌さんが始発駅と終着駅の車内放送を担当するのが
“慣習”だった。最後部の運転台に居るのは“運転車掌”で、もちろん、
放送することもあるので、運転台にも車内放送のマイクはあるのだが...
だから、長野支社の183・189系もリニューアルの際にグリーン車の車掌室に
付いている放送装置のチャイムを更新したとのことで。
でも、何にでも例外はあって。
三鷹区の車掌さんはグリーン車の車掌室を使用せず、後部運転台に乗務し。
だから、放送マイクの下には国鉄時代からの箱形のオルゴール。
「なるほど、担当する車掌区によって車内放送が違うのだなぁ!!」
と学習した<変態鉄>だった。
(※)撮影時刻は写真データのものです。したがって、実際の時刻とは多少前後します。
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